DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows
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Microsoft Systems Management Server (SMS) による DB2 製品のインストール

Microsoft® Systems Management Server (SMS) を使用して、ネットワークの任意の場所に DB2® 製品をインストールし、中央設置場所からインストールをセットアップすることができます。 SMS インストールを使用すると、ユーザーが実行する作業は最小限で済みます。このインストール方法は、多数のクライアントで同じセットアップに基づいてインストールをロールアウトする場合には理想的です。

SMS サーバーと SMS ワークステーションの両方について、 ネットワーク上に少なくとも SMS バージョン 2.0 をインストールして構成しておく必要があります。下記の作業の方法の詳細については、プラットフォームごとの「Microsoft's Systems Management Server Administrator's Guide」を参照してください。

SMS を使用すると、どの応答ファイルを使用するかを制御することができます。数種類の別々のインストール・オプションを使用すると、 数種類の別々の応答ファイルが作成されます。 SMS インストール・パッケージを構成する際に、 どの応答ファイルを使用するかを指定することができます。

SMS を使用して DB2 製品をインストールするには、以下のようにします。

  1. DB2 インストール・ファイルを SMS にインポートします。
  2. SMS サーバーで SMS パッケージを作成します。
  3. ネットワークを通じて DB2 インストール・パッケージを配布します。
DB2 インストール・ファイルを SMS にインポートする

DB2 インストール・ファイルを SMS にインポートする作業は、SMS による DB2 製品のインストールという、より大きい作業の一部です。

SMS を介してパッケージをセットアップするには、サンプル SMS パッケージ定義ファイルと、カスタマイズ応答ファイルおよびインスタンス・プロファイルを使用します。サンプル SMS ファイルには db2<product_abbreviation>.pdf という名前が付いています。(例えば、db2ese.pdf など。)

DB2 インストール・ファイルを SMS にインポートするには、次のようにします。

  1. DB2 製品 DVD をドライブに挿入します。
  2. 「Microsoft SMS Administrator」を起動します。「Microsoft SMS Administrator ログオン (Microsoft SMS Administrator Logon)」ウィンドウが表示されます。
  3. ログオン ID とパスワードを入力して、 「OK」をクリックします。 「SMS を開く (Open SMS)」ウィンドウが表示されます。
  4. 「パッケージ」ウィンドウのタイプを選んでから、 「OK」をクリックします。 「パッケージ」ウィンドウがオープンします。
  5. メニュー・バーから「ファイル」->「新規」を選択します。 「パッケージ プロパティ (Package Properties)」ウィンドウがオープンします。
  6. 「インポート」プッシュボタンをクリックします。 「ファイル ブラウザ」がオープンします。 x:¥db2¥Windows¥samples にある SMS のパッケージ定義ファイルを見つけます。ここで、x: は DVD ドライブを表します。 通常、pdf ファイルは、使用する前にカスタマイズする必要があります。サンプル・ファイルを x:¥db2¥Windows¥samples からローカル・ドライブにコピーし、このファイルを変更して、更新したファイルをインポートすることができます。
  7. 「OK」をクリックします。
SMS サーバーでの SMS パッケージの作成

SMS サーバーにおける SMS パッケージの作成は、 SMS による DB2 製品のインストール の作業の一部です。

SMS パッケージ は、SMS サーバーから SMS クライアントに送られる情報をまとめたものです。このパッケージは、クライアント・ワークステーションで実行できる一連のコマンドで構成されています。これらのコマンドは、システム保守、クライアント構成パラメーターの変更、 またはソフトウェアのインストールに使用できます。

SMS パッケージを作成するには、以下のようにします。

  1. 「パッケージ プロパティ (Package Properties)」ウィンドウで、「ワークステーション」プッシュボタンをクリックします。 「ワークステーション用パッケージのセットアップ (Setup Package for Workstations)」ウィンドウがオープンします。ここには、すぐに使えるインポート済みの応答ファイルとインスタンス・プロファイルが示されます。
  2. 「ソース ディレクトリ」フィールドで、コピーした DB2 ファイルを入れた親ディレクトリー名を入力します。例えば、x:¥db2prods と入力します。x: は、DVD ドライブを表します。
  3. インストールする製品名を「ワークステーション コマンドライン (Workstation Command Lines)」ウィンドウから選択します。
  4. サンプルの応答ファイルの内容や名前を変更した場合、「プロパティ」プッシュボタンをクリックします。 「コマンドライン プロパティ (Command Line Properties)」ウィンドウがオープンします。新規の応答ファイル名とパスに一致するように、「コマンドライン (Command Line)」パラメーターの値を変更します。応答ファイル生成プログラムを使って作成した応答ファイルを使用する場合は、 すべてのインスタンス・プロファイルが、必ず指定した応答ファイルと同じドライブとディレクトリー内にあるようにします。
  5. 「OK」をクリックします。
  6. 「閉じる (Close)」プッシュボタンをクリックします。
  7. 「OK」をクリックし、オープンしたウィンドウをクローズします。「パッケージ」ウィンドウに、新規 SMS パッケージの名前が表示されます。
ネットワークによる DB2 インストール・パッケージの配布

ネットワークによる DB2 インストール・パッケージの配布は、SMS による DB2 製品のインストール の作業の一部です。

以上でパッケージの作成が終わり、次のような 3 つのオプションを使用できます。

オプション 1 と 2 を使ってもかまいませんが、たいていのインストールの場合には、このステップで重点が置かれているオプション 3 をお勧めします。

SMS パッケージは、クライアント・ワークステーションに送られた後、実行するコード、およびそのコードの SMS サーバー上での位置をクライアント・ワークステーションに指示します。

Microsoft Systems Management Server (SMS) による DB2 インストール・パッケージの配布

このトピックでは、Microsoft Systems Management Server (SMS) を 使用して DB2 インストール・パッケージを配布する方法を説明します。

SMS を使用して DB2 インストール・パッケージを配布するには、以下のことを確認します。

注:
SMS 環境をセットアップする方法については、 その製品の資料をお調べください。

SMS を使用して DB2 インストール・パッケージを配布するには、以下のようにします。

  1. DB2 インストール・メディアにあるサンプル応答ファイルを、実行する DB2 インストールのタイプ用に準備します。サンプル応答ファイルは db2*.rsp であり、DB2 インストール・メディアの db2¥windows¥samples ディレクトリーにあります。
  2. ご使用の SMS 環境の SMS Distribution Point コンピューターで、 SMS Administrator Console をオープンします。 「サイト・データベース (Site Database)」ドロップダウン・メニューをクリックしてから、 「パッケージ (Packages)」を右マウス・ボタンでクリックします。
  3. 「新規作成 (New)」 -> 「定義からパッケージを作成 (Package From Definition)」を選択します。「定義からパッケージを作成 (Create Package from Definition)」ウィザードがオープンします。
  4. 「次へ (Next)」をクリックします。「パッケージの定義 (Package Definition)」ウィンドウがオープンします。 DB2 インストール・メディアのある db2¥windows¥samples ディレクトリーを参照して、希望するパッケージ・ファイルを見付けます。このファイルの名前は db2*.pdf の形式です。 「開く (Open)」をクリックします。
  5. 表示されたリストから適切なパッケージ定義を選択します。 「次へ (Next)」をクリックします。「ソース・ファイル (Source Files)」ウィンドウがオープンします。
  6. 「ソースの圧縮バージョンを作成する (Create a compressed version of the source)」ラジオ・ボタンを選択し、 「次へ (Next)」をクリックします。「ソース・ディレクトリー (Source Directory)」ウィンドウをオープンします。
  7. DB2 インストール・メディアのロケーション・タイプとディレクトリーを選択して、 「次へ (Next)」をクリックします。
  8. 「完了 (Finish)」をクリックして、 SMS パッケージの作成を完了します。
  9. SMS Administrator Console の内部から、 「サイト・データベース (Site Database)」ドロップダウン・メニューをオープンして、 「パッケージ (Packages)」 -> 「すべてのタスク (All Tasks)」 -> 「ソフトウェアの配布 (Distribute Software)」を選択します。「ソフトウェアの配布 (Distribute Software)」ウィザードがオープンします。
  10. 「次へ (Next)」をクリックします。「パッケージ (Package)」ウィンドウがオープンします。
  11. 「既存のパッケージを配布する (Distribute an existing package)」ラジオ・ボタンを選択して、表示されるリストから適切なパッケージを選択します。 「次へ (Next)」をクリックします。「配布ポイント (Distribute Points)」ウィンドウがオープンします。配布を計画しているパッケージの配布ポイントを 1 つ以上選択します。
  12. 「次へ (Next)」をクリックします。「 プログラムの公示 (Advertise a Program)」ウィンドウがオープンします。
  13. プログラムをコレクションに公示することを示すラジオ・ボタンを選択して、 表示されるリストから実行するプログラムを選択します。 「次へ (Next)」をクリックします。「公示ターゲット (Advertisement Target)」ウィンドウがオープンします。
  14. 既存のコンピューターのコレクションを選択するか、 または公示して選択したプログラムをインストールするコンピューターの 新規コレクションを作成することを選択します。 「次へ (Next)」をクリックします。「公示名 (Advertisement Name)」ウィンドウをオープンします。
  15. 新規公示の名前および追加する任意のコメントを入力します。 「次へ (Next)」をクリックします。「サブコレクションへの公示 (Advertise to Subcollections)」ウィンドウがオープンします。
  16. 対応する DB2 プログラムを実行させたい場所を、 SMS 環境の SMS コンピューターの階層セットアップを基準として指定します。 「次へ (Next)」をクリックします。「公示スケジュール (Advertisement Schedule)」ウィンドウをオープンします。
  17. 指定したコンピューター・コレクション上で DB2 プログラムを実行する 日時を選択します。プログラムの公示の有効期限を選択することも可能です。 「次へ (Next)」をクリックします。「プログラムの割り当て (Assign Program)」ウィンドウがオープンします。
  18. 指定されたコレクションのコンピューターで DB2 プログラムを必須要件にするには、 プログラムを自動実行する日時を指定します。 「次へ (Next)」をクリックします。
  19. 「完了 (Finish)」をクリックして、 「ソフトウェアの配布 (Distribute Software)」ウィザードを完了します。

サーバー・データベースへのリモート・アクセスの構成

DB2 データベース製品をインストールしたら、構成アシスタントまたはコマンド行プロセッサーを使用して各クライアント・ワークステーションのリモート・データベースに個別にアクセスできるように、その製品を構成することができます。

このタスクについて

DB2 は、次のようにして、CATALOG コマンドを使って、 リモート・データベースのアクセス情報のカタログを作成します。

同一の構成の IBM データ・サーバー・クライアントの複数コピーをロールアウトする予定の場合は、カスタマイズしたスクリプトを実行するバッチ・ファイルを作成することができます。例えば、スクリプト・ファイルを実行するために、次のようなサンプル・バッチ・ファイル myscript.bat を使用することを検討してください。

   @echo off
   cls
   db2cmd catmvs.bat
DB2CMD

コマンドは、DB2 データベース環境を初期化し、catmvs.bat ファイルは、同じ名前の付いたバッチ・ジョブを呼び出します。以下に、サンプルのカタログ・スクリプト・ファイル catmvs.bat を示します。これを使用して、DB2 Connect Personal Edition ワークステーションにデータベースを追加することができます。

   db2 catalog tcpip node tcptst1 remote mvshost server 446
   db2 catalog database mvsdb at node tcptst1 authentication server
   db2 catalog dcs database mvsdb as mvs_locator
   db2 catalog system odbc data source mvsdb
   db2 terminate
   exit

これらのファイルを手動でクライアント・ワークステーションに送ることができますが、SMS を使用して、インストールとリブートの完了後に、スクリプトを自動的に実行させることもできます。

手順

カタログ・スクリプトで別の SMS パッケージを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 「SMS Administrator」を開始します。「SMS を開く (Open SMS)」ウィンドウが表示されます。
  2. 「パッケージ」ウィンドウのタイプを選んでから、 「OK」をクリックします。「パッケージ」ウィンドウがオープンします。
  3. メニュー・バーから「ファイル」「新規」を選択します。「パッケージ プロパティ (Package Properties)」ウィンドウがオープンします。
  4. 新規パッケージの名前を入力します。例えば、batchpack などとします。
  5. そのパッケージについてのコメントを入力します。例えば、バッチ・ファイル用パッケージなどとします。
  6. 「ワークステーション (Workstations)」ボタンをクリックします。「ワークステーション用パッケージのセットアップ (Setup Package for Workstations)」ウィンドウがオープンします。
  7. ソース・ディレクトリーを入力します。そのソース・ディレクトリーはサーバーとクライアントの両方がアクセスできるロケーションであること、 およびそこにはクライアント・ワークステーションから実行するバッチ・ファイルが入っていることを確認します。
  8. 「ワークステーション・コマンド行 (Workstation Command Lines)」セクションの下の「新規」をクリックします。「コマンドライン プロパティ (Command Line Properties)」ウィンドウがオープンします。
  9. コマンド名を入力します。
  10. コマンド行を入力します。
  11. 「サポートされているプラットフォーム (Supported Platforms)」セクションの下で、 サポートする必要のあるプラットフォームのチェック・ボックスをクリックします。
  12. 「OK」をクリックします。
  13. 「クローズ」をクリックします。
  14. 「OK」をクリックします。

次の作業

インストール・パッケージの場合と同じようにして、このパッケージを配布します。

応答ファイル・インストールのための db2cli.ini の構成

db2cli.ini ファイルは、DB2 CLI 構成を初期化する ASCII ファイルです。このファイルは作業を始めるのを支援する目的で組み込まれており、以下にあります。

ここで Copy Name は、DB2 コピー名を表しています。

特定の CLI 最適化値または CLI パラメーターを使用する場合は、ご使用の IBM データ・サーバー・クライアント・ワークステーションに合わせてカスタマイズした db2cli.ini ファイルを使用できます。そのためには、db2cli.ini ファイルを、各 IBM データ・サーバー・クライアント・ワークステーションの DB2 インストール・ディレクトリー (例えば c:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB) にコピーします。

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