DB2 バージョン 9.7 のインストール 目次 1.0 当版に関する特記事項 2.0 DB2 サーバーのインストール 2.1 インストールの前に 2.1.1 DB2 サーバーと IBM データ・サーバー・クライアント 2.1.2 DB2 のインストール方式 2.1.3 サポートされる DB2 インターフェース言語 2.2 DB2 データベース製品のインストール要件 2.2.1 ディスク要件とメモリー要件 2.2.2 DB2 製品の Java ソフトウェア・サポート 2.2.3 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (Windows) 2.2.4 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (AIX) 2.2.5 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (HP-UX) 2.2.6 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (Linux) 2.2.7 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (Solaris) 2.2.8 パスワードの規則 2.3 追加の Windows 要件 2.3.1 システムで実行する DB2 サービス (Windows) 2.3.2 DB2 サーバー製品のインストールに必要なユーザー・アカウント (Windows) 2.3.3 DB2 製品をインストールする前に Windows のシステム特権をセット アップする (Windows) 2.3.4 ユーザー権限の付与 (Windows) 2.3.5 LDAP ディレクトリー・サービス用の Active Directory スキーマの 拡張 (Windows) 2.3.6 関与するコンピューター上のポート範囲の可用性の検査 (Windows) 2.4 追加の Linux および UNIX 要件 2.4.1 同一コンピューター上の複数の DB2 コピー (Linux および UNIX) 2.4.2 DB2 のユーザーとグループ (Linux および UNIX) 2.4.3 一元的なユーザー管理に関する考慮事項 (Linux および UNIX) 2.4.4 zSeries 上での DB2 for Linux のインストール準備 2.4.5 DB2 データベースのインストールのためのグループおよびユーザー ID の作成 (Linux および UNIX) 2.4.6 OS ユーザー制限の要件 (Linux および UNIX) 2.4.7 カーネル・パラメーター (Linux および UNIX) 2.5 Windows でのインストール 2.5.1 DB2 サーバー製品のインストールの概要 (Windows) 2.5.2 DB2 サーバーのインストール (Windows) 2.5.3 同一のコンピューターでの複数の DB2 コピー (Windows) 2.6 Linux および UNIX でのインストール 2.6.1 DB2 サーバー製品のインストールの概要 (Linux および UNIX) 2.6.2 root ユーザーとしてのインストール 2.6.3 非ルート・ユーザーとしてのインストール 3.0 IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーの概要 3.1 IBM データ・サーバー・クライアントのタイプ 3.2 IBM データ・サーバー・ドライバー 3.2.1 IBM Data Server Driver の制約事項 3.2.2 IBM Data Server Driver Package のインストール (Windows) 3.2.3 IBM Data Server Driver Package のインストール (Linux および UNIX) 3.3 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール方法 3.3.1 DB2 データベースへの接続に関するオプション 3.3.2 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール (Windows) 3.3.3 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール (Linux および UNIX) 4.0 DB2 技術情報の概説 4.1 ご利用条件 5.0 特記事項 1.0 当版に関する特記事項 本書には、IBM(R) の専有情報が含まれています。その情報は、使用許諾条件に 基づき提供され、著作権により保護されています。本書に記載される情報に は、いかなる製品の保証も含まれていません。また、本書で提供されるいかな る記述も、製品保証として解釈すべきではありません。 IBM 資料は、オンラインでご注文いただくことも、ご自分の国または地域の IBM 担当員を通してお求めいただくこともできます。 * オンラインで資料を注文するには、www.ibm.com/shop/publications/order にある IBM Publications Center をご利用ください。 * ご自分の国または地域の IBM 担当員を見つけるには、www.ibm.com/ planetwide にある IBM Directory of Worldwide Contacts をお調べくださ い。 IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負う ことのない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるも のとします。 2.0 DB2 サーバーのインストール 2.1 インストールの前に 2.1.1 DB2 サーバーと IBM データ・サーバー・クライアント DB2(R) データベース・システムは、DB2 サーバーと IBM データ・サーバ ー・クライアントから成ります。 DB2 サーバーは、データを IBM データ・サーバー・クライアントに供給する リレーショナル・データベース管理システム (RDBMS) です。このコンピュータ ーにあるデータベースを使用する予定の場合は、DB2 サーバーをインストール します。DB2 サーバーについて詳しくは、http://www-306.ibm.com/software/ data/db2/9/editions.html を参照してください。 IBM データ・サーバー・クライアントは、DB2 サーバーに対するコマンドと SQL ステートメントの実行、リモート DB2 サーバーへの接続、およびそのデー タベースへのアクセスを可能にするアプリケーションです。 2.1.2 DB2 のインストール方式 このトピックでは、DB2のインストール方式について説明します。以下の表 は、オペレーティング・システムごとに使用できるインストール方式を示して います。 表 1. オペレーティング・システムごとのインストール方式 +-----------------------+----------------------+----------------------+ | インストール方式 | Windows(R) | Linux(R) または | | | | UNIX(R) | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | DB2 セットアップ・ウ | あり | あり | | ィザード | | | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | 応答ファイル・インス | あり | あり | | トール | | | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | db2_install コマンド | なし | あり | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | ペイロード・ファイル | なし | あり | | のデプロイメント | | | +-----------------------+----------------------+----------------------+ DB2 のインストール方式を以下のリストにまとめます。 DB2 セットアップ・ウィザード DB2 セットアップ・ウィザードは、Linux、UNIX、Windowsの各オペレ ーティング・システムで使用できる GUI インストーラーです。DB2 セットアップ・ウィザードには、DB2 製品をインストールし、初期の セットアップおよび構成タスクを実行するための使いやすいインター フェースが用意されています。 DB2 セットアップ・ウィザードを使用して、このインストールを他の マシンに複写するのに使用できる DB2 インスタンスや応答ファイル を作成することもできます。 注: Linux および UNIX プラットフォーム上の非ルート・インストー ルの場合、存在できる DB2 インスタンスは 1 つのみです。DB2 セットアップ・ウィザードは、非ルート・インスタンスを自動 的に作成します。 Linux および UNIX プラットフォームでは、DB2 セットアップ・ウィ ザードを表示するには、X サーバーが必要です。 応答ファイル・インストール 応答ファイルは、セットアップ値と構成値を入れたテキスト・ファイ ルです。 DB2 セットアップ・プログラムは、そのファイルを読み取 り、指定されている値に基づいてインストールを実行します。 応答ファイル・インストールは、サイレント・インストールとも呼ば れます。 応答ファイルの別の利点として、DB2 セットアップ・ウィザードを使 用して設定できないパラメーターへのアクセスも提供します。 Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、DB2 インスト ール・イメージをご自分のアプリケーションに組み込んだ場合、アプ リケーションは、インストーラーからのインストール進行情報および プロンプトをコンピューターが読み取り可能な形式で受け取ることが できます。この動作は、INTERACTIVE 応答ファイル・キーワードで制 御します。 応答ファイルを作成する方法がいくつかあります。 応答ファイル生成プログラムの使用 応答ファイル生成プログラムを使用して、既存のインスト ールを複製する応答ファイルを作成することができます。 例えば、 IBM データ・サーバー・クライアントをインス トールし、そのクライアントの構成を十分に行った後、応 答ファイルを生成して、そのクライアントのインストール および構成を他のコンピューターに複製することができま す。 DB2 セットアップ・ウィザードの使用 DB2 セットアップ・ウィザードの場合は、DB2 セットアッ プ・ウィザードで項目の選択を進めながら、その選択内容 に基づいて応答ファイルを作成できます。つまり、選択内 容を応答ファイルに記録し、そのファイルをシステム上の 特定の場所に保管できる、ということです。パーティショ ン・データベースのインストールを選択した場合は、2 つ の応答ファイルが生成されます。1 つはインスタンスを所 有するコンピューターのため、もう 1 つは参加するコンピ ューターのためです。 このインストール方式の利点の 1 つは、インストールを実 行せずに応答ファイルを作成できることです。このフィー チャーは、DB2 製品のインストールに必要なオプションを 把握するのに役立ちます。後でこの応答ファイルを使用す れば、指定したオプションに従って DB2 製品をインストー ルできます。 クライアントまたはサーバーの構成内容を保管するために クライアント・プロファイルまたはサーバー・プロファイ ルをエクスポートするには、db2cfexp コマンドを使用しま す。それから db2cfimp コマンドを使用すれば、プロファ イルを簡単にインポートできます。 db2cfexp コマンドを 使用してエクスポートされたクライアント・プロファイル またはサーバー・プロファイルは、CLIENT_IMPORT_PROFILE キーワードを使用して応答ファイルのインストール時にイ ンポートすることもできます。 データ・ソースのインストールとカタログを実行した後 に、クライアントまたはサーバー・プロファイルをエクス ポートする必要があります。 各 DB2 製品に用意されているサンプル応答ファイルのカスタマイズ 応答ファイル生成プログラムまたは DB2 セットアップ・ウ ィザードを使用して応答ファイルを作成する代わりに、サ ンプル応答ファイルを手動で変更することもできます。サ ンプル応答ファイルは、DB2 製品 DVD に用意されていま す。サンプル応答ファイルは、各製品ごとに有効なすべて のキーワードについての詳細情報を提供します。 db2_install コマンド (Linux および UNIX プラットフォームのみ) db2_install コマンドは、指定した DB2 製品のすべての コンポーネ ントと英語のインターフェース・サポートをインストールします。-L パラメーターを使用すれば、サポートする追加の言語を選択できま す。コンポーネントを選択または選択解除することはできません。 db2_install コマンドは、指定した DB2 製品のすべてのコンポーネ ントをインストールしますが、ユーザーおよびグループの作成、イン スタンスの作成、構成は実行しません。このインストール方式は、イ ンストール後に構成を行う場合に有利です。インストール中に DB2 製品を構成する場合は、DB2 セットアップ・ウィザードを使用するこ とを考慮してください。 Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、DB2 インスト ール・イメージをご自分のアプリケーションに組み込んだ場合、アプ リケーションは、インストーラーからのインストール進行情報および プロンプトをコンピューターが読み取り可能な形式で受け取ることが できます。 このインストール方式では、製品ファイルのデプロイ後に手動構成が 必要になります。 ペイロード・ファイルのデプロイメント (Linux および UNIX のみ) この方式は、上級のインストール方式であり、ほとんどのユーザーに はお勧めできません。ペイロード・ファイルをユーザーが物理的にイ ンストールする必要があります。ペイロード・ファイルとは、1 つの インストール可能コンポーネントのすべてのファイルとメタデータを 含んだ圧縮 tar ファイルです。 このインストール方式では、製品ファイルのデプロイ後に手動構成が 必要になります。 注: DB2 製品のインストール・パッケージは、Linux および UNIX プラットフ ォーム上のオペレーティング・システム・パッケージではなくなりまし た。したがって、インストールのためにオペレーティング・システム・ コマンドを使用することもできなくなりました。 DB2 インストール環境 とのインターフェースや照会に使用する既存のスクリプトは、変更が必 要です。 2.1.3 サポートされる DB2 インターフェース言語 DB2 インターフェースの DB2 言語サポートは、サーバー・グループ言語とク ライアント・グループ言語に分類できます。サーバー・グループ言語は、メッ セージ、ヘルプおよび DB2 グラフィカル・インターフェース・エレメントのほ とんどを翻訳します。クライアント・グループ言語は、メッセージのほとんど と特定のヘルプ資料を含む、 IBM Data Server Runtime Client コンポーネン トを翻訳します。 サーバー・グループ言語には、ブラジル・ポルトガル語、チェコ語、デンマー ク語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国 語、ノルウェー語、ポーランド語、ロシア語、中国語 (簡体字)、スペイン語、 スウェーデン語、中国語 (繁体字) が含まれます。 クライアント・グループ言語には、アラビア語、ブルガリア語、クロアチア 語、オランダ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ハンガリー語、ポルトガル語、ル ーマニア語、スロバキア語、スロベニア語、トルコ語が含まれます。 DB2 製品によってサポートされる言語と、DB2 インターフェースによってサポ ートされる言語とを混同しないでください。 DB2 製品によってサポートされる 言語とは、データが存在できる言語のことです。これらの言語は、DB2 インタ ーフェースによってサポートされる言語のスーパーセットです。 2.1.3.1 DB2 セットアップ・ウィザードの各国語表示 (Linux および UNIX) db2setup コマンドは、既存の言語設定を判別するために、オペレーティン グ・システムを照会します。ご使用のオペレーティング・システムの言語設定が db2setup でサポートされている場合は、DB2 セットアップ・ウィザードを表示 する際にその言語が使用されます。 お使いのシステムが、DB2 インターフェースでサポートされているものと同じ コード・ページで、異なるロケール名で使用している場合は、以下のコマンド を入力して LANG 環境変数を適切な値に設定することで、翻訳された db2setup を表示できます。 bourne シェル (sh)、korn シェル (ksh)、bash シェル: LANG= export LANG C シェル: setenv LANG locale は、DB2 インターフェースでサポートされているロケールです。 2.1.3.2 言語 ID (別の言語で DB2 セットアップ・ウィザードを実行する場合) DB2 セットアップ・ウィザードを、ご使用のコンピューターのデフォルトの言 語以外の言語で実行する場合には、言語 ID を指定して、手動で DB2 セットア ップ・ウィザードを開始することができます。指定する言語は、インストール を実行するプラットフォームで選択可能なものでなければなりません。 Windows オペレーティング・システム上では、インストールで使用する言語の 2 文字の言語コードを指定するための -i パラメーターを指定して setup.exe を 実行することができます。 Linux および UNIX オペレーティング・システム上では、各国語で DB2 セット アップ・ウィザードを表示するための LANG 環境変数を設定することをお勧め します。 表 2. 言語 ID +----------------------------------+----------------------------------+ | 言語 | 言語 ID | +----------------------------------+----------------------------------+ | アラビア語 (Windows プラットフォ | ar | | ーム上でのみ有効) | | +----------------------------------+----------------------------------+ | ブラジル・ポルトガル語 | br | +----------------------------------+----------------------------------+ | ブルガリア語 | bg | +----------------------------------+----------------------------------+ | 中国語 (簡体字) | cn | +----------------------------------+----------------------------------+ | 中国語 (繁体字) | tw | +----------------------------------+----------------------------------+ | クロアチア語 | hr | +----------------------------------+----------------------------------+ | チェコ語 | cz | +----------------------------------+----------------------------------+ | デンマーク語 | dk | +----------------------------------+----------------------------------+ | オランダ語 | nl | +----------------------------------+----------------------------------+ | 英語 | en | +----------------------------------+----------------------------------+ | フィンランド語 | fi | +----------------------------------+----------------------------------+ | フランス語 | fr | +----------------------------------+----------------------------------+ | ドイツ語 | de | +----------------------------------+----------------------------------+ | ギリシャ語 | el | +----------------------------------+----------------------------------+ | ハンガリー語 | hu | +----------------------------------+----------------------------------+ | イタリア語 | it | +----------------------------------+----------------------------------+ | 日本語 | jp | +----------------------------------+----------------------------------+ | 韓国語 | kr | +----------------------------------+----------------------------------+ | ノルウェー語 | no | +----------------------------------+----------------------------------+ | ポーランド語 | pl | +----------------------------------+----------------------------------+ | ポルトガル語 | pt | +----------------------------------+----------------------------------+ | ルーマニア語 | ro | +----------------------------------+----------------------------------+ | ロシア語 | ru | +----------------------------------+----------------------------------+ | スロバキア語 | sk | +----------------------------------+----------------------------------+ | スロベニア語 | sl | +----------------------------------+----------------------------------+ | スペイン語 | es | +----------------------------------+----------------------------------+ | スウェーデン語 | se | +----------------------------------+----------------------------------+ | トルコ語 | tr | +----------------------------------+----------------------------------+ 2.1.3.3 DB2 製品インターフェース言語の変更 (Windows) DB2 のインターフェース言語は、メッセージ、ヘルプ、およびグラフィック・ ツール・インターフェースで表示される言語です。 DB2 製品のインストール時 に、1 つ以上の言語サポートをインストールするオプションが示されます。イ ンストール後に、DB2 インターフェース言語を、他のインストール済みインタ ーフェース言語の 1 つに変更できます。 DB2 製品によってサポートされる言語と、DB2 インターフェースによってサポ ートされる言語とを混同しないでください。DB2 製品によってサポートされる 言語とは、データが存在できる言語のことです。これらの言語は、DB2 インタ ーフェースによってサポートされる言語のスーパーセットです。 使用する DB2 インターフェース言語を、ご使用のシステムにインストールする 必要があります。 DB2 製品のインストール時に DB2 セットアップ・ウィザー ドを使用して、DB2 製品インターフェース言語を選択しインストールします。 DB2 製品のインターフェース言語を、サポートされる、まだインストールして いないインターフェース言語に変更する場合には、まず最初に DB2 製品インタ ーフェース言語を、オペレーティング・システムの言語にデフォルトで指定し ます。それがサポートされない場合には、英語に指定します。 Windows 上で DB2 製品のインターフェース言語を変更するには、ご使用の Windows オペレーティング・システムのデフォルトの言語設定を変更する必要 があります。 次のようにして、Windows オペレーティング・システム上で DB2 製品インター フェース言語を変更します。 1. ご使用の Windows オペレーティング・システムの「コントロール パネル」 で、「地域と言語のオプション」を選択します。 2. 「地域オプション」タブの「標準と形式」の下で、該当の言語を選択しま す。 Windows 2008 および Windows Vista (またはそれ以降) の場合、この ステップでは「形式」タブを使用します。 3. 「地域オプション」タブの「場所」の下で、該当の言語に対応する場所を選 択します。 4. 「詳細設定」タブの「Unicode 対応でないプログラムの言語」の下で、該当 の言語を選択します。 Windows 2008 および Windows Vista (またはそれ以 降) の場合、「管理」タブの「Unicode 対応ではないプログラムの言語」の 下で、「システム ロケールの変更」をクリックして該当の言語を選択しま す。次にリブートすることが確認されるので、「キャンセル」をクリックし ます。 5. 「詳細設定」タブの「既定のユーザー アカウントの設定」の下の「すべて の設定を現在のユーザー アカウントと既定のユーザー プロファイルに適用 する」ボックスにチェック・マークを付けます。 Windows 2008 および Windows Vista (またはそれ以降) の場合、「管理」タブの「予約されたア カウント」の下の「予約されたアカウントへコピー」をクリックして、言語 設定をコピーするアカウントにチェック・マークを付けます。 6. これらの変更を有効にする前に、リブートするように求められます。 ご使用のオペレーティング・システムのヘルプを参照して、デフォルトのシス テム言語の変更についての追加情報を参照してください。 2.1.3.4 DB2 インターフェース言語の変更 (Linux および UNIX) DB2 製品のインターフェース言語は、メッセージ、ヘルプ、およびグラフィッ ク・ツール・インターフェースで表示される言語です。 DB2 製品のインストー ル時に、1 つ以上の言語サポートをインストールするオプションが示されます。 インストール後、インターフェース言語を、他のインストール済みインターフ ェース言語の 1 つに変更する場合には、このタスクで概説されたステップを使 用してください。 DB2 製品によってサポートされる言語と、DB2 インターフェースによってサポ ートされる言語とを混同しないでください。 DB2 製品によってサポートされる 言語とは、データ の言語のことで、 DB2 インターフェースによってサポート される言語のスーパーセットです。 使用する DB2 インターフェース言語のサポートを、ご使用のシステムにインス トールする必要があります。 DB2 のインストール時に DB2 セットアップ・ウ ィザードを使用して、DB2 インターフェース言語サポートを選択しインストー ルします。 DB2 製品のインターフェース言語を、サポートされる、まだインス トールしていないインターフェース言語に変更する場合には、DB2 インターフ ェース言語を、オペレーティング・システムの言語にデフォルトで指定しま す。オペレーティング・システム言語がサポートされていない場合、英語が DB2 インターフェース言語として使用されます。 DB2 製品のインストール時に DB2 セットアップ・ウィザードまたは National Language Package を使用して、DB2 インターフェース言語サポートを選択しイ ンストールします。 ご使用のシステムで使用可能な共用ロケールを確認するには、$ locale -a コ マンドを実行します。 DB2 インターフェース言語を変更するには、LANG 環境変数を希望のロケールに 設定します。 bourne (sh)、korn (ksh)、および bash シェルの場合、 LANG= export LANG C シェルの場合、 setenv LANG 例えば、フランス語を使用して DB2 製品にインターフェースするには、フラン ス語言語サポートをインストールして、 LANG 環境変数をフランス語ロケール (例えば fr_FR) に設定する必要があります。 2.2 DB2 データベース製品のインストール要件 DB2 製品をインストールする場合は、選択したシステムが、必要なオペレーテ ィング・システム、ハードウェア、ソフトウェア、通信、ディスクおよびメモ リーの要件を満たしていることを事前に確認してください。 2.2.1, "ディスク要件とメモリー要件" この製品に必要なディスク・スペースは、選択するインストールのタ イプ、およびご使用のファイル・システムのタイプに応じて異なりま す。同じくメモリー要件は、データベース・システムのサイズと複雑 さによって影響を受けます。 DB2 データベースおよび IBM データ・サーバー・クライアント製品 それぞれのオペレーティング・システムについて満たす必要があ る、オペレーティング・システム、ソフトウェア、およびハードウェ アの前提条件は以下のとおりです。 * 2.2.4, "DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインス トール要件 (AIX)" * 2.2.5, "DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインス トール要件 (HP-UX)" * 2.2.6, "DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインス トール要件 (Linux)" * 2.2.7, "DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインス トール要件 (Solaris)" * 2.2.3, "DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインス トール要件 (Windows)" DB2(R) Connect(TM) 製品のインストール要件 それぞれのオペレーティング・システムについて満たす必要があ る、オペレーティング・システム、ソフトウェア、およびハードウェ アの前提条件は以下のとおりです。 * 「DB2 Connect Personal Edition インストールおよび構成」の 『DB2 Connect Personal Edition のインストール要件 (Windows)』 * 「DB2 Connect Personal Edition インストールおよび構成」の 『DB2 Connect Personal Edition のインストール要件 (Linux)』 * 「DB2 Connect サーバー機能 インストールおよび構成」の『DB2 Connect 製品のインストール要件 (Solaris オペレーティング・ システム)』 * 「DB2 Connect サーバー機能 インストールおよび構成」の『DB2 Connectサーバー製品のインストール要件 (Windows)』 * 「DB2 Connect サーバー機能 インストールおよび構成」の『DB2 Connect サーバー製品のインストール要件 (Linux)』 * 「DB2 Connect サーバー機能 インストールおよび構成」の『DB2 Connectサーバー製品のインストール要件 (AIX(R))』 * 「DB2 Connect サーバー機能 インストールおよび構成」の『DB2 Connect サーバー製品のインストール要件 (HP-UX)』 2.2.2, "DB2 製品の Java ソフトウェア・サポート" Java ベースのツールを使用したり、Java(TM)アプリケーション (ス トアード・プロシージャーやユーザー定義関数など) の作成や実行を 行ったりするには、適切なレベルの IBM Software Development Kit (SDK) for Java が必要です。 仮想化のサポート DB2 製品によってサポートされている仮想化テクノロジーについて 詳しくは、http://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/im/ DB2+Virtualization+Support を参照してください。 DB2 Query Patroller 製品のインストール要件 * 「Query Patroller 管理およびユーザーズ・ガイド」の『DB2 セ ットアップ・ウィザードでの Query Patroller サーバーのインス トール (Windows)』 * 「Query Patroller 管理およびユーザーズ・ガイド」の『DB2 セ ットアップ・ウィザードでの Query Patroller サーバーのインス トール (Linux および UNIX)』 DB2 Spatial Extender のインストール要件 * 「Spatial Extender および Geodetic Data Management Feature ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス」の『Spatial Extender をインストールするためのシステム要件』 InfoSphere(TM) Federation Server 製品のインストール要件 * http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r5/topic/com.ibm.swg.im.iis.prod.install.core.doc/topics/iiypisrq-sys.html * http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r5/topic/com.ibm.swg.im.iis.prod.install.core.doc/topics/iiypirrq-sys.html 2.2.1 ディスク要件とメモリー要件 ディスク要件 この製品に必要なディスク・スペースは、選択するインストールのタイプ、お よびご使用のファイル・システムのタイプに応じて異なります。 DB2 セットア ップ・ウィザードは、標準、コンパクト、またはカスタム・インストールの際 に選択したコンポーネントに基づいて、動的にサイズの見積もりを行います。 必須のデータベース、ソフトウェア、および通信製品のためのディスク・スペ ースも忘れずに確保してください。 Linux と UNIX オペレーティング・システムでは、/tmp ディレクトリーに 2 GB のフリー・スペースを確保することをお勧めします。 メモリー要件 DB2 データベース・システムでは少なくとも 256 MB の RAM が必要です。 DB2 製品と DB2 GUI ツールを実行するシステムであれば、少なくとも 512 MB の RAM が必要になります。ただし、パフォーマンスの改善のためには、1 GB の RAM をお勧めします。ここで示した要件には、システムで実行する他のソフト ウェアのための追加のメモリー要件は含まれていません。 メモリー要件を判断するときは、以下の点に注意してください。 * DB2 製品を Itanium ベース・システムの HP-UX バージョン 11i で実行す る場合は、少なくとも 512 MB の RAM が必要です。 * IBM データ・サーバー・クライアント・サポートについては、これらのメ モリー要件は 5 つの並行クライアント接続を基本としています。 5 クライ アント接続ごとに、さらに 16 MB の RAM が必要です。 * メモリー要件は、データベース・システムのサイズと複雑さ、データベー ス・アクティビティーの程度、およびシステムにアクセスするクライアント の数によって影響を受けます。 DB2 サーバー製品では、いくつかのメモリー構成パラメーターの値を自動的 に設定するためのセルフチューニング・メモリー・フィーチャーが用意され ており、メモリー構成の作業を簡略化できるようになっています。このメモ リー調整機能を有効にすると、ソート、パッケージ・キャッシュ、ロック・ リスト、バッファー・プールなど、メモリーを消費するいくつかの機能の間 で、使用可能メモリー・リソースが動的に分散されます。 * Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、少なくとも RAM の 2 倍以上の SWAP スペースを確保することをお勧めします。 2.2.2 DB2 製品の Java ソフトウェア・サポート Java ベースのツールを使用したり、Java アプリケーション (ストアード・プ ロシージャーやユーザー定義関数など) の作成や実行を行ったりするには、こ のセクションで後にリストされている適切なレベルの IBM Software Development Kit (SDK) for Java が必要です。 DB2 セットアップ・ウィザードまたは応答ファイルを使用して製品をインスト ールする場合に、インストールするコンポーネントで IBM SDK for Java が必 要であるのに、SDK for Java がそのパスにインストールされていなければ、 SDK for Java がインストールされます。 IBM Data Server Runtime Client または IBM Data Server Driver Package の場合、SDK for Java はインストールされません。 以下の表は、DB2 製品のためにインストールされている SDK for Java のレベ ルをオペレーティング・システム・プラットフォームごとにまとめたもので す。 +-----------------------+---------------------------------------------+ | オペレーティング・シ | SDK for Java のレベル | | ステム・プラットフォ | | | ーム | | +-----------------------+---------------------------------------------+ | AIX | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ | HP-UX (Itanium ベー | HP SDK for J2SE HP-UX 11i プラットフォーム | | ス・システム) | (IBM for IBM Software バージョン 6 サービ | | | ス・リリース 3 で対応) | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Linux (x86) | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Linux (AMD64/EM64T) | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Linux (zSeries(R)) | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Linux (POWER(TM)) | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Solaris オペレーティ | SDK 6 サービス・リリース 3 | | ング・システム | | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Windows x86 | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ | Windows x64 | SDK 6 サービス・リリース 3 | +-----------------------+---------------------------------------------+ 注: 1. SDK for Java ソフトウェアは、developerWorks(R) の Web ページ (http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/index.html) からダ ウンロードできます。サポートされる SDK for Java のレベルのリス トについては、 DB2 Database for Linux, UNIX, and Windows の SDK for Java のサポート』と題するこのセクションの後の表を参照 してください。 注: Windows オペレーティング・システム・プラットフォームの場合 は、IBM Development Package for Eclipse のダウンロード・ ファイルを使用してください。 2. DB2 GUI ツールは、Linux (x86)、Linux (AMD64/EM64T)、Windows (x86)、Windows (x64) でのみ実行できます。 3. Windows (x86) と Linux (x86) の場合: * 32 ビットの SDK がインストールされています。 * 32 ビットのアプリケーションと Java 外部ルーチンがサポートさ れています。 4. すべてのサポートされているプラットフォーム (Windows (x86)、お よび Linux (x86) は除く): * 32 ビットのアプリケーションがサポートされています。 * 32 ビットの Java 外部ルーチンはサポートされていません。 * 64 ビットのアプリケーションと Java 外部ルーチンがサポートさ れています。 サポートされる Java アプリケーション開発ソフトウェア 以下の表は、サポートされるレベルの SDK for Java をリストしています。リ ストされているレベルと、同じレベルの上位互換の後続バージョンがサポート されます。 SDK for Java のフィックスおよび更新は頻繁にあるので、すべてのレベルおよ びバージョンがテストされているわけではありません。ご使用のデータベー ス・アプリケーションに SDK for Java と関係した問題がある場合は、特定の レベルの SDK for Java の次の入手可能なバージョンを試してみてください。 IBM 以外のバージョンの SDK for Java は、スタンドアロン Java アプリケー ションの作成および実行についてのみサポートされます。 Java ストアード・ プロシージャーおよびユーザー定義関数の作成と実行には、 DB2 Database for Linux, UNIX, and Windows 製品に同梱されている IBM SDK for Java だけがサ ポートされます。 表 3. DB2 Database for Linux, UNIX, and Windows でサポートされるレベル の SDK for Java +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | JDBC ドライ JDBC ドライ Java ストア DB2 グラフ | | バー バー ード・プロ ィカル・ツ | | db2java.zip db2jcc4.jar シージャー ール | | または を使用する およびユー | | db2jcc.jar Java アプリ ザー定義関 | | を使用する ケーション 数 | | Java アプリ | | ケーション | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | AIX 1.4.2 から 6 1.4.2 から N/A | | 6 65 | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | HP-UX 1.4.2 から 61 1.4.2 から N/A | | (Itanium ベ 61 6 | | ース・シス | | テム) | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Linux 1.4.2 から 63、4 1.4.2 から N/A | | (POWER) 63、4 6 | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Linux (x86) 1.4.2 から 62、3、4 1.4.2 から 5 から 6 | | 62、3、4 6 | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Linux 1.4.2 から 62、3、4 1.4.2 から N/A | | (AMD64 およ 62、3、4 6 | | び Intel(R) | | EM64T プロ | | セッサー) | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Linux 1.4.2 から 63、4 1.4.2 から N/A | | (zSeries) 63、4 6 | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Solaris オ 1.4.2 から 62 1.4.2 から N/A | | ペレーティ 62 6 | | ング・シス | | テム | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Windows 1.4.2 から 62 1.4.2 から 5 から 6 | | (x86) 62 6 | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | Windows (x6 1.4.2 から 62 1.4.2 から 5 から 6 | | 4、AMD64 お 62 6 | | よび Intel | | EM64T プロ | | セッサー) | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ 注: 1. Hewlett-Packard から入手可能な同じレベルの SDK for Java は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ で実行するスタンドア ロン・クライアント・アプリケーションの構築と実行用にサポートさ れています。 2. Sun Microsystems から入手可能な同じレベルの SDK for Java は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ で実行するスタンドア ロン・クライアント・アプリケーションの構築と実行用にサポートさ れています。 3. SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 では、SDK for Java 1.4.2 SR6 の最小レベルが必要です。Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 では、SDK for Java 1.4.2 SR7 の最小レベルが必要です。 4. Linux 上の SDK for Java 6 のサポートには、SDK for Java 6 SR3 またはそれ以降が必要です。 5. SDK for Java 6 SR2 以降が使用されている場合は、DB2LIBPATH=java _home/jre/lib/ppc64 を設定します。 以下の表は、DB2 データベース製品で入手可能な IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のバージョンをリストしています。 表 4. IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のバージョンおよび DB2 Database for Linux, UNIX, and Windows のフィックスパックのレベル +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 のバージョンおよびフィックス IBM Data Server Driver for | | パックのレベル JDBC and SQLJ のバージョン1 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.1 3.1.xx | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.1、フィックスパ 3.2.xx | | ック 1 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.1、フィックスパ 3.3.xx | | ック 2 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.1、フィックスパ 3.4.xx | | ック 3 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.1 フィックスパ 3.6.xx | | ック 4 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.1 フィックスパ 3.7.xx | | ック 5 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.5 3.50.xx、4.0.xx | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.5 フィックスパ 3.51.xx、4.1.xx | | ック 1 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.5 フィックスパ 3.52.xx、4.2.xx | | ック 2 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.5 フィックスパ 3.53.xx、4.3.xx | | ック 3 | +----------------------------------+----------------------------------+ | DB2 バージョン 9.7 3.57.xx、4.7.xx | +----------------------------------+----------------------------------+ 注: すべてのドライバー・バージョンは n.m.xx の形式をとります。n.m の部 分は GA レベルまたはフィックスパック・レベル内では同じままです。 APAR フィックスを介して新しいバージョンの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が導入された場合、xx の部分は変わります。 2.2.3 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (Windows) DB2 データベース製品を Windows オペレーティング・システムにインストール する場合は、選択したシステムが、必要なオペレーティング・システム、ハー ドウェア、およびソフトウェアの要件を満たしていることを事前に確認してく ださい。 表 5. Windows ワークステーション・プラットフォーム +-------------------------+-----------------+-------------------------+ | オペレーティング・シス | 前提条件 | ハードウェア | | テム | | | +-------------------------+-----------------+-------------------------+ | Windows XP Professional | Windows XP | サポートされている | | (32 ビットおよび 64 ビ | Service Pack 2 | Windows オペレーティン | | ット) | 以降 | グ・システム (32 ビット | | Windows Vista Business | IBM Data Server | および x64 ベースのシス | | (32 ビットおよび 64 ビ | Provider for | テム) を実行できる | | ット) | .NET クライアン | Intel および AMD のすべ | | | ト・アプリケー | てのプロセッサー | | Windows Vista | ションと CLR サ | | | Enterprise (32 ビットお | ーバー・サイ | | | よび 64 ビット) | ド・プロシージ | | | | ャーには .NET | | | Windows Vista Ultimate | 2.0 フレームワ | | | (32 ビットおよび 64 ビ | ーク・ランタイ | | | ット) | ムが必要です。 | | | | | | | | 64 ビット IBM | | | | Data Server | | | | Provider for | | | | .NET アプリケー | | | | ションがサポー | | | | トされる | | | | | | | | すべての | | | | Windows Vista | | | | Service Packs | | | | がサポートされ | | | | ています。 | | +-------------------------+-----------------+-------------------------+ 表 6. Windows サーバー・プラットフォーム +-------------------------+-------------------------+-----------------+ | オペレーティング・シス | 前提条件 | ハードウェア | | テム | | | +-------------------------+-------------------------+-----------------+ | Windows 2003 Datacenter | Service Pack 2 以降。 | サポートされて | | Edition (32 ビットおよ | R2 もサポートされる | いる Windows オ | | び 64 ビット) | | ペレーティン | | Windows 2003 Enterprise | IBM Data Server | グ・システム | | Edition (32 ビットおよ | Provider for .NET クラ | (32 ビットおよ | | び 64 ビット) | イアント・アプリケーシ | び x64 ベースの | | | ョンと CLR サーバー・サ | システム) を実 | | Windows 2003 Standard | イド・プロシージャーに | 行できる Intel | | Edition (32 ビットおよ | は .NET 2.0 フレームワ | および AMD のす | | び 64 ビット) | ーク・ランタイムが必 | べてのプロセッ | | | 要。 | サー。 | | | | | | | 64 ビット IBM Data | | | | Server Provider for | | | | .NET アプリケーションが | | | | サポートされる | | |-------------------------|-------------------------| | | Windows Server 2008 | IBM Data Server | | | Datacenter Edition (32 | Provider for .NET クラ | | | ビットおよび 64 ビット) | イアント・アプリケーシ | | | Windows Server 2008 | ョンと CLR サーバー・サ | | | Enterprise Edition (32 | イド・プロシージャーに | | | ビットおよび 64 ビット) | は .NET 2.0 フレームワ | | | | ーク・ランタイムが必 | | | Windows Server 2008 | 要。 | | | Standard Edition (32 ビ | | | | ットおよび 64 ビット) | 64 ビット IBM Data | | | | Server Provider for | | | | .NET アプリケーションが | | | | サポートされる | | | | | | | | すべての Windows Server | | | | 2008 Service Packs がサ | | | | ポートされています。 | | +-------------------------+-------------------------+-----------------+ 注: DB2 データベース製品は、一部の Windows オペレーティング・システムに 組み込まれている hardware-enforced Data Execution Prevention (DEP) フィーチャーをサポートします。 ソフトウェアに関する追加の考慮事項 * Windows インストーラ 3.0 が必須です。検出されない場合は、イ ンストーラーによりインストールされます。 * IBM Data Server Provider for .NET クライアント・アプリケー ションと CLR サーバー・サイド・プロシージャーには .NET 2.0 フレームワーク・ランタイムが必要です。x64 環境では、32 ビッ ト IBM Data Server Provider for .NET アプリケーションは WOW64 エミュレーション・モードで稼働します。 * MDAC 2.8 が必要です。DB2 セットアップ・ウィザードは、MDAC 2.8 がまだインストールされていなければインストールします。 注: 旧バージョンの MDAC (例えば、2.7) が既にインストールさ れている場合、DB2 のインストールによって MDAC は 2.8 にアップグレードされます。標準インストールでは MDAC 2.8 がインストールされます。カスタム・インストールの 場合、MDAC 2.8 はインストールされますが、これは、MDAC 2.8 をインストールするデフォルトを選択解除していない 場合のみです。カスタム・インストールの一部として MDAC を選択解除した場合、MDAC はインストールされません。 * LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) を使用する予定 の場合は、Microsoft(R) LDAP クライアントまたは IBM Tivoli(R) Directory Server V6 クライアント (別名 IBM LDAP クライアン ト、DB2 データベース製品に付属) のどちらかを使用する必要が あります。Microsoft Active Directory のインストールの前に、 db2schex ユーティリティーを使用してディレクトリー・スキーマ を拡張する必要があります。このユーティリティーはインストー ル・メディア上の db2\Windows\utilities ディレクトリーの下に あります。 Microsoft LDAP クライアントは、Windows オペレーティング・シ ステムに組み込まれています。 * オンライン・ヘルプの表示、 DB2 インストール・ランチパッド (setup.exe) の実行、およびファースト・ステップ (db2fs) の実 行には、以下のいずれかのブラウザーが必要です。 * Firefox 2.0 以降 * Internet Explorer 6.0 以降 * Mozilla ベースのブラウザー 1.7 以降 * Safari 3.0 以降 2.2.4 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (AIX) DB2 データベース製品を AIX オペレーティング・システムにインストールする 場合は、選択したシステムが、必要なオペレーティング・システム、ハードウ ェア、ソフトウェア、および通信の要件を満たしていることを事前に確認して ください。 DB2 データベース製品をインストールするには、次のような要件を満たす必要 があります。 表 7. AIX のインストール要件 +----------------------------------+----------------------------------+ | オペレーティング・システム | ハードウェア | +----------------------------------+----------------------------------+ | AIX バージョン 5.3 | 64 ビットのコモン・ハードウェ | | * 64 ビットの AIX カーネルが必 | ア・リファレンス・プラットフォー | | 要です。 | ム (CHRP) アーキテクチャー 1 | | * AIX 5.3 Technology Level (TL) | | | 9 および Service Pack (SP(TM)) 2 | サポートされている AIX オペレー | | * 最小 C++ ランタイム・レベル | ティング・システムを実行できるす | | は、xlC.rte 9.0.0.8 および | べてのプロセッサー | | xlC.aix50.rte 9.0.0.8 (またはそ | | | れ以降) ファイル・セットを必要と | | | します。 これらのファイル・セッ | | | トは、2008 年 6 月の IBM C++ | | | Runtime Environment Components | | | for AIX パッケージに組み込まれて | | | います。 | | | | | | AIX バージョン 6.12 | | | * 64 ビットの AIX カーネルが必 | | | 要です。 | | | * 最小 C++ ランタイム・レベル | | | は、xlC.rte 9.0.0.8 および | | | xlC.aix61.rte 9.0.0.8 (またはそ | | | れ以降) ファイル・セットを必要と | | | します。 これらのファイル・セッ | | | トは、2008 年 6 月の IBM C++ | | | Runtime Environment Components | | | for AIX パッケージに組み込まれて | | | います。 | | +----------------------------------+----------------------------------+ * 1 これが CHRP アーキテクチャー・システムであることを確認するには、コ マンド lscfg を発行し、出力 Model Architecture: chrp を探してくださ い。 * 2 AIX 6.1 には、システム WPAR およびアプリケーション WPAR の 2 つの タイプのワークロード・パーティション (WPAR) があります。DB2 のインス トールは、システム WPAR でのみサポートされます。 AIX 6.1 は、JFS2 フ ァイル・システムまたは一連のファイルを暗号化する機能もサポートしま す。 ソフトウェアに関する考慮事項 * アプリケーション開発およびランタイムの考慮事項については、データベー ス・アプリケーション開発用にサポートされるプログラミング言語およびコ ンパイラーのトピックを参照してください。 * IBM AIX XL C および C++ サポートの Web サイトから、最新の IBM C++ Runtime Environment Components for AIX をダウンロードすることができ ます。 * (クライアントのみ) Kerberos 認証の使用を計画している場合は、IBM Network Authentication Service クライアント V1.4 以降が必要です。 NAS クライアントは、https://www6.software.ibm.com/dl/dm/dm-nas-p からダ ウンロードできます。 * bosboot コマンドを使用して、64 ビット・カーネルに切り替えてください。 64 ビット・カーネルに切り替えるには root 権限を必要とし、以下のコマ ンドを入力する必要があります。 ln -sf /usr/lib/boot/unix_64 /unix ln -sf /usr/lib/boot/unix_64 /usr/lib/boot/unix bosboot -a shutdown -Fr * オンライン・ヘルプの表示およびファースト・ステップ (db2fs) の実行に は、以下のいずれかのブラウザーが必要です。 * Firefox 2.0 以降 * Mozilla ベースのブラウザー 1.7 以降 * 以下の場合は、グラフィカル・ユーザー・インターフェースをレンダリング できる X Window System ソフトウェアが必要です。 * DB2 セットアップ・ウィザードを使用して DB2 製品を Linux または UNIX オペレーティング・システム上にインストールする場合。 * 既知の AIX の問題に関する詳細は、www.ibm.com/support/docview.wss?&uid =swg21165448 を参照してください。 2.2.5 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (HP-UX) DB2 製品をインストールするには、オペレーティング・システム、ハードウェ ア、通信に関する以下の要件を満たす必要があります。 表 8. HP-UX のインストール要件 +-----------------------------------------+---------------------------+ | オペレーティング・システム | ハードウェア | +-----------------------------------------+---------------------------+ | | Itanium(R) ベースの HP | | DB2 製品は、以下のシステムでサポートさ | Integrity Series システム | | れています。 | | | * HP-UX 11iv2 (11.23.0505) (以下が付 | | | 属): | | | * 2005 年 5 月 Base Quality (QPKBASE) | | | バンドル | | | * 2005 年 5 月 Applications Quality | | | (QPKAPPS) バンドル | | | * HP-UX 11iv3 (11.31) | | +-----------------------------------------+---------------------------+ カーネル構成に関する考慮事項 カーネル構成パラメーターを更新した場合は、システムを再始動する必要があ ります。カーネル構成パラメーターは、 /etc/system 中で設定されます。カー ネル構成パラメーターの値によっては、バージョン 9 クライアントまたは DB2 サーバー製品をインストールする前に、値のいくつかを変更します。変更され るカーネル・パラメーターが動的としてリストされていない場合、/etc/system への変更を有効にするには、システムのリブートが必要です。 ソフトウェアに関する考慮事項 * オンライン・ヘルプの表示およびファースト・ステップ (db2fs) の実行に は、以下のいずれかのブラウザーが必要です。 * Firefox 2.0 以降 * Mozilla ベースのブラウザー 1.7 以降 * 以下の場合は、グラフィカル・ユーザー・インターフェースをレンダリング できる X Window System ソフトウェアが必要です。 * DB2 セットアップ・ウィザードを使用して DB2 製品を Linux または UNIX オペレーティング・システム上にインストールする場合。 * 既知の HP-UX の問題に関する詳細は、www.ibm.com/support/docview.wss?& uid=swg21257602 を参照してください。 2.2.6 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (Linux) DB2 データベース製品を Linux オペレーティング・システムにインストールす る場合は、選択したシステムが、必要なオペレーティング・システム、ハード ウェア、ソフトウェア、および通信の要件を満たしていることを事前に確認し てください。 サポートされている Linux ディストリビューションの最新情報については、ブ ラウザーで http://www.ibm.com/software/data/db2/linux/validate/ を参照 してください。 DB2 データベース製品は、以下のハードウェアでサポートされています。 * x86 (Intel Pentium(R)、Intel Xeon(R)、および AMD) の 32 ビット Intel および AMD プロセッサー * x64 (64 ビットの AMD64 および Intel EM64T プロセッサー) * POWER (Linux をサポートする IBM eServer(TM) OpenPower(R)、iSeries (R)、pSeries(R)、System i(R)、System p(R)、および POWER システム) * eServer System z(R) または System z9(R) サポートされている Linux オペレーティング・システムには、以下が含まれま す。 * Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 Update 2 * SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 10 Service Pack 2 * SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 * Ubuntu 8.0.4.1 マルチスレッド・アーキテクチャーの制約事項 DB2 32 ビットのデータベース製品を Linux オペレーティング・システム上に インストールしようとしている場合、代わりに 64 ビットのオペレーティン グ・システムにアップグレードして、DB2 64 ビットのデータベース製品をイン ストールすることを考慮してください。マルチスレッド・アーキテクチャーで は、通常メモリー構成が簡略化されます。ただし、これは 32 ビットの DB2 デ ータベース・サーバーのメモリー構成に影響を与える場合があります。例: * エージェント・スレッドの専用メモリーは、単一プロセス内で割り振られま す。データベース・エージェントのすべての専用メモリーの割り振りを総計 すると、単一プロセスのメモリー・スペース内に収まらない場合がありま す。 * すべてのデータベースに対してすべてのデータベース共用メモリー・セグメ ントが単一プロセスで割り振られるため、複数データベースのサポートは制 限されています。すべてのデータベースを同時に正常に活動化するために、 一部のデータベースのメモリー使用量を減らすことが必要になる場合があり ます。ただし、データベース・マネージャーのパフォーマンスが影響を受け る場合があります。代替方法として、複数のインスタンスを作成し、それら のインスタンスにまたがってデータベースをカタログすることもできます。 ただし、この構成をサポートするには、十分なシステム・リソースが必要で す。 ディストリビューション要件 DB2 データベース製品をインストールする前に、カーネル構成パラメーターを 更新する必要があります。特定のカーネル・パラメーターのデフォルト値は、 DB2 データベース・システムを実行する際には不十分な場合があります。 Linux システム・リソースを必要とする製品またはアプリケーションが他にも ある場合があります。 Linux システム作動環境のニーズに基づいて、カーネル 構成パラメーターを変更する必要があります。 カーネル構成パラメーターは、 /etc/sysctl.conf 中で設定されます。 sysctl コマンドを使用してこれらのパラメーターを設定して活動化することに 関する情報は、ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してくださ い。 パッケージ要件 SLES および RHEL ディストリビューションのパッケージ要件を以下の表にまと めます。 * DB2 データベース・サーバーで非同期入出力を使用する場合に libaio.so.1 が必要 * DB2 データベース・サーバーおよびクライアントに libstdc++so.6 が必要。 ただし、IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms または IBM Tivoli Monitoring for Databases: DB2 Agent が使用されている場合は、 libstdc++so.5 が必要です。 SLES および RHEL のパッケージ要件 +------------------+--------------------------------------------------+ | パッケージ名 | 説明 | +------------------+--------------------------------------------------+ | libaio | DB2 データベース・サーバーに必要な非同期ライブラ | | | リーが含まれます。 | +------------------+--------------------------------------------------+ | compat-libstdc++ | libstdc++so.6 が含まれます (Linux on POWER では | | | 不要)。 | +------------------+--------------------------------------------------+ DB2 のパーティション・データベース・サーバーに関する SUSE Linux ディス トリビューションと Red Hat ディストリビューションのパッケージ要件を以下 の表にまとめます。 * SUSE10 および RHEL5 システムでは、ksh93 Korn シェルが必要です。他の すべての DB2 データベース・システムで pdksh Korn シェル・パッケージ が必要です。 * パーティション・データベース・システムでは、リモート・シェル・ユーテ ィリティーが必要です。 DB2 データベース・システムでは、以下のリモー ト・シェル・ユーティリティーがサポートされています。 * rsh * ssh デフォルトで DB2 データベース・システムは、リモート DB2 データベー ス・パーティションを起動する場合など、リモート DB2 ノードに対してコ マンドを実行する際に rsh を使用します。DB2 データベース・システムの デフォルトを使用するには、 rsh-server パッケージがインストールされて いる必要があります (下の表を参照)。rsh および ssh の詳細情報は、DB2 インフォメーション・センターから入手できます。 rsh リモート・シェル・ユーティリティーを使用する場合は、inetd (または xinetd) をインストールして実行することも必要です。 ssh リモート・シ ェル・ユーティリティーを使用する場合は、DB2 のインストールが完了した 直後に、DB2RSHCMD 通信変数を設定する必要があります。このレジストリー 変数が設定されていない場合は、rsh が使用されます。 * パーティション・データベース・システムでは、nfs-utils ネットワーク・ ファイル・システム・サポート・パッケージが必要です。 DB2 データベース・システムのセットアップを進める前に、すべての必要なパ ッケージをインストールして構成する必要があります。Linux に関する一般情 報については、Linux ディストリビューションの資料を参照してください。 SUSE Linux のパッケージ要件 +------------------+--------------------------------------------------+ | パッケージ名 | 説明 | +------------------+--------------------------------------------------+ | pdksh または | Korn シェル。 このパッケージはパーティション・デ | | ksh93 | ータベース環境で必要です。 | +------------------+--------------------------------------------------+ | openssh | このパッケージには、ユーザーがリモート・コンピュ | | | ーター上、またはリモート・コンピューターから、セ | | | キュア・シェルを介してコマンドを実行できるサーバ | | | ー・プログラムのセットが含まれています。DB2 デー | | | タベース・システムのデフォルト構成である rsh を | | | 使用する場合は、このパッケージは不要です。 | +------------------+--------------------------------------------------+ | rsh-server | このパッケージにはサーバー・プログラムの集合が含 | | | まれており、 ユーザーはこれらのプログラムを使用 | | | して、リモート・コンピューター上でコマンドを実行 | | | し、 他のコンピューターにログインし、コンピュー | | | ター (rsh、rexec、rlogin、 および rcp) 間でファ | | | イルをコピーできます。 ssh を使用するように DB2 | | | データベース・システムを構成する場合は、このパッ | | | ケージは不要です。 | +------------------+--------------------------------------------------+ | nfs-utils | ネットワーク・ファイル・システム・サポート・パッ | | | ケージ。 リモート・コンピューターからローカル・ | | | ファイルにアクセスすることが可能になります。 | +------------------+--------------------------------------------------+ Red Hat のパッケージ要件 +-----------------------+-------------+-------------------------------+ | ディレクトリー | パッケージ | 説明 | | | 名 | | +-----------------------+-------------+-------------------------------+ | /System | pdksh また | Korn シェル。 このパッケージ | | Environment/Shell | は ksh93 | はパーティション・データベー | | | | ス環境で必要です。 | +-----------------------+-------------+-------------------------------+ | /Applications/Interne | openssh | このパッケージには、ユーザー | | t | | がリモート・コンピューター上 | | | | でセキュア・シェルを介して、 | | | | コマンドを実行することができ | | | | るクライアント・プログラムの | | | | セットが含まれています。DB2 | | | | データベース・システムのデフ | | | | ォルト構成である rsh を使用す | | | | る場合は、このパッケージは不 | | | | 要です。 | +-----------------------+-------------+-------------------------------+ | /System | openssh-ser | このパッケージには、ユーザー | | Environment/Daemons | ver | がリモート・コンピューターか | | | | ら、セキュア・シェルによって | | | | コマンドを実行するためのサー | | | | バー・プログラムのセットが含 | | | | まれています。DB2 データベー | | | | ス・システムのデフォルト構成 | | | | である rsh を使用する場合は、 | | | | このパッケージは不要です。 | +-----------------------+-------------+-------------------------------+ | /System | rsh-server | このパッケージにはプログラム | | Environment/Daemons | | の集合が含まれており、 ユーザ | | | | ーはこれらのプログラムを使用 | | | | して、リモート・コンピュータ | | | | ー上でコマンドを実行できま | | | | す。 パーティション・データベ | | | | ース環境で必要です。 ssh を使 | | | | 用するように DB2 データベー | | | | ス・システムを構成する場合 | | | | は、このパッケージは不要で | | | | す。 | +-----------------------+-------------+-------------------------------+ | /System | nfs-utils | ネットワーク・ファイル・シス | | Environment/Daemons | | テム・サポート・パッケージ。 | | | | リモート・コンピューターから | | | | ローカル・ファイルにアクセス | | | | することが可能になります。 | +-----------------------+-------------+-------------------------------+ ソフトウェアに関する考慮事項 * (クライアントのみ) Kerberos 認証の使用を計画している場合は、IBM Network Authentication Service クライアント V1.4 以降が必要です。 NAS クライアントは、https://www6.software.ibm.com/dl/dm/dm-nas-p からダ ウンロードできます。 * オンライン・ヘルプの表示およびファースト・ステップ (db2fs) の実行に は、以下のいずれかのブラウザーが必要です。 * Firefox 2.0 以降 * Mozilla ベースのブラウザー 1.7 以降 * 以下の場合は、グラフィカル・ユーザー・インターフェースをレンダリング できる X Window System ソフトウェアが必要です。 * DB2 セットアップ・ウィザードを使用して DB2 データベース製品を Linux またはUNIX オペレーティング・システム上にインストールする場 合。あるいは * DB2 グラフィック・ツールを x86 用の Linux および AMD 64/EM64T 上の Linux で使用したい場合。 * Micro Focus は、SLES 11 上ではいずれの COBOL コンパイラー製品もサポ ートしていません。 Security-enhanced Linux での考慮事項 RHEL 5 システムの場合、Security-enhanced Linux (SELinux) が有効にされ、 enforcing (強制) モードの場合は、インストーラーが SELinux の制限のため に失敗するおそれがあります。 SELinux がインストールされ、enforcing モードであるかどうかを確認するに は、以下の 1 つを実行することができます。 * /etc/sysconfig/selinux ファイルを確認する * sestatus コマンドを実行する * SELinux の注意事項用の /var/log/messages ファイルを確認する SELinux を無効にするには、以下の 1 つを実行することができます。 * permissive (容認) モードに設定して、スーパーユーザーで setenforce 0 コマンドを実行する * /etc/sysconfig/selinux を変更して、マシンをリブートする DB2 データベース製品が RHEL 5 システム上に正常にインストールされると、 DB2 の各プロセスは unconfined ドメインで実行されます。DB2 のプロセスを それ自身のドメインに割り当てるには、ポリシーを変更します。サンプルの SELinux ポリシーが、sqllib/samples ディレクトリーに提供されています。 2.2.7 DB2 サーバーおよび IBM Data Server Client のインストール要件 (Solaris) DB2 データベース製品を Solaris にインストールする場合は、ご使用のシステ ムがオペレーティング・システム、ハードウェア、およびソフトウェアの要件 を満たしていることを事前に確認してください。 表 9. Solaris のインストール要件 +-----------------------------------------+---------------------------+ | オペレーティング・システム | ハードウェア | +-----------------------------------------+---------------------------+ | Solaris 9 | UltraSPARC または SPARC64 | | * 64 ビット・カーネル | プロセッサー | | * パッチ 111711-12 および 111712-12 | | | * ロー・デバイスの使用時は、122300-11 | | | のパッチを適用 | | | * パッチ 912041-01 のフィックスを入手 | | | するには、64 ビット Fujitsu PRIMEPOWER | | | および Solaris 9 Kernel Update Patch | | | 112233-01 以降 | | | Solaris 10 アップデート 5 | | | * 64 ビット・カーネル | | | * ロー・デバイスの使用時は、125100-07 | | | のパッチを適用 | | +-----------------------------------------+---------------------------+ | Solaris 10 アップデート 5 | Solaris x64 (Intel 64 ま | | * 64 ビット・カーネル | たは AMD64) | | * パッチ 118855-33 | | | * ロー・デバイスの使用時は、125101-07 | | | のパッチを適用 | | +-----------------------------------------+---------------------------+ カーネル構成に関する考慮事項 カーネル構成パラメーターは、 /etc/system 中で設定されます。変更されるカ ーネル・パラメーターが動的としてリストされていない場合、/etc/system へ の変更を有効にするには、システムのリブートが必要です。これらのパラメー ターは、 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール前に設定しな ければなりません。 ソフトウェアに関する考慮事項 * (クライアントのみ) Kerberos 認証を使用する予定の場合は、IBM Network Authentication Service (NAS) クライアント v1.4 以上を備えた Solaris 9 またはそれ以降が必要です。 NAS クライアントは、Web サイト (www6.software.ibm.com/dl/dm/dm-nas-p) からダウンロードできます。 * オンライン・ヘルプの表示およびファースト・ステップ (db2fs) の実行に は、以下のいずれかのブラウザーが必要です。 * Firefox 2.0 以降 * Mozilla ベースのブラウザー 1.7 以降 * DB2 セットアップ・ウィザードを使用して DB2 データベース製品をインス トールする場合、グラフィカル・ユーザー・インターフェースをレンダリン グできる X Window System ソフトウェアが必要です。 * Solaris の既知の問題の詳細は、www.ibm.com/support/docview.wss?&uid= swg21257606 を参照してください。 セキュリティー・パッチは、http://sunsolve.sun.com Web サイトから入手で きます。 SunSolve Online Web サイトで、左側のパネルで 「Patches」 メニ ュー項目をクリックします。 Java2 Standard Edition (J2SE) Solaris オペレーティング・システム Patch Cluster および SUNWlibC ソフトウェアも必要です。これらは http://sunsolve.sun.com Web サイトから入手できます。 64 ビット Fujitsu PRIMEPOWER システムで DB2 データベース製品を使用する には、以下が必要になります。 * パッチ 912041-01 のフィックスを入手するには、 Solaris 9 Kernel Update Patch 112233-01 以降。 Solaris オペレーティング・システム用の Fujitsu PRIMEPOWER パッチは、 http://download.ftsi.fujitsu.com/ の FTSI からダウンロードすることがで きます。 2.2.8 パスワードの規則 パスワードを選択するときには、パスワードの長さはご使用のオペレーティン グ・システムでサポートされている文字の最大数までが可能であることに注意 してください。 オペレーティング・システムによっては、最小長さや単純さなど、パスワード の規則が他にもあるかもしれません。また、さまざまなパスワード暗号化アル ゴリズムを使用するように構成できるオペレーティング・システムもありま す。詳細については、該当するオペレーティング・システムの資料を参照して ください。 注: AIX オペレーティング・システムのバージョン 6.1 以降で長いパスワード のサポートを有効にするには、 APAR IZ35001 を DB2 クライアントおよ びサーバーの各マシンにインストールしてください。 2.3 追加の Windows 要件 2.3.1 システムで実行する DB2 サービス (Windows) 以下の表には、DB2 製品がインストールされている場合にご使用のシステムで 実行される DB2 サービスがリストされています。 表 10. DB2 サービス +-------------------+------------------------+------------------------+ | サービス画面名 | サービス名 | 説明 | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 - (DB2 コピー | <instance | DB2 データベースを作 | | 名) - <instance | name>[<-nodenum>] | 成、更新、制御および管 | | name> | | 理するアプリケーション | | [<-nodenum>] | | を許可します。 | | <-nodenum> は DB2 | | | | ESE インスタンス | | | | 用に追加されてい | | | | ます。 | | | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 ガバナー (DB2 | DB2GOVERNOR | DB2 データベースに接続 | | コピー名) | _db2copyname | しているアプリケーショ | | | | ンの統計を収集します。 | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 インフォメー | DB2ICSERVER_Vxx (ここ | DB2 製品の資料が備えら | | ション・センタ | で xx は実行中の DB2 | れています。 | | ー・サーバー | バージョンです。例え | | | | ば、V95 はバージョン | | | | 9.5) | | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 ライセンス・ | DB2LICD _db2copyname | DB2 ライセンス・コンプ | | サーバー (DB2 コ | | ライアンスをモニターし | | ピー名) | | ます。 | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 管理サービス | DB2MGMTSVC | DB2 コピーの後方互換性 | | (DB2 コピー名) | _db2copyname | のために DB2 レジスト | | | | リー項目を管理します。 | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 Query | DB2QP _db2copyname | DB2 Query Patroller | | Patroller (DB2 コ | | | | ピー名) | | | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2 リモート・コ | | リモート DB2 コマンド | | マンド・サーバー | DB2REMOTECMD | の実行をサポートしま | | (DB2 コピー名) | _db2copyname | す。 | +-------------------+------------------------+------------------------+ | DB2DAS - DB2DASXX | DB2DASXX (ここで XX は | ローカルおよびリモー | | | 00-99) | ト・データベースの管理 | | | | 要求をサポートします。 | +-------------------+------------------------+------------------------+ | Monitoring Agent | kudcma_<instance name> | DB2 サーバーとデータベ | | for DB2 - <インス | | ースの可用性をモニター | | タンス名> | | します。 | +-------------------+------------------------+------------------------+ 2.3.2 DB2 サーバー製品のインストールに必要なユーザー・アカウント (Windows) DB2 サーバー製品を Windowsにインストールする場合は、以下のユーザー・ア カウントが必要です。 * 1 つのインストール・ユーザー・アカウント * オプション - 1 つ以上のセットアップ・ユーザー・アカウント。これらの アカウントは、インストール時に作成できます。 * 1 つの DB2 Administration Server (DAS) ユーザー・アカウント * 1 つの DB2 インスタンス・ユーザー・アカウント。DB2 Enterprise Server Edition 以外の製品では、LocalSystem アカウントも使用できま す。 インストール・ユーザー・アカウントとは、インストールを実行するユーザー のアカウントです。インストール・ユーザー・アカウントは、DB2 セットアッ プ・ウィザードの実行前に定義する必要があります。セットアップ・ユーザ ー・アカウントは、インストールの前に定義することもできますし、 DB2 セッ トアップ・ウィザードで作成することもできます。 すべてのユーザー・アカウント名は、ご使用のシステムの命名規則と DB2 のユ ーザー、ユーザー ID、およびグループ命名規則に従ったものでなければなりま せん。 Windows 上の拡張セキュリティー DB2 製品は、拡張 Windows セキュリティーを備えています。拡張セキュリティ ー・フィーチャーを選択する場合は、DB2 製品を管理するユーザーを DB2ADMNS グループに追加するか、使用するユーザーを DB2USERS グループに追加しなけ ればなりません。 これらの 2 つの新しいグループは、DB2 インストーラーによって作成されま す。インストール中に、新しい名前を指定するか、デフォルト名を受け入れる ことができます。 このセキュリティー・フィーチャーを有効にするには、DB2 のインストール時 に、「DB2 オブジェクトのためにオペレーティング・システム・セキュリティ ーを使用可能にする」パネルで、「オペレーティング・システム・セキュリテ ィーを使用可能にする」チェック・ボックスを選択します。「DB2 管理者グル ープ」フィールドと「DB2 ユーザー・グループ」フィールドで、デフォルト値 を受け入れます。デフォルトのグループ名は DB2ADMNS と DB2USERS です。既 存のグループ名と競合する場合は、グループ名を変更するようプロンプトで指 示されます。必要な場合は、独自の値を指定できます。 DB2 サーバー・ユーザー・アカウント インストール・ユーザー・アカウント ローカルまたはドメイン・ユーザー・アカウントは、インストールを 実行するために必要です。ユーザー・アカウントは通常、インストー ルを実行するコンピューターの管理者 グループに属していなければ なりません。 あるいは、非管理者ユーザー・アカウントを使用できます。この代替 方法では、先に Windows 管理者グループのメンバーが、非管理者ユ ーザー・アカウントがインストールを実行できるよう Windows シス テム特権の設定を構成しておく必要があります。 Windows Vista またはそれ以上では、非管理者がインストールを実行 できますが、DB2 セットアップ・ウィザードでは管理証明書を求める プロンプトが出ます。 インストール・ユーザー・アカウントには、「ネットワーク経由でこ のコンピュータへアクセス」というユーザー権限が必要です。 インストール時にドメイン・アカウントを作成するか検査する必要が ある場合は、インストール・ユーザー ID が、ドメイン上のドメイン 管理者グループに属していなければなりません。 DB2 Enterprise Server Edition 以外のすべての製品に関するサービ ス・ログオン・アカウントとして標準装備の LocalSystem アカウン トを使用することもできます。 DB2 インストーラーによって与えられるユーザー権利 DB2 インストール・プログラムは、「プログラムのデバッグ」という ユーザー権利は与えません。 DB2 インストーラーが与えるユーザー 権利は、以下のとおりです。 * オペレーティング・システムの一部として機能 * トークン・オブジェクトの作成 * メモリー内のページのロック * サービスとしてログオン * クォータの増加 * プロセス・レベル・トークンの置き換え DB2 Administration Server (DAS) のユーザー・アカウント DB2 Administration Server (DAS) では、ローカル・ユーザー・アカ ウントまたはドメイン・ユーザー・アカウントが必要です。 応答ファイルのインストールを実行する場合は、応答ファイルの中で ローカル・システム・アカウントを指定することもできます。詳細に ついては、db2\windows\samples ディレクトリーにあるサンプル応答 ファイルを参照してください。 LocalSystem アカウントは、DB2 Enterprise Server Edition 以外の すべての製品で使用でき、DB2 セットアップ・ウィザードでも選択で きます。 DAS は、GUI ツールをサポートするために使用される特殊 DB2 管理 サービスで、ローカルおよびリモート DB2 サーバー上の管理作業を 援助します。DAS にはユーザー・アカウントが割り振られており、そ れは、 DAS サービスの開始時のコンピューターへの DAS サービスの ログオンに使われます。 DAS ユーザー・アカウントは、DB2 をインストールする前に作成する こともできますし、 DB2 セットアップ・ウィザードで作成すること もできます。 DB2 セットアップ・ウィザードで新規ドメイン・ユー ザー・アカウントを作成する場合は、インストールを実行するために 使用するユーザー・アカウントが、ドメイン・ユーザー・アカウント を作成する権限を持っている必要があります。ユーザー・アカウント は、インストールを実行するコンピューターの管理者 グループに属 していなければなりません。このアカウントには、以下のユーザー権 限が付与されます。 * オペレーティング・システムの一部として機能 * プログラムのデバッグ * トークン・オブジェクトの作成 * メモリー内のページのロック * サービスとしてログオン * クォータの増加 (Windows XP、Windows Server 2003 の各オペレ ーティング・システムのプロセスに関するメモリー割り当て量の 調整) * プロセス・レベル・トークンの置き換え 拡張セキュリティーが有効になっていると、DB2ADMNS グループにこ れらのすべての特権が与えられます。その場合は、そのグループにユ ーザーを追加するだけで十分であり、それらの特権を明示的に追加す る必要はありません。ただしその場合でも、各ユーザーは、ローカル 管理者グループのメンバーになっている必要があります。 「プログラムのデバッグ」特権は、 DB2 グループ検索でアクセス・ トークンを使用することが明示的に指定されている場合にのみ必要で す。 ユーザー・アカウントがインストール・プログラムによって作成され る場合は、そのユーザー・アカウントにこれらの特権が付与されま す。また、ユーザー・アカウントが既存の場合は、このアカウントに もこれらの特権が付与されます。インストール時に特権が付与される 場合、これらの特権の一部は、これらの特権が付与されたアカウント による最初のログオン時かリブート時にのみ有効になります。 ご使用の環境内のそれぞれの DB2 システム上の DAS ユーザーに、 SYSADM 権限を与えることをお勧めします。そうすれば、必要であれ ば、それが他のインスタンスを開始したり停止したりすることができ ます。デフォルトでは、管理者 グループに参加しているユーザーには SYSADM 権限があります。 DB2 インスタンス・ユーザー・アカウント ユーザー・アカウントは、インストールを実行するコンピューターの 管理者 グループに属していなければなりません。 DB2 インスタンスでは、ローカル・ユーザー・アカウントまたはドメ イン・ユーザー・アカウントが必要です。どの DB2 インスタンスに も、インスタンスの作成時に割り振られる 1 つのユーザーがありま す。インスタンスの開始時に、DB2 はこのユーザー名でログオンしま す。ドメイン・ユーザー・アカウントを使用して、ローカル・ユーザ ー・アカウントまたは LocalSystem アカウントで作成された DB2 イ ンスタンスに対してデータベース操作 (データベースの作成など) を 実行すると、エラーが発生します。ドメイン・ユーザー・アカウント を使用することが判明している場合は、ドメイン・ユーザー・アカウ ントを使用してインスタンスを作成する必要があります。 標準装備の LocalSystem アカウントを使用して、DB2 Enterprise Server Edition 以外のすべての製品のインストールを実行すること もできます。 DB2 インスタンス・ユーザー・アカウントは、DB2 をインストールす る前に作成することもできますし、DB2 セットアップ・ウィザードで 作成することもできます。DB2 セットアップ・ウィザードで新規ドメ イン・ユーザー・アカウントを作成する場合は、インストールを実行 するために使用するユーザー・アカウントが、ドメイン・ユーザー・ アカウントを作成する権限を持っている必要があります。このアカウ ントには、以下のユーザー権限が付与されます。 * オペレーティング・システムの一部として機能 * プログラムのデバッグ * トークン・オブジェクトの作成 * クォータの増加 * メモリー内のページのロック * サービスとしてログオン * プロセス・レベル・トークンの置き換え 拡張セキュリティーが有効になっていると、DB2ADMNS グループにこ れらのすべての特権が与えられます。その場合は、そのグループにユ ーザーを追加するだけで十分であり、それらの特権を明示的に追加す る必要はありません。ただしその場合でも、各ユーザーは、ローカル 管理者グループのメンバーになっている必要があります。 「プログラムのデバッグ」特権は、 DB2 グループ検索でアクセス・ トークンを使用することが明示的に指定されている場合にのみ必要で す。 ユーザー・アカウントがインストール・プログラムによって作成され る場合は、そのユーザー・アカウントにこれらの特権が付与されま す。また、ユーザー・アカウントが既存の場合は、このアカウントに もこれらの特権が付与されます。インストール時に特権が付与される 場合、これらの特権の一部は、これらの特権が付与されたアカウント による最初のログオン時かリブート時にのみ有効になります。 2.3.3 DB2 製品をインストールする前に Windows のシステム特権をセットアッ プする (Windows) DB2 製品を Windows 上にインストールするための通常の方法は、 Administrator のユーザー・アカウントを使用することです。しかし、 Administrator 以外のアカウントを使用して DB2 製品をインストールすること もできます。これを行うには、Windows の Administrator が、システム特権の フィーチャーを Windows 中に構成する必要があります。 このタスクでは、Windows の Administrator が、Administrator 以外のユーザ ー・アカウントを使用してインストールできるようにするため、コンピュータ ーにシステム特権をセットアップする方法について説明します。DB2 管理者権 限を Administrator 以外のユーザーに付与するための関連タスクについても説 明します。 一般に、Windows の Administrator がこのタスクを実行するのは、 Administrator アカウントを持たない別のユーザーが DB2 製品をインストール できるようにするためです。このユーザーの役割は、DB2 製品をインストール することだけの場合もあれば、インストール後に DB2 製品を管理することも含 まれる場合もあります。 この手順を開始する前に、Administrator 以外のユーザーがシステム特権を使 用して行うインストールに関する、以下の制約事項に注意してください。 * Administrator 以外のユーザーがフィックスパックやアドオン製品のインス トール、または DB2 製品のアップグレードを行えるのは、事前のインスト ールまたはアップグレードを実行したのが Administrator 以外の同じユー ザーだった場合だけです。 * Administrator 以外のユーザーは、DB2 製品をアンインストールできませ ん。Windows Vista (以降) のオペレーティング・システムでは、 Administrator 以外のユーザーでも DB2 製品をアンインストールできます。 この手順では、Windows グループ ポリシー エディタを使用します。 1. 「スタート」->「ファイル名を指定して実行」をクリックし、gpedit.msc と入力します。「グループ・ポリシー」ウィンドウがオープンします。 2. 「コンピューターの構成」->「管理用テンプレート」->「Windows コンポー ネント」->「Windows インストーラ」をクリックします。 3. 以下のグループ・ポリシーの設定値を有効にします。 * 常にシステム特権でインストールする (必須) * ユーザーによるインストール制御を有効にする (必須) * Windows インストーラを無効にする。これを有効にしたうえで、「適用 しない」に設定します。 * システム特権でインストールされている製品にユーザーが修正プログラ ムを適用できるようにする (オプション) * メディア ソースがシステム特権を使ってインストールされているときユ ーザーが使用できるようにする (オプション) * ソースがシステム特権でインストールされているときユーザーが参照で きるようにする (新規インストールの場合はオプション、フィックスパ ックのアップグレードの場合は必須) 4. インストールを実行するユーザー・アカウントに関するシステム特権を有効 にします。 a. 「ユーザーの構成」->「管理用テンプレート」->「Windows コンポーネ ント」->「Windows インストーラ」をクリックします。 b. 「常にシステム特権でインストールする」(必須) グループ・ポリシー設 定を有効にします。 5. DB2 製品をインストールするユーザー・アカウントに関連したセットアップ を実行します。 * DB2 製品をインストールするユーザー・アカウントを識別します。必要 な場合は、そのアカウントを作成してください。 * そのアカウントに、インストール先となるドライブに対する書き込み 許 可を付与します。 6. オプション: フィックスパックのインストールに当てはまる、次の追加のス テップを完了します。 * sqllib\cfg ディレクトリーへの読み取り アクセスを付与します。 * フィックスパックのインストールは製品に対する小さなアップグレード と見なされるので、allowlockdownpatch を有効にします (Windows Installer SDK 資料に説明されています)。 7. 次のいずれかの方法で、コンピューターのセキュリティー・ポリシーをリフ レッシュします。 * PC をリブートします。 * コマンド行で、gpupdate.exe と入力します。 この手順に従うことにより、コンピューターにシステム特権をセットアップす るとともに、DB2 サーバー製品、クライアント、およびフィックスパックをイ ンストールできるユーザー・アカウントをセットアップすることができます。 DB2 のインストールの完了後、以下を行うことができます。 * インスタンスのデータベース・マネージャー構成に定義されているシステム 管理 (SYSADM) またはシステム制御 (SYSCTRL) の権限グループのユーザー はすべて、DB2 インスタンス内で DB2 データベースを作成して使用するこ とができます。 * ローカル Administrator 権限を持ったユーザーのみ、db2icrt、db2idrop、 db2iupdt、または db2iupgrade などの、DB2 インスタンス・ユーティリテ ィーを実行することができます。 * db2start または db2stop コマンドの実行に関する許可要件は、START DATABASE MANAGER コマンドおよび STOP DATABASE MANAGER コマンドのトピ ックに定義されています。 Windows グループ ポリシー エディタの代わりに regedit を使用する Windows グループ ポリシー エディタを使用する代わりに、regedit を使用します。 1. レジストリー・ブランチ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows に、 キー installer を追加します。 2. キー installer を編集し、次の値を指定します。 * AlwaysInstallElevated に REG_DWORD=1 を入力します * AllowLockdownBrowse に REG_DWORD=1 を入力します * AllowLockdownMedia に REG_DWORD=1 を入力します * AllowLockdownPatch に REG_DWORD=1 を入力します * DisableMSI に REG_DWORD=0 を入力します * EnableUserControl に REG_DWORD=1 を入力します 3. レジストリー・ブランチ HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows に、 キー installer を追加します。 4. キー installer を編集し、次の値を指定します。 * AlwaysInstallElevated に REG_DWORD=1 を入力します システム特権の除去 システム特権を付与した後で、この操作を無効にすることができま す。これを行うには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\ Microsoft\Windows にあるレジストリー・キー Installer を除去し ます。 Administrator 以外のユーザーに DB2 管理者権限を付与する この時点では、Windows Administrators グループのメンバーだけが DB2 管理者権限を持ちます。 Windows Administrator は、SYSADM、 SYSMAINT、SYSCTRL などの 1 つ以上の DB2 権限を、DB2 製品をイン ストールした Administrator 以外のユーザーに付与することを選択 できます。 2.3.4 ユーザー権限の付与 (Windows) このトピックでは、Windows オペレーティング・システムでユーザー権限を付 与するのに必要なステップを説明します。 DB2 のインストールとセットアップ に必要なユーザー・アカウントごとに、それぞれ個別のユーザー権限が推奨さ れています。 Windows 上で高度なユーザー権利を付与するには、ローカル管理者としてログ オンしなければなりません。 1. 「スタート」->「ファイル名を指定して実行」をクリックし、secpol.msc と入力します。 Windows 2008 および Windows Vista (またはそれ以降) で は、「スタート」をクリックしてから、検索バーに secpol.msc と入力しま す。「OK」をクリックします。 2. 「ローカル セキュリティ ポリシー」を選択します。 3. 左のウィンドウ区画で、「ローカル ポリシー」オブジェクトを拡張し、 「ユーザー権利の割り当て」を選択します。 4. 右のウィンドウ区画で、割り当てたいユーザー権利を選択します。 5. メニューから、「アクション」-->「セキュリティー...」を選択します。 6. 「追加」をクリックし、権利を割り当てるユーザーまたはグループを選択 し、「追加」をクリックします。 7. 「OK」をクリックします。 Windows ドメインに属するコンピューターの場合、ドメイン・ユーザー権限が ローカル設定をオーバーライドする可能性があります。その場合、ネットワー ク管理者がユーザー権限を変更しなければなりません。 2.3.5 LDAP ディレクトリー・サービス用の Active Directory スキーマの拡張 (Windows) Windows Server 2003 で Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) デ ィレクトリー・サーバー・フィーチャーを使用する予定の場合、Active Directory スキーマを拡張して、DB2 オブジェクト・クラスと属性定義を組み 込まなければなりません。この作業は、DB2 製品をインストールする前に行っ てください。 ディレクトリー・スキーマの拡張により、以下が行われます。 * インストールの際に作成されるデフォルト DB2 インスタンスは、インスト ール・ユーザー ID に Active Directory に書き込むための十分な特権があ れば、Active Directory 内に DB2 ノードとしてカタログされます。 * インストール後にユーザーが作成するデータベースは、Active Directory に自動的にカタログされます。 DB2 製品をインストールして、ディレクトリー・スキーマを拡張する前にデー タベースを作成する場合には、手動でノードを登録してからデータベースをカ タログする必要があります。 Windows ユーザー・アカウントは、スキーマ管理者権限をもっていなければな りません。 ディレクトリー・スキーマを拡張するには、次のようにします。 1. ドメイン・コントローラーにログオンします。 2. スキーマ管理者権限を持つユーザー・アカウントで、インストール DVD から db2schex.exe プログラムを実行します。このプログラムは、以下のよう に、ログオフおよびログオンを繰り返すことなく実行できます。 runas /user:MyDomain\Administrator x:\db2\Windows\utilities\db2schex.exe x: は DVD ドライブ名です。 db2schex.exe が完了したら、 DB2 製品のインストールに進むことができます。 2.3.6 関与するコンピューター上のポート範囲の可用性の検査 (Windows) このタスクでは、関与するコンピューター上のポート範囲の可用性を検査する ために必要なステップを記述します。ポート範囲は、高速コミュニケーショ ン・マネージャー (FCM) が使用します。 FCM は、データベース・パーティシ ョン・サーバー間の通信を取り扱う DB2 のフィーチャーです。 基本マシン上にインスタンス所有のデータベース・パーティション・サーバー をインストールする際に、DB2 はパーティション・データベース環境に参加し ているデータベース・パーティション・サーバーの数に応じて、ポート範囲を 予約します。デフォルトの範囲は 4 つのポートです。 DB2 セットアップ・ウ ィザードは、関与するコンピューター上にデータベース・パーティション・サ ーバーをインストールするときに、同一のポート範囲を予約できなければなり ません。個々のデータベース・パーティション・サーバー上でポート範囲を解 放する必要があります。 このタスクは、インスタンス所有データベース・パーティション・サーバーを インストールしてから、なおかつ参加データベース・パーティション・サーバ ーをインストールする前に実行してください。 以下のようにして、関与するコンピューター上のポート範囲の可用性を検査し ます。 1. services ファイルをオープンします。 services ファイルのデフォルトの 場所は、%SystemRoot%\system32\drivers\etc ディレクトリー中です。% SystemRoot% は、ユーザーの Windows ルート・ディレクトリーです。 2. DB2 高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) 用に予約されたポート を探し出します。エントリーは以下のように表示されるはずです。 DB2_DB2 60000/tcp DB2_DB2_1 60001/tcp DB2_DB2_2 60002/tcp DB2_DB2_END 60003/tcp DB2 は 60000 以降で使用できる最初の 4 つのポートを予約します。 3. それぞれの関与するコンピューター上で、services ファイルをオープン し、基本コンピューターのサービス・ファイルにある、DB2 FCM に予約され たポートが使用中でないかを確認します。 4. 必要なポートが関与するコンピューターで使用中である場合は、すべてのコ ンピューターで使用できるポート範囲を識別し、基本コンピューターのサー ビス・ファイルも含めて、それぞれのサービス・ファイルを更新します。 2.4 追加の Linux および UNIX 要件 2.4.1 同一コンピューター上の複数の DB2 コピー (Linux および UNIX) DB2 製品は、選択したインストール・パスにインストールできます。DB2 製品 は、単一のマシンに複数回インストールすることもできます。各 DB2 のコピー は、同じコード・レベルでも、異なるコード・レベルでもかまいません。 DB2 製品のルート・インストールは、選択したインストール・パスにインスト ールできます。別の指定をしない限り、デフォルトのインストール・パスは次 のとおりです。 * AIX、HP-UX、または Solaris オペレーティング・システムの場合は /opt/IBM/db2/V9.7 * Linux オペレーティング・システムの場合は /opt/ibm/db2/V9.7 デフォルトのインストール・パスが既に使用されているときに、 DB2 セットア ップ・ウィザードを使用して新たに DB2 コピーのインストールを選択すると、 デフォルトのパスは次のようになります。 * AIX、HP-UX、または Solaris の場合は /opt/IBM/db2/V9.7_## * Linux の場合は /opt/ibm/db2/V9.7_## ## の部分は、01 から 99 の範囲の、ゼロを前につけた順序番号です。デフォ ルトのパスが初めて変更されるときには _01 になります。例えば、インストー ル・パスを指定せずに DB2 セットアップ・ウィザードを使用して DB2 製品を インストールし、デフォルトのインストール・パス /opt/ibm/db2/V9.7 が既 に使用されていた場合、DB2 製品は新しいデフォルト・パス /opt/ibm/db2/V9.7_01 にインストールされます。 DB2 セットアップ・ウィザード以外のインストール方法で DB2 コピーをインス トールする場合は、インストール・パスを指定する必要があります。デフォル ト・パスが自動的に 1 ずつ増加するのは、DB2 コピーのインストール時に DB2 セットアップ・ウィザードが使用されている場合のみです。インストール方式 にかかわらず、別の DB2 コピーのパス (/opt/ibm/db2/V9.7 など) に別の完全 製品をインストールすることはできません。既存の DB2 コピーのサブディレク トリーにインストールされた DB2 コピーは、サポートされません。すべてのコ ピーが使用不能になるからです。 システムには DB2 製品の複数のコピーをインストールできる機能や、選択した パスに DB2 製品およびフィーチャーをインストールできる柔軟性が備わってい ますが、db2ls コマンドは、何をどこにインストールしたかを把握するのに役 立ちます。システムにインストールした DB2 製品を見つけ出すには、db2ls コ マンドを実行してください。 1 台のシステムに複数の DB2 コピーをインストールする場合、以下の制約事項 があります。 * 非ルート・インストールは、複数の DB2 コピーをサポートしていません。 * システム上の DB2 Administration Server (DAS) は 1 つだけです。 * インスタンス名は DB2 コピー全体で固有でなければなりません。 * DB2 コピーは、別の DB2 コピーで作成されたインスタンスを認識しませ ん。ただし、db2iupdt コマンドを使用すると、1 つの DB2 コピーから、他 のコピーにインスタンスの所有権を切り替えることができます。 * db2ln コマンドを使用して 1 つの DB2 コピーへのリンクを作成すると、他 のコピーが機能しなくなります。意図的に DB2 の複数のコピーが混在して いる場合は、リンクを作成しないでください。 * Linux 32 ビット・イメージを Linux x64 オペレーティング・システム・プ ラットフォームにインストールすることはできません。 * DB2 インストール・ツールは、同じユーザーが同じマシン上で同時に複数の 呼び出しを行うことをサポートしていません。 2.4.2 DB2 のユーザーとグループ (Linux および UNIX) DB2 セットアップ・ウィザードは、DB2 製品のインストール時に、ユーザーと グループを自動的に (必要に応じて) 作成します。 注: このトピックは、非ルート・インストールには適用されません。 DB2 セットアップ・ウィザードを使用する場合は、インストール中に以下のユ ーザーとグループを作成できます。以下のユーザーとグループを手動で作成す るには、2.4.5, "DB2 データベースのインストールのためのグループおよびユ ーザー ID の作成 (Linux および UNIX)"を参照してください。 Linux および UNIX プラットフォームの場合は、DB2 を操作するために 3 つのユーザーと 3 つのグループが使用されます。 インスタンス所有者 DB2 インスタンスは、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリー に作成されます。このユーザー ID は、すべての DB2 プロセスを制 御し、インスタンス中に含まれているデータベースで使用されるすべ てのファイルシステムと装置を所有します。デフォルト・ユーザーは db2inst1 で、デフォルト・グループは db2iadm1 です。 DB2 セットアップ・ウィザードを使用する場合、デフォルトのアクシ ョンは DB2 インスタンスの新規ユーザーを作成することです。デフ ォルト名は db2inst1 です。そのユーザー名が既に存在する場合、DB2 セットアップ・ウィザードは、(db2inst2、db2inst3 というように) ユーザー名を検索します。まだシステム上で存在しないユーザーのユ ーザー名を、デフォルトのインスタンス所有者 ID として特定できる まで、検索を続行します。先に進むことを選択すると、このユーザー が DB2 セットアップ・ウィザードによって作成されます。もしく は、既存ユーザーをインスタンス所有者として指定することもできま す。 名前を作成するためのこの方法は、fenced ユーザーや DB2 Administration Server のユーザーを作成する際にも適用されます。 fenced ユーザー fenced ユーザーは、DB2 データベースで使用されるアドレス・スペ ースの外部にあるユーザー定義関数 (UDF) およびストアード・プロ シージャーを実行するために使用されます。デフォルト・ユーザーは db2fenc1 で、デフォルト・グループは db2fadm1 です。このレベル のセキュリティーが必要ない場合は (テスト環境など)、インスタン ス所有者を fenced ユーザーとして使用することもできます。 DB2 Administration Server のユーザー DB2 Administration Server のユーザーのユーザー ID は、システム で DB2 Administration Server (DAS) を実行するために使用されま す。デフォルト・ユーザーは dasusr1 で、デフォルト・グループは dasadm1 です。このユーザー ID は、DB2 GUI ツールで、ローカル・ サーバーのデータベース・インスタンスやデータベースに対して管理 タスクを実行する際にも使用されます。 DAS はコンピューターごとに 1 つのみです。DAS サービスは 1 つ で、データベース・インスタンスは (さまざまなインストールに属す るデータベース・インスタンスを含めて) 1 つ以上です。DAS では、 DAS のリリース・レベルよりも低いリリース・レベルのデータベー ス・インスタンスを保守できます。しかし、リリース・レベルが DAS のリリース・レベルよりも高いデータベース・インスタンスについて は、DAS をより高いレベルにマイグレーションする必要があります。 DAS のリリース・レベルは、保守するすべてのデータベース・インス タンスのリリース・レベル以上である必要があります。 ユーザー ID の制約事項 ユーザー ID には、以下の制限と要件があります。 * guests、admins、users、および local を除く 1 次グループがなければな りません。 * 英小文字 (a から z)、数字 (0 から 9)、および下線文字 ( _ ) を使用で きます。 * 長さが 8 文字を超えることはできません。 * IBM、SYS、SQL、または数字から始まることはできません。 * DB2 予約語 (USERS、ADMINS、GUESTS、PUBLIC、または LOCAL) あるいは SQL 予約語であってはなりません。 * DB2 インスタンス ID、DAS ID または fenced ID の root 特権を持つユー ザー ID は使用できません。 * アクセント付き文字は使用できません。 * 新しいユーザー ID を作成する代わりに既存のユーザー ID を指定する場合 は、そのユーザー ID について以下を確認してください。 * ロックされていない * パスワードが有効期限切れでない 2.4.3 一元的なユーザー管理に関する考慮事項 (Linux および UNIX) セキュリティー・ソフトウェアが組み込まれた環境では、インストールの注意 点がいくつかあります。 注: ユーザーおよびグループがオペレーティング・システム外で制御される場 合は、DB2 インストールでそれらのユーザーおよびグループを更新した り作成したりできません。例えば、LDAP を使用して、オペレーティン グ・システム外でユーザーおよびグループを制御する場合が該当しま す。 注: Network Information Services (NIS) および Network Information Services Plus (NIS+) フィーチャーは、DB2 バージョン 9.1 フィック スパック 2 以降では推奨されなくなりました。今後のリリースでは、そ れらのフィーチャーのサポートが削除されるかもしれません。一元的な ユーザー管理サービスについて推奨されているソリューションは、 Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) です。 インスタンス作成時に、セキュリティー・コンポーネントがなければ、インス タンス所有者のグループ・リストは、データベース管理サーバー (DAS) ユーザ ーのプライマリー・グループのグループ・リストが組み込まれるよう変更され ます (DAS が作成される場合)。インスタンス作成プログラムがこれらのプロパ ティーの変更を行うことができない場合には、できなかったことを報告しま す。警告メッセージで、手動で変更を行うのに必要な情報を提供します。 外部セキュリティー・プログラムのために、 DB2 インストールまたはインスタ ンス作成プログラムがユーザー特性を変更できない環境では、これらのことに 注意する必要があります。 2.4.4 zSeries 上での DB2 for Linux のインストール準備 Linux を実行している IBM zSeries に DB2 製品をインストールするには、 Linux オペレーティング・システムにアクセス可能なインストール・イメージ を作成しなければなりません。 FTP を使用してオペレーティング・システムに インストール・イメージを送るか、または NFS マウントを使用してオペレーテ ィング・システムで製品 DVD を使用できるようにすることができます。 前提条件 DB2 製品のインストール・イメージを取得済みでなければなりませ ん。 FTP を使用してインストール・イメージにアクセスする場合 Linux を実行している IBM zSeries コンピューターから、以下のこ とを実行します。 1. 以下のコマンドを入力します。 ftp yourserver.com yourserver.com は、DB2 製品のインストール・イメージがある FTP サーバーを表します。 2. 自分のユーザー ID とパスワードを入力します。 3. 以下のコマンドを入力します。 bin get product file ここで、product file は適切な製品パッケージ名を表します。 NFS 上で DB2 製品 DVD を使用してインストール・イメージにアクセスする場合 Linux オペレーティング・システム上で製品 DVD を使用するには、 以下のようにします。 1. 適切な製品 DVD をマウントします。 2. DVD をマウントしたディレクトリーをエクスポートします。例え ば、DVD を /db2dvd 下にマウントした場合には、/db2dvd ディレ クトリーをエクスポートします。 3. Linux を実行している IBM zSeries コンピューター上で、以下の コマンドを使用してこのディレクトリーを NFS マウントします。 mount -t nfs -o ro nfsservername:/db2dvd /local_directory_name nfsservername は NFS サーバーのホスト名、db2dvd は NFS サー バー上にエクスポートしているディレクトリー名、local_ directory_name はローカル・ディレクトリー名を表します。 4. Linux を実行している IBM zSeries コンピューターから、DVD が マウントされているディレクトリーに移動します。このことは、cd /local_directory_name コマンドを入力することによって行えま す。local_directory_name は、製品 DVD のマウント・ポイント です。 2.4.5 DB2 データベースのインストールのためのグループおよびユーザー ID の 作成 (Linux および UNIX) これらのユーザーおよびグループは、インストール・プロセス中に DB2 セット アップ・ウィザードによって作成されます。希望する場合は、前もってそれら を作成することができます。 このタスクを実行するためには、ユーザーおよびグループを作成するための root 権限が必要です。 3 つのユーザーおよびグループが必要です。 この後の解説で使用しているユーザーおよびグループの名前を下の表に示して あります。各システムの命名規則と DB2 の命名規則に準拠している限り、独自 のユーザー名とグループ名を指定することができます。 作成するユーザー ID は、それ以降のセットアップ作業を完了するために必要 になります。 表 11. デフォルトのユーザーおよびグループ +-----------------------+----------------------+----------------------+ | ユーザー | サンプル・ユーザー名 | サンプル・グループ名 | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | インスタンス所有者 | db2inst1 | db2iadm1 | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | fenced ユーザー | db2fenc1 | db2fadm1 | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | DB2 Administration | dasusr1 | dasadm1 | | Server のユーザー | | | +-----------------------+----------------------+----------------------+ * インスタンス所有者のホーム・ディレクトリーは、DB2 インスタンスが作成 される場所です。 * fenced ユーザーは、DB2 データベースで使用されるアドレス・スペースの 外部にあるユーザー定義関数 (UDF) およびストアード・プロシージャーを 実行するために使用されます。 * DB2 Administration Server のユーザー のユーザー ID は、システムで DB2 Administration Server を実行するために使用されます。 DB2 のための必要なグループおよびユーザー ID を作成するには、以下のよう にします。 1. root 権限を持つユーザーとしてログインします。 2. オペレーティング・システムごとに該当するコマンドを入力します。 注: 以下のコマンド行の例には、パスワードが含まれていません。これらは 例示だけを目的としたものです。 passwd username コマンドを使用 して、コマンド行からパスワードを設定できます。 AIX オペレーティング・システム AIX でグループを作成するには、下記のコマンドを入力します。 mkgroup id=999 db2iadm1 mkgroup id=998 db2fadm1 mkgroup id=997 dasadm1 グループごとにユーザーを作成します。 mkuser id=1004 pgrp=db2iadm1 groups=db2iadm1 home=/home/db2inst1 db2inst1 mkuser id=1003 pgrp=db2fadm1 groups=db2fadm1 home=/home/db2fenc1 db2fenc1 mkuser id=1002 pgrp=dasadm1 groups=dasadm1 home=/home/dasusr1 dasusr1 次のように、初期パスワードを設定します。 passwd db2inst1 passwd db2fenc1 passwd dasusr1 HP-UX オペレーティング・システム HP-UX でグループを作成するには、下記のコマンドを入力します。 groupadd -g 999 db2iadm1 groupadd -g 998 db2fadm1 groupadd -g 997 dasadm1 グループごとにユーザーを作成します。 useradd -g db2iadm1 -d /home/db2instl -m db2inst1 useradd -g db2fadm1 -d /home/db2fenc1 -m db2fenc1 useradd -g dbasgrp -d /home/dasusr1 -m dasusr1 次のように、初期パスワードを設定します。 passwd db2inst1 passwd db2fenc1 passwd dasusr1 Linux オペレーティング・システム Linux オペレーティング・システムでグループを作成するには、 以下のコマンドを入力します。 groupadd -g 999 db2iadm1 groupadd -g 998 db2fadm1 groupadd -g 997 dasadm1 グループごとにユーザーを作成します。 useradd -u 1004 -g db2iadm1 -m -d /home/db2inst1 db2inst1 useradd -u 1003 -g db2fadm1 -m -d /home/db2fenc1 db2fenc1 useradd -u 1002 -g dasadm1 -m -d /home/dasusr1 dasusr1 次のように、初期パスワードを設定します。 passwd db2inst1 passwd db2fenc1 passwd dasusr1 Solaris オペレーティング・システム Solaris でグループを作成するには、下記のコマンドを入力しま す。 groupadd -g 999 db2iadm1 groupadd -g 998 db2fadm1 groupadd -g 997 dasadm1 グループごとにユーザーを作成します。 useradd -g db2iadm1 -u 1004 -d /export/home/db2inst1 -m db2inst1 useradd -g db2fadm1 -u 1003 -d /export/home/db2fenc1 -m db2fenc1 useradd -g dasadm1 -u 1002 -d /export/home/dasusr1 -m dasusr1 次のように、初期パスワードを設定します。 passwd db2inst1 passwd db2fenc1 passwd dasusr1 2.4.6 OS ユーザー制限の要件 (Linux および UNIX) このトピックでは、Linux および UNIX オペレーティング・システム上での、 オペレーティング・システムのユーザー・プロセスにおける推奨されるリソー ス限度 (ulimit) を概説しています。 ご使用のインストール済み環境に応じて、DB2 エンジンは自動的に ulimit を 以下のようなさまざまな程度に引き上げます。 * ルート・インストールの場合、DB2 データベース・システムの必要に応じ て、DB2 エンジンは自動的に必要な ulimit を引き上げます。 * 非ルート・インストールの場合、DB2 エンジンは、システム管理者により課 されたハード・リミットを最大として、エンジン・プロセスの data、 nofiles、および fsize の ulimit のみを更新できます。 どちらの場合でも、システム上のリソース限度を永続的に設定しておくほうが 実用的です。特に非ルート・インストールの場合、data、nofiles、および fsize の ulimit 値は、インストール後に管理者が適切に設定する必要があり ます。 非ルート・インストールの推奨 ulimit 値 非ルート・インストールの完了後に、インスタンス所有者は、オペレーティン グ・システムでの data、nofiles、および fsize リソースのハード ulimit を 検査する必要があります。推奨値を以下の表で概説します。 表 12. 非ルート・インストールの推奨 ulimit 値 +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | ハード | 説明 | 最小値 | 推奨値 | 値を照会す | | ulimit リソ | | | | るコマンド | | ース | | | | | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | data | プロセスで | コンピュー | 制限なし | ulimit -Hd | | | 使用できる | ター上で使 | | | | | 最大専用メ | 用可能なメ | | | | | モリー | モリー量 | | | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | nofiles | プロセスで | インスタン | 65536 また | ulimit -Hn | | | 使用できる | ス内のすべ | は制限なし | | | | オープン・ | てのデータ | | | | | ファイルの | ベースのす | | | | | 最大数 | べての | | | | | | MAXFILOP デ | | | | | | ータベース | | | | | | 構成パラメ | | | | | | ーターの合 | | | | | | 計より大き | | | | | | い | | | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ | fsize | 許可される | 制限なし | 制限なし | ulimit -Hf | | | 最大ファイ | | | | | | ル・サイズ | | | | +-------------+-------------+-------------+-------------+-------------+ 最小 ulimit 値を満たしていない場合、DB2 エンジンは予期しないオペレーテ ィング・システム・リソース不足エラーを検出する可能性があります。そうし たエラーによって、DB2 の停止にいたる場合があります。 非ルート・インストールで ulimit 値を更新する必要がある場合は、root ユー ザーまたはシステム管理者に連絡してください。 ulimit の値は、AIX オペレ ーティング・システム上の場合を除き、手動で設定する必要があります (AIX 上では db2rfe コマンドを実行して ulimit を設定することも可能)。 2.4.7 カーネル・パラメーター (Linux および UNIX) 2.4.7.1 カーネル・パラメーターの変更 (HP-UX) HP-UX 上で DB2 製品を正しく実行するには、ご使用のシステムのカーネル構 成パラメーターを更新する必要があります。カーネル構成パラメーター値を更 新した場合には、コンピューターを再始動してください。 カーネル・パラメーターを変更するには、root 権限が必要です。 以下のようにして、カーネル・パラメーターを変更します。 1. sam コマンドを入力して、 System Administration Manager (SAM) プログ ラムを開始します。 2. 「カーネル構成 (Kernel Configuration)」アイコンをダブルクリックしま す。 3. 「構成パラメーター (Configurable Parameters)」アイコンをダブルクリッ クします。 4. 変更するパラメーターをダブルクリックし、「公式/値 (Formula/Value)」 フィールドに新規値を入力します。 5. 「OK」をクリックします。 6. 変更するすべてのカーネル構成パラメーターについて、これらのステップを 繰り返します。 7. カーネル構成パラメーターをすべて設定し終えたならば、「アクション (Action)」 -->(アクション・メニュー・バーから) 「新規カーネルの処理 (Process New Kernel)」を選択します。 カーネル構成パラメーターの値を変更した後、 HP-UX オペレーティング・シ ステムが自動的に再始動します。 2.4.7.2 推奨されるカーネル構成パラメーター (HP-UX) DB2 64 ビット・データベース・システムを実行している HP-UX システムの場 合は、db2osconf コマンドを実行して、ご使用のシステムに適切なカーネル構 成パラメーター値の推奨値を確認してください。 db2osconf ユーティリティー は、$DB2DIR/bin からのみ実行できます ($DB2DIR は DB2 製品のインストール 先のディレクトリー)。 2.4.7.3 カーネル・パラメーターの変更 (Linux) DB2 データベース・システムをインストールする前に、Linux カーネル・パラ メーターを更新してください。Linux の特定のカーネル・パラメーターのデフ ォルト値は、DB2 データベース・システムを実行する際には適切ではありませ ん。 カーネル・パラメーターを変更するには、root 権限が必要です。 Red Hat および SUSE Linux 上でカーネル・パラメーターを更新するには、次 のようにします。 1. ipcs -l コマンドを実行します。 2. 出力を分析して、ご使用のシステムに必要な変更点があるかどうかを判別し ます。 コメントを // の後に追加して、パラメーター名を示しています。 # ipcs -l ------ Shared Memory Limits -------- max number of segments = 4096 // SHMMNI max seg size (kbytes) = 32768 // SHMMAX max total shared memory (kbytes) = 8388608 // SHMALL min seg size (bytes) = 1 ------ Semaphore Limits -------- max number of arrays = 1024 // SEMMNI max semaphores per array = 250 // SEMMSL max semaphores system wide = 256000 // SEMMNS max ops per semop call = 32 // SEMOPM semaphore max value = 32767 ------ Messages: Limits -------- max queues system wide = 1024 // MSGMNI max size of message (bytes) = 65536 // MSGMAX default max size of queue (bytes) = 65536 // MSGMNB * まず Shared Memory Limits のセクションで、参照する必要のあるパラ メーターは SHMMAX と SHMALL です。SHMMAX は Linux システム上の共 用メモリー・セグメントの最大サイズで、SHMALL はシステム上の共用メ モリー・ページの最大割り振りです。 * SHMMAX の値は、ご使用のシステム上の物理メモリーの量と同じ値に 設定することが推奨されています。ただし、x86 システムで必要な最 小値は 268435456 (256 MB) で、64 ビット・システムの場合は 1073741824 (1 GB) です。 * SHMALL はデフォルトでは 8 GB に設定されます (8388608 KB = 8 GB)。これよりも大きな物理メモリーがあり、それを DB2 用に使用す る場合は、このパラメーターの値をコンピューターの物理メモリーの 約 90% まで増やします。例えば、ご使用のコンピューター・システ ムで 16 GB のメモリーが主に DB2 用に使用される場合は、SHMALL を 3774873 (16 GB の 90% の 14.4 GB を 4 KB (基本ページ・サイズ) で除算した値) に設定してください。ipcs の出力は SHMALL をキロ バイトに変換しました。カーネルには、ページ数としてこの値が必要 になります。 DB2 バージョン 9.7 にアップグレードしていて、デフ ォルトの SHMALL 設定を使用していない場合、SHMALL の設定をさらに 4 GB 増やす必要があります。このようにしてメモリーを増やすこと は、高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) で使用する追加 のバッファーまたはチャネルのために必要です。 * 次のセクションは、オペレーティング・システムに使用できるセマフォ ーの量を示しています。カーネル・パラメーター sem は SEMMSL、 SEMMNS、SEMOPM、および SEMMNI の 4 つのトークンで構成されていま す。SEMMNS は、SEMMSL と SEMMNI を乗算した結果です。必要に応じ て、データベース・マネージャー用に配列の数 (SEMMNI) を増やす必要 があります。通常、SEMMNI は、システム上で予期されるエージェントの 最大数の 2 倍にデータベース・サーバー・コンピューター上の論理パー ティション数を乗算し、さらにデータベース・サーバー・コンピュータ ー上のローカル・アプリケーション接続数を加えた数値にする必要があ ります。 * 3 番目のセクションは、システム上のメッセージを示しています。 * MSGMNI は開始できるエージェントの数に作用し、MSGMAX は 1 つの キューで送信できるメッセージのサイズに作用し、MSGMNB はキュー のサイズに作用します。 * MSGMAX を 64 KB (65535 バイト) に変更する必要があり、MSGMNB の 値を 65535 に増やす必要もあります。 3. これらのカーネル・パラメーターに変更を加えるには、/etc/sysctl.conf ファイルを編集します。このファイルが存在しない場合は、作成してくださ い。 このファイルに含める必要のある行の例を以下に示します。 kernel.sem=250 256000 32 1024 #Example shmmax for a 64-bit system kernel.shmmax=1073741824 #Example shmall for 90 percent of 16 GB memory kernel.shmall=3774873 kernel.msgmax=65535 kernel.msgmnb=65535 4. sysctl を -p パラメーターを指定して実行し、デフォルトのファイル /etc/sysctl.conf から sysctl 設定をロードします。 sysctl -p 5. 毎回のリブート後に変更内容を有効にするには、次のようにします。 * (SUSE Linux の場合) boot.sysctl をアクティブにします。 * (Red Hat の場合) rc.sysinit 初期化スクリプトが自動的に /etc/sysctl.conf ファイルを読み取ります。 2.4.7.4 カーネル・パラメーターの変更 (Solaris オペレーティング・システ ム) DB2 データベース・システムを適切に操作するには、ご使用のシステムのカー ネル構成パラメーターを更新することをお勧めします。db2osconf ユーティリ ティーを使用して、推奨されるカーネル・パラメーターが提案されるようにで きます。プロジェクトのリソース制御 (/etc/project) を利用する場合は、ご 使用の Solaris の資料を参照してください。 カーネル・パラメーターを変更するには、root 権限が必要です。 db2osconf コマンドを使用するには、まず DB2 データベース・システムをイン ストールする必要があります。 db2osconf ユーティリティーは、$DB2DIR/bin からのみ実行できます ($DB2DIR は DB2 製品のインストール先のディレクトリ ー)。 カーネル・パラメーターを変更した後、システムを再始動する必要があります。 カーネル・パラメーターを設定するには、 /etc/system ファイルの末尾に、以 下の行を追加します。 set parameter_name = value 例えば、msgsys:msginfo_msgmax パラメーターの値を設定するには、 /etc/system ファイルの末尾に、以下の行を追加します。 set msgsys:msginfo_msgmax = 65535 /etc/system ファイルの更新後、システムを再始動します。 2.5 Windows でのインストール 2.5.1 DB2 サーバー製品のインストールの概要 (Windows) このトピックでは、DB2 サーバー製品を Windows 上にインストールするための ステップを概説します。 DB2 サーバー製品をインストールするには、次のようにします。 1. DB2 製品の前提条件を確認します。 2. 該当する場合は、DB2 のアップグレード情報を確認してください。 3. インストール・メディアを準備します。 製品 DVD DB2 製品の DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。 インストール・イメージ インストール・イメージをダウンロードした場合は、ファイルを 解凍します。 4. 以下の方法で、DB2 製品をインストールします。 * DB2 セットアップ・ウィザード。 * 応答ファイルによるサイレント・インストール。 DB2 セットアップ・ウィザードを使用すれば、インストールと構成に関する 以下のような作業を実行できます。 * DB2 インストール・タイプ (標準、コンパクト、またはカスタム) の選 択。 * DB2 製品のインストール場所の選択。 * 製品のインターフェースとメッセージのデフォルト言語として後から指 定できる言語のインストール。 * DB2 拡張セキュリティーのセットアップ。 * DB2 インスタンスのセットアップ (インスタンス・ユーザーのセットア ップも含む。デフォルトでは、DAS ユーザーと同じ)。 * DB2 Administration Server のセットアップ (DAS ユーザーのセットア ップを含む)。 * DB2 テキスト検索サーバーのセットアップ。 * 管理連絡先およびヘルス・モニター通知のセットアップ。 * インスタンスのセットアップと構成 (インスタンス・ユーザーのセット アップを含む)。 * DB2 ツール・カタログの準備。 * DB2 インフォメーション・センター・ポートの指定。 * 応答ファイルの作成。 * 追加の製品のインストール。 2.5.2 DB2 サーバーのインストール (Windows) このタスクでは、Windows 上で DB2 セットアップ・ウィザードを開始する方法 を説明します。 DB2 セットアップ・ウィザードを使用して、インストールを定 義し、DB2 データベース製品をご使用のシステムにインストールします。 始める前に DB2 セットアップ・ウィザードを開始する前に、以下の事柄を行います。 * パーティション・データベース環境のセットアップを予定している場合は、 『パーティション・データベース環境のセットアップ』を参照してくださ い。 * ご使用のシステムがインストール、メモリー、およびディスクの各要件に合 うことを確認します。 * Windows 上で LDAP を使用して、DB2 サーバーを Active Directory に登録 する予定であれば、インストールの前にディレクトリー・スキーマを拡張す る必要があります。 * IBM Tivoli Monitoring for Databases: DB2 Agent を使用する予定であれ ば、詳細、制限および制約事項について、DB2 製品をインストールする前 に、『DB2 インストーラーを使用した IBM Tivoli Monitoring for Databases: DB2 Agent のインストール』のトピックを参照してください。 * インストールを実行するために推奨されるユーザー権限を持つ、ローカル管 理者ユーザー・アカウントを持っている必要があります。 LocalSystem を DAS および DB2 インスタンス・ユーザーとして使用できる、データベー ス・パーティション・フィーチャーを使用していない DB2 データベース・ サーバーでは、システム特権を持つ非管理者ユーザーがインストールを実行 できます。 注: 非管理者ユーザー・アカウントが製品のインストールを実行する場合、 DB2 データベース製品のインストールを試行する前に VS2005 ランタ イム・ライブラリーがインストールされている必要があります。 DB2 データベース製品をインストールする前にオペレーティング・システ ムには VS2005 ランタイム・ライブラリーが必要です。 VS2005 ラン タイム・ライブラリーは、Microsoft ランタイム・ライブラリーのダ ウンロード Web サイトから入手できます。次の 2 つの選択が存在し ます。vcredist_x86.exe (32 ビット・システム用) または vcredist_x64.exe (64 ビット・システム用) * 必須ではありませんが、リブートなしでインストール・プログラムがコンピ ューター上の任意のファイルを更新できるようにするために、すべてのプロ グラムを閉じることをお勧めします。 * DB2 製品を仮想ドライブまたはマップされていないネットワーク・ドライブ (例えば、Windows エクスプローラで \\hostname\sharename と表示される もの) からインストールすることはサポートされていません。 DB2 製品の インストールを試行する前に、ネットワーク・ドライブを Windows ドライ ブ名 (例えば、Z:) にマップする必要があります。 制約事項 * どのユーザー・アカウントでも、DB2セットアップ・ウィザードの複数のイ ンスタンスを実行することはできません。 * DB2 コピー名とインスタンス名は、数値で始めることはできません。 DB2 コピー名は、文字 A から Z、a から z および 0 から 9 で構成される 64 英文字に制限されています。 * DB2 コピー名とインスタンス名は、すべての DB2 コピーの間で固有でなけ ればなりません。 * XML フィーチャーは、データベース・パーティションが 1 個のみであるデ ータベースでのみ使用できます。 * 以下のいずれかが既にインストールされている場合は、同じパスに他の DB2 データベース製品をインストールすることはできません。 * IBM Data Server Runtime Client * IBM Data Server Driver Package * DB2 インフォメーション・センター * DB2 セットアップ・ウィザード・フィールドでは英語以外の文字を受け入れ ません。 * Windows Vista か Windows 2008、またはそれ以降で拡張セキュリティーを 有効にする場合、ローカル DB2 コマンドとアプリケーションを実行するた めに、ユーザーは DB2ADMNS または DB2USERS グループに属している必要が あります。これは、ローカル管理者にデフォルトで付与されている特権を制 限する特別なセキュリティー・フィーチャー (ユーザー・アクセス制御) の ためです。ユーザーがこれらのグループの 1 つに属していない場合、ロー カル DB2 構成またはアプリケーション・データに対する読み取りアクセス 権限が与えられません。 手順 次のようにして、DB2 セットアップ・ウィザードを開始します。 1. DB2 インストール用に定義したローカル管理者アカウントで、システムにロ グオンします。 2. DB2 データベース製品 DVD を所有している場合は、これをドライブに挿入 します。自動実行フィーチャーを有効にしている場合、DB2 セットアップ・ ランチパッドが自動的に開始されます。自動実行機能が作動しない場合は、 Windows エクスプローラを使用し、DB2 データベース製品 DVD をブラウズ して setup アイコンをダブルクリックし、DB2 セットアップ・ランチパッ ドを開始します。 3. DB2 データベース製品をパスポート・アドバンテージからダウンロードした 場合は、実行可能ファイルを実行して DB2 データベース製品インストー ル・ファイルを解凍します。 Windows エクスプローラを使用し、DB2 イン ストール・ファイルをブラウズして setup アイコンをダブルクリックし、 DB2 セットアップ・ランチパッドを開始します。 4. DB2 セットアップ ランチパッドから、インストールの前提条件およびリリ ース情報を表示することができます。あるいは、インストールに直接進むこ ともできます。後で追加されたインストール前提条件およびリリース情報を 参照することもできます。 5. 「製品のインストール」をクリックすると、「製品のインストール」ウィン ドウに、インストールに使用できる製品が表示されます。 既存の DB2 データベース製品がコンピューターにインストールされていな い場合は、「新規インストール」をクリックして、インストールを起動しま す。 DB2 セットアップ・ウィザードのプロンプトに従ってインストールを 進めます。 既存の DB2 データベース製品が 1 つ以上コンピューターにインストールさ れている場合は、次のようにできます。 * 新しい DB2 コピーを作成するには、「新規インストール」をクリックし ます。 * 既存の DB2 コピーのアップデート、既存の DB2 コピーへの機能追加、 既存の DB2 バージョン 8、バージョン 9.1、 またはバージョン 9.5 コ ピーのアップグレード、またはアドオン製品のインストールを行うに は、「既存の処理」をクリックします。 6. DB2 セットアップ・ウィザードは、システム言語を判別してから、その言語 用のセットアップ・プログラムを立ち上げます。残りのステップについて説 明しているオンライン・ヘルプを利用できます。オンライン・ヘルプを呼び 出すには、「ヘルプ」をクリックするか、または F1 を押します。「キャン セル」をクリックすれば、いつでもインストールを終了できます。 結果 DB2 データベース製品がインストールされるデフォルトの場所は Program_Files\IBM\sqllib ディレクトリーで、 Program_Files は Program Files ディレクトリーの場所を表します。 インストール先のシステムでこのディレクトリーが既に使用中の場合、DB2 デ ータベース製品のインストール・パスに _xx が追加されます。 xx は 01 で始 まる数字で、インストール済みの DB2 コピーの数に応じて増加します。 独自の DB2 データベース製品のインストール・パスを指定することもできま す。 次の作業 * インストールを検証します。 * 必要なインストール後の作業を実行します。 インストール時に検出されるエラーの詳細については、My Documents\DB2LOG\ ディレクトリーにあるインストール・ログ・ファイルを確認してください。ロ グ・ファイルは DB2-ProductAbrrev-DateTime.log という形式になります (例 えば DB2-ESE-Tue Apr 04 17_04_45 2008.log)。 これが Vista 64 ビット上の新しい DB2 製品インストールであり、32 ビットの OLE DB プロバイダーを使用する予定の場合は、IBMDADB2 DLL を手動で登録す る必要があります。この DLL を登録するには、次のコマンドを実行します。 c:\windows\SysWOW64\regsvr32 /s c:\Program_Files\IBM\SQLLIB\bin\ibmdadb2.dll Program_Files は Program Files ディレクトリーの場所を表します。 ローカル・コンピューターか、ネットワーク上の別のコンピューターにある DB2 資料に DB2 データベース製品からアクセスできるようにする場合は、DB2 イン フォメーション・センター をインストールする必要があります。 DB2 インフ ォメーション・センター には、DB2 データベース・システムと DB2 関連製品 の資料が収録されています。デフォルトでは、DB2 インフォメーション・セン ター がローカルにインストール済みでなければ、Web を介して DB2 情報にア クセスできます。 DB2 Express Edition および DB2 Workgroup Server Edition のメモリー 限度 DB2 Express Edition をインストールしている場合、このインスタ ンスで許可される最大メモリーは 4GB です。 DB2 Workgroup Server Edition をインストールしている場合、こ のインスタンスで許可される最大メモリーは 16GB です。 インスタンスに割り振られるメモリー量は、INSTANCE_MEMORY データ ベース・マネージャー構成パラメーターによって決まります。 バージョン 9.1 または 9.5 からアップグレードする際の重要な注意 事項: * バージョン 9.1 DB2 データベース製品のメモリー構成 が許容限度を超過すると、DB2 データベース製品は現行 バージョンへのアップグレード後に開始しない可能性が あります。 * セルフチューニング・メモリー・マネージャーを使用す る場合、ライセンス限度を超えてインスタンス全体のメ モリー限度が増やされることはありません。 2.5.3 同一のコンピューターでの複数の DB2 コピー (Windows) 同一コンピューターで複数の DB2 コピーを使用できます。各 DB2 のコピー は、同じコード・レベルでも、異なるコード・レベルでもかまいません。この ことには、以下のような利点があります。 * 同時に同じマシン上で異なる DB2 バージョンを必要とするアプリケーショ ンを実行することができます。 * 異なる機能のための独立した DB2 製品のコピーを実行できます。 * 実動データベースをその後のバージョンの DB2 製品にマイグレーションす る前に、同じコンピューターでテストすることができます。 * 独立系ソフトウェア・ベンダーの場合、DB2 サーバー製品をご自分の製品に 組み込み、ユーザーからは DB2 データベースが分からないようにできます。 1 つの DB2 コピーには、1 つ以上の異なる DB2 製品を含めることができま す。これは、同じロケーションにインストールされた DB2 製品のグループのこ とです。 DB2 コピーを 1 つだけインストールする場合の考慮点 * インストールの際、固有のデフォルト DB2 コピー名が生成されます。デフ ォルトの DB2 コピーの名前は、DB2 セットアップ・ウィザードの実行中の み変更できます。インストールの完了後に DB2 コピー名を変更することは できません。 * アプリケーションはこのデフォルト DB2 コピーを、DB2 バージョン 8 環境 に似た環境で使用します。 同じコンピューターに複数の DB2 コピーをインストールした場合の考慮点 * 以下に説明する制約事項はあるものの、DB2 バージョン 8 は DB2 バージョ ン 9.1 および DB2 バージョン 9.5 と共存できます。 * DB2 バージョン 9.1 またはバージョン 9.5 の複数のコピーがある場合で も、DB2 バージョン 8 コピーがデフォルトのコピーでなければなりませ ん。このデフォルト・コピーは変更できません。DB2 バージョン 8 のアン インストール後には、Global Switcher を使用して、デフォルト・コピーを DB2 バージョン 9.1 またはバージョン 9.5 コピーに設定できます。 * オプション: それぞれの DB2 コピーが別の DB2 インフォメーション・セン ターを使用するように構成できます。 注: 同じリリース・レベルの同じシステムには、1 つの DB2 インフォメー ション・センターのコピーしかインストールできません。具体的に言 うと、バージョン 8、バージョン 9.1、およびバージョン 9.5 (また はそれ以上) の DB2 インフォメーション・センターを同じシステム に入れることはできますが、バージョン 9 フィックスパック 1 の DB2 インフォメーション・センターとバージョン 9 フィックスパック 2 のインフォメーション・センターを同じマシンに入れることはでき ません。しかし、これらの DB2 インフォメーション・センターをリ モート側でアクセスするように DB2 データベース・サーバーを構成 することはできます。 * デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピー からの IBM Data Server Provider for .NET のみが Global Assembly Cache に登録されます。バージョン 8 がバージョン 9 とともにインストールされ ている場合、バージョン 9 の IBM Data Server Provider for .NET 2.0 Provider も Global Assembly Cache に登録されます。バージョン 8 には 2.0 .NET Provider がありません。 * 各インスタンス名は、固有でなければなりません。NO_CONFIG=YES での応答 ファイル・インストールでは、デフォルトのインスタンスは作成されませ ん。しかし、インストール後にインスタンスを作成する場合、それは固有で なければなりません。デフォルト・インスタンスの名前は、「DB2」になり ます。「DB2」という名前のインスタンスが既に存在する場合には、固有と なるようにインスタンスの固有の名前が生成されます。これは、この「DB2」 という名前が使用され、下線が追加されて、最後の 2 文字が数字の順番で 生成されることで実行されます。生成される後続のインスタンス名は、「DB2 _01」、「DB2_02」などになります。パフォーマンス上の理由で、DB2 コン トロール・センターは、1 つのマシンで一度に 1 つの DB2 コピーからのみ 使用してください。 Microsoft COM+ アプリケーションでは一度に 1 つの Data Server Runtime Client しか使用できないため、COM+ アプリケーションでは IBM Data Server Runtime Client の代わりに、IBM Data Server Driver Package (インストーラ ー) または IBM Data Server Driver for ODBC and CLI (zip) をアプリケーシ ョンとともに使用および配布することをお勧めします。IBM Data Server Driver Package (インストーラー) または IBM Data Server Driver for ODBC and CLI (zip) には、この制限がありません。DB2 データ・ソースにアクセスする Microsoft COM+ アプリケーションは、デフォルトの DB2 コピーでのみサポー トされます。別の DB2 コピーにアクセスする COM+ アプリケーションの並行サ ポートは、サポートされません。DB2 Universal Database (UDB) バージョン 8 がインストールされている場合、これらのアプリケーションの実行には DB2 UDB バージョン 8 しか使用できません。DB2 バージョン 9 以上がインストールさ れている場合、デフォルトの DB2 コピーを、「デフォルト DB2 コピー選択 (Default DB2 Copy Selection)」ウィザードを使用して変更できますが、それ らを並行して使用することはできません。 新規 DB2 コピーのインストール時のデフォルトの選択 システム環境には DB2 コピーがいくつかあり、その 1 つがデフォルト DB2 コ ピーです。 バージョン 9.1 では、複数の DB2 コピーをインストールするシナリオが可能 です。(この例では、DB2COPY1、DB2COPY2、そして DB2COPYn まで。) DB2 コピ ーの 1 つをデフォルト DB2 コピーとして選択します。ここでは、DB2COPY1 が デフォルト DB2 コピーとして選択されています。 バージョン 9.5 からは、1 つの DB2 コピー (DB2COPY1) をインストールする シナリオをイメージしてください。このコピーは、デフォルト DB2 コピーであ るとともにデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・ コピーでもあります。 新規 DB2 コピーをインストールしている場合に、新規 DB2 コピーをデフォルト DB2 コピーにしないことに決めた場合。 次に、新規 DB2 コピー (DB2COPY2) 内の DB2 製品をインストールします。新規 DB2 コピー (DB2COPY2) のインストール中に、新規 DB2 コピーをデフォルト DB2 コピーにするかどうかを確認されます。「いいえ」と応答した場合は、 DB2COPY1 が引き続きデフォルト DB2 コピーです。(これは、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーでもあります。) 一方、同じシナリオですが、新規 DB2 コピーをデフォルト DB2 コピーにする かどうかを確認された際に「はい」と応答した場合を考えてみます。 新規 DB2 コピーをインストールしている場合に、新規 DB2 コピーをデフォルト DB2 コピーにすることに決めた場合。 この場合、DB2COPY2 が新規デフォルト DB2 コピー (およびデフォルト IBM デ ータベース・クライアント・インターフェース・コピー) になります。 バージョン 8 との共存 DB2 バージョン 8 と DB2 バージョン 9 は、DB2 バージョン 8 がデ フォルト DB2 コピーとして設定されるという制約事項はあるもの の、共存できます。DB2 バージョン 8 をデフォルト DB2 コピーにし ない場合は、DB2 コピーを DB2 バージョン 9 に更新してから、デフ ォルト DB2 コピーを変更できます。 サーバー上に存在できる DAS バージョンは 1 つだけであり、それは インスタンスを以下のように管理します。 * DAS がバージョン 9 に置かれている場合には、バージョン 8 と バージョン 9 のインスタンスを管理できます。 * DAS がバージョン 8 にある場合、それはバージョン 8 のインス タンスのみを管理できます。バージョン 8 の DAS を更新する か、それをドロップしてバージョン 9 の新規 DAS を作成する と、バージョン 8 とバージョン 9 のインスタンスを管理できま す。これは、コントロール・センターを使用してインスタンスを 管理する場合にのみ必要です。 バージョン 8 とバージョン 9 の共存および DB2 .NET Data Provider DB2 バージョン 9 では、DB2 .NET Data Provider には System.Transaction サポートがあります。ただし、これはデフォル トの DB2 コピーにのみ使用可能であるため、共存環境ではサポート されません。バージョン 8 がインストールされている場合、Global Assembly Cache で登録される 1.1 .NET Data Provider はバージョン 8 からのものとなります。登録される 2.0 Provider はバージョン 9 からのものとなります。2.0 Provider は、1.1 Provider、OLE DB、 または ODBC を使用して DB2 に接続するのと同じプロセスでは、使 用できません。 サービスとして実行するサード・パーティー・アプリケーション デフォルトでは、例えば db2api.lib にリンクされているような、DB2 DLL を動的にバインドするサード・パーティー・アプリケーション は、現行の PATH 上で DB2 DLL を検出します。つまり、複数バージ ョン・サポートが可能ではない既存のアプリケーションは、デフォル ト DB2 コピーを使用します。この問題を回避するために、アプリケ ーションは、DB2 ライブラリーのロード前に db2SelectDB2Copy API を使用できます。詳しくは、コール・レベル・インターフェース ガ イドおよびリファレンス 第 1 巻 を参照してください。 Win x64 での 32 ビットおよび 64 ビット・バージョン DB2 は、Windows 上で、32 ビットと 64 ビット・バージョンの共存 はサポートしていません。DB2 64 ビット・バージョンをインストー ルすると、32 ビット・バージョンはシステムから除去されます。DB2 32 ビットと 64 ビットのレジストリーは、別のロケーションにある ためです。 LDAP および CLI 構成 DB2 バージョン 8 では、アプリケーションが別の LDAP 設定を必要 とする場合、異なる LDAP ユーザーを使用する必要があります。その ようにしないと、CLI 構成は LDAP ユーザーが使用する可能性がある すべての DB2 コピーに影響を及ぼします。 パフォーマンス・カウンター パフォーマンス・カウンターは一度に 1 つの DB2 コピーに対しての み登録でき、登録された DB2 コピー内のインスタンスのみをモニタ ーできます。デフォルト DB2 コピーを切り替えると、デフォルト DB2 コピーに対してパフォーマンス・カウンターをアクティブにするため に、DB2 選択ウィザードはパフォーマンス・カウンターを登録解除し てから再登録します。 Windows Management Instrumentation (WMI) 登録できる WMI プロバイダーは一時点で 1 つのバージョンだけで す。 クライアント接続 同じプロセス内で使用できる DB2 コピーは 1 つだけです。 DB2 DLL に動的にリンクするアプリケーション DB2 DLL に直接リンクしているか、LOAD_WITH_ALTERED_SEARCH_PATH パラメーターを指定して LoadLibraryEx を使用する代わりに LoadLibrary を使用するアプリケーションでは、初期従属ライブラリ ーが適切にロードされるようにする必要があります。独自にコーディ ングするか、アプリケーションを実行する前に db2envar.bat ファイ ルを呼び出して環境を設定するか、あるいはアプリケーションに静的 にリンクできる db2SelectDB2Copy API を呼び出すことができます。 Visual Studio 2003 プラグイン デフォルトの DB2 コピーがバージョン 9.5、バージョン 9.1、またはバージョ ン 8 のコピーの場合、 同時に同じコンピューター上に登録できるプラグイン のバージョンは 1 つだけです。アクティブなプラグインのバージョンは、デフ ォルト DB2 コピーとともに出荷されているバージョンです。 ライセンス交付 各 DB2 コピーごとに、ライセンスを登録する必要があります。ライセンスは、 システム規模ではありません。これにより異なるパスに異なるライセンスを使 用でき、同じマシン上にある製品の DB2 コピーの制限付きバージョンと DB2 コピーの完全バージョンの両方に対する機能が提供されます。 NT サービス DB2 NT サービスは という名前を使用しま す。例えば、DB2NETSECSERVER_MYCOPY1 です。また表示名にもコピー名が含ま れますが、これは括弧で囲み、付け加えられて、例えば DB2 Security Server (MYCOPY1) のようになります。インスタンスには、表示名中で DB2--- も付記されます。これは、「サービス コントロール パネル」のアプレットに表示されます。実際のサービス名は、そ のままです。 使用する DB2 コピーを選択するための API db2SelectDB2Copy API を使用して、アプリケーションで使用する DB2 コピー を選択できます。この API は DLL を必要としません。ご使用のアプリケーシ ョンに静的にリンクされます。DB2 ライブラリーのロードを遅らせて、他の DB2 API を呼び出す前にまずこの API を呼び出すことができます。どんなプロセス に対してもこの関数を複数回呼び出すことはできません。つまり、1 つの DB2 コピーから別のコピーにプロセスを切り替えることはできません。 db2SelectDB2Copy API はアプリケーションで必要な環境を設定して、DB2 コピ ー名または指定のロケーションを使用します。使用する DB2 コピー用に既に環 境がセットアップされている場合には、この API を呼び出す必要はありませ ん。しかし、別の DB2 コピーを使用する必要がある場合、DB2 DLL をロードす る前にご使用のプロセスでこの API を呼び出してください。プロセスごとに一 度限り、この呼び出しが可能です。 複数の物理ノードでのデータベースのパーティション化 各物理パーティションでは、すべてのコンピューターで同じ DB2 コピー名を使 用する必要があります。 MSCS および複数の DB2 コピーの使用 各 DB2 リソースは、別個のリソース・モニターで実行されるように構成する必 要があります。 2.6 Linux および UNIX でのインストール 2.6.1 DB2 サーバー製品のインストールの概要 (Linux および UNIX) このトピックでは、AIX、HP-UX、Linux、および Solaris 上へのDB2 サーバー 製品のインストール・ステップを概説します。 DB2 サーバー製品をインストールするには、次のようにします。 1. DB2 製品の前提条件を確認します。 2. 該当する場合は、DB2 のアップグレード情報を確認してください。 3. HP-UX、Linux、および Solaris でカーネル・パラメーターに変更を加えま す。 x86_32 上の Linux 以外のすべてのプラットフォームで、インストー ルに進むには、その前にユーザーは 64 ビット・カーネルをインストールし なければなりません。インストールしないと、インストールは失敗します。 4. インストール・メディアを準備します。 製品 DVD DB2 製品 DVD が自動マウントされない場合は、DB2 製品 DVD をマウントします。 インストール・イメージ インストール・イメージをダウンロードしたら、そのファイルを untar します。 5. 以下の使用可能な方法の 1 つを使用して、DB2 製品をインストールします。 * DB2 セットアップ・ウィザード * db2_install コマンド * 応答ファイルによるサイレント・インストール * ペイロード・ファイルのデプロイメント DB2 サーバーの場合、DB2 セットアップ・ウィザードを使用して、以下のよ うなインストールと構成の各タスクを実行することができます。 * DB2 インストール・タイプ (標準、コンパクト、またはカスタム) の選 択。 * DB2 製品のインストール場所の選択。 * この製品のインターフェースとメッセージのデフォルト言語として後で 指定できる言語のインストール。 * IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms のインストールま たはアップグレード (Linux および AIX)。 * DB2 インスタンスのセットアップ。 * DB2 Administration Server のセットアップ (DAS ユーザーのセットア ップを含む)。 * DB2 テキスト検索サーバーのセットアップ。 * 管理連絡先およびヘルス・モニター通知のセットアップ。 * インスタンスのセットアップと構成 (インスタンス・ユーザーのセット アップを含む)。 * Informix(R) データ・ソース・サポートのセットアップ。 * DB2 ツール・カタログの準備。 * DB2 インフォメーション・センター・ポートの指定。 * 応答ファイルの作成。 6. DB2 セットアップ・ウィザード以外の方法を使用して DB2 サーバーをイン ストールした場合は、インストール後の構成ステップが必要です。 2.6.2 root ユーザーとしてのインストール 2.6.2.1 DB2 セットアップ・ウィザードによる DB2 サーバーのインストール (Linux および UNIX) このタスクでは、Linux およびUNIX オペレーティング・システムで DB2 セッ トアップ・ウィザードを開始する方法を説明します。 DB2 セットアップ・ウィ ザードを使用して、インストール設定を定義し、ご使用のシステムに DB2 デー タベース製品をインストールします。 始める前に DB2 セットアップ・ウィザードを開始する前に、以下の事柄を行います。 * パーティション・データベース環境のセットアップを予定している場合は、 このトピックの下部にある関連リンクをクリックしてこの実行方法を参照し てください。 * ご使用のシステムがインストール、メモリー、およびディスクの各要件に合 うことを確認します。 * サポートされるブラウザー (Firefox 2.0 以上、Mozilla 1.7 以上、または SeaMonkey 1.1.4) がインストールされていることを確認します。 * DB2 サーバーは、root 権限か non-root (非ルート) 権限のどちらを使用し てもインストールできます。non-root (非ルート) インストールについて詳 しくは、関連リンクを参照してください。 * DB2 データベース製品イメージが使用可能でなければなりません。DB2 イン ストール・イメージは、物理的な DB2データベース製品の DVD を購入する か、またはパスポート・アドバンテージからインストール・イメージをダウ ンロードすることによって入手することができます。 * 英語版以外の DB2 データベース製品をインストールする場合は、該当する National Language Packages が必要になります。 * DB2 セットアップ・ウィザードは、グラフィック・インストーラーです。ご 使用のマシンで DB2 セットアップ・ウィザードを実行するには、グラフィ カル・ユーザー・インターフェースを表示できる X windows ソフトウェア が必要です。 X windows サーバーが実行中であることを確認します。ディ スプレイを正しくエクスポートしたことを確認してください。例えば、 export DISPLAY=9.26.163.144:0 のようにします。 * セキュリティー・ソフトウェアを使用している環境の場合、DB2 セットアッ プ・ウィザードを開始する前に、必要な DB2 ユーザーを手動で作成しなけ ればなりません。 * IBM Tivoli Monitoring for Databases: DB2 Agent を使用する予定であれ ば、詳細、制限および制約事項について、DB2 製品をインストールする前 に、『DB2 インストーラーを使用した IBM Tivoli Monitoring for Databases: DB2 Agent のインストール』のトピックを参照してください。 制約事項 * どのユーザー・アカウントでも、DB2セットアップ・ウィザードの複数のイ ンスタンスを実行することはできません。 * XML フィーチャーは、コード・セット UTF-8 で定義され、データベース・ パーティションが 1 個のみであるデータベースでのみ使用できます。 * DB2 セットアップ・ウィザード・フィールドでは英語以外の文字を受け入れ ません。 手順 次のようにして、DB2 セットアップ・ウィザードを開始します。 1. 物理的な DB2 データベース製品 DVD を入手している場合は、次のコマンド を入力することによって、DB2 データベース製品 DVD がマウントされてい るディレクトリーに移動します。 cd /dvdrom ここで、/dvdrom は、DB2 データベース製品 DVD のマウント・ポイントを 表しています。 2. DB2 データベース製品イメージをダウンロードした場合は、製品ファイルを 解凍して untar しなければなりません。 a. 以下のようにして、製品ファイルを解凍します。 gzip -d product.tar.gz ここで、product はダウンロードした製品の名前です。 b. 以下のようにして、製品ファイルを untar します。 Linux オペレーティング・システムの場合 tar -xvf product.tar AIX、HP-UX、および Solaris オペレーティング・システムの場合 gnutar -xvf product.tar ここで、product はダウンロードした製品の名前です。 c. 以下のようにディレクトリーを変更します。 cd ./product ここで、product はダウンロードした製品の名前です。 注: National Language Package をダウンロードした場合、同じディレクト リーに untar します。それぞれのサブディレクトリー (例えば、./ nlpack/disk1) が同じディレクトリーに作成されるので、インストー ラーは、プロンプト画面を表示しなくてもインストール・イメージを 自動的に検出できます。 3. データベース製品イメージのあるディレクトリーから ./db2setup コマンド を入力して、DB2 セットアップ・ウィザードを開始します。 4. 「IBM DB2 セットアップ・ランチパッド」 がオープンします。このウィン ドウから、インストールの前提条件およびリリース・ノートを表示すること ができます。あるいは、インストールに直接進むこともできます。追加され た最新のインストール前提条件およびリリース情報を参照することをお勧め します。 5. 「製品のインストール」をクリックすると、「製品のインストール」ウィン ドウに、インストールに使用できる製品が表示されます。 「新規インストール」をクリックすることにより、インストールを起動しま す。 DB2 セットアップ・ウィザードのプロンプトに従ってインストールを 進めます。 インストールを開始したなら、DB2 セットアップ・ウィザードのインストー ル・パネルに従って、選択を行ってください。残りのステップについて説明 しているインストール操作のヘルプを利用できます。インストール操作のヘ ルプを呼び出すには、「ヘルプ (Help)」をクリックするか、または F1 を 押します。「キャンセル」をクリックすれば、いつでもインストールを終了 できます。 結果 非ルート (non-root) インストールの場合、DB2 データベース製品は必ず $HOME/sqllib ディレクトリーにインストールされます。ここで、$HOME は非ル ート (non-root) ユーザーのホーム・ディレクトリーを表します。 ルート (root) インストールの場合には、DB2 データベース製品はデフォルト では以下のいずれかのディレクトリーにインストールされます。 AIX、HP-UX、および Solaris /opt/IBM/db2/V9.7 Linux /opt/ibm/db2/V9.7 インストール先のシステムでこのディレクトリーが既に使用中の場合、DB2 デ ータベース製品のインストール・パスに _xx が追加されます。 _xx は 01 で 始まる数字で、インストール済みの DB2 コピーの数に応じて増加します。 独自の DB2 データベース製品のインストール・パスを指定することもできま す。 DB2 インストール・パスには、以下の規則があります。 * 英小文字 (a から z)、英大文字 (A から Z)、および下線文字 ( _ ) を使 用できます。 * 128 文字を超えることはできません。 * スペースは使用できません。 * 英語以外の文字は使用できません。 インストール・ログ・ファイルは、以下で構成されています。 * DB2 セットアップ・ログ・ファイル。このファイルは、エラーを含むすべて の DB2 インストール情報をキャプチャーします。 * ルート (root) インストールの場合、DB2 セットアップ・ログ・ファイ ル名は db2setup.log です。 * 非ルート (non-root) インストールの場合、DB2 セットアップ・ログ・ ファイル名は db2setup_username.log となり、username はインストー ルを実行した非ルート (non-root) ユーザー ID です。 * DB2 エラー・ログ・ファイル。このファイルは、Java によって戻されるエ ラー出力 (例外やトラップ情報など) をキャプチャーします。 * ルート (root) インストールの場合、DB2 エラー・ログ・ファイル名は db2setup.err です。 * 非ルート (non-root) インストールの場合、DB2 エラー・ログ・ファイ ル名は db2setup_username.err となり、username はインストールを実 行した非ルート (non-root) ユーザー ID です。 デフォルトでは、/tmp ディレクトリーにこうしたログ・ファイルがあります。 これらのログ・ファイルの場所を指定できます。 db2setup.his ファイルはなくなりました。代わりに、DB2 インストーラーは DB2 セットアップ・ログ・ファイルのコピーを DB2_DIR/install/logs/ ディレ クトリーに保管し、名前を db2install.history に変更します。この名前が既 存の場合は、DB2 インストーラーは名前を db2install.history.xxxx (xxxx は このマシンにインストールした数に応じて 0000 から 9999 になる) に変更し ます。 ヒストリー・ファイルのリストはインストール・コピーごとに異なります。イ ンストール・コピーが除去されると、このインストール・パスの下のヒストリ ー・ファイルもまた除去されます。このコピー・アクションはインストールの 終了直前に行われるので、完了前にプログラムが停止したり異常終了したりす ると、ヒストリー・ファイルは作成されません。 次の作業 * インストールを検証します。 * 必要なインストール後の作業を実行します。 また National Language Packages は、DB2 データベース製品のインストール 後に、National Language Packages があるディレクトリーから ./db2setup コ マンドを実行するとインストールできます。 Linux x86 では、ローカル・コンピューターか、ネットワーク上の別のコンピ ューターにある DB2 資料に DB2 データベース製品からアクセスできるように する場合は、DB2 インフォメーション・センターをインストールする必要があ ります。 DB2 インフォメーション・センター には、DB2 データベース・シス テムと DB2 関連製品の資料が収録されています。 DB2 Express Edition および DB2 Workgroup Server Edition のメモリー 限度 DB2 Express Edition をインストールしている場合、このインスタ ンスで許可される最大メモリーは 4GB です。 DB2 Workgroup Server Edition をインストールしている場合、こ のインスタンスで許可される最大メモリーは 16GB です。 インスタンスに割り振られるメモリー量は、INSTANCE_MEMORY データ ベース・マネージャー構成パラメーターによって決まります。 バージョン 9.1 または 9.5 からアップグレードする際の重要な注意 事項: * バージョン 9.1 または 9.5 DB2 データベース製品のメ モリー構成が許容限度を超過すると、DB2 データベース 製品は現行バージョンへのアップグレード後に開始しな い可能性があります。 * セルフチューニング・メモリー・マネージャーを使用す る場合、ライセンス限度を超えてインスタンス全体のメ モリー限度が増やされることはありません。 2.6.3 非ルート・ユーザーとしてのインストール 2.6.3.1 非ルート・インストールの概要 (Linux および UNIX) バージョン 9.5 より前では、ルート特権がある場合に限り、製品のインストー ル、フィックスパックの適用とロールバック、インスタンスの構成、フィーチ ャーの追加、製品のアンインストールを行えました。現在では、非ルート・ユ ーザーの場合、Linux および UNIX プラットフォーム上でこれらのタスクを実 行できます。 DB2 インストーラーは、非ルート・インストール中に非ルート・インスタンス を自動的に作成して構成します。非ルート・ユーザーとして、インストール中 に非ルート・インスタンスの構成をカスタマイズできます。またルート特権が なくても、インストール済みの DB2 製品を使用したり保守したりできます。 DB2 製品の非ルート・インストールには 1 つの DB2 インスタンスがあり、ほ とんどのフィーチャーがデフォルトで使用可能になっています。 非ルート・インストールは、以下のような多数のグループにとって魅力的にな る可能性があります。 * 数千のワークステーションとユーザーを抱え、システム管理者が時間を浪費 することなく DB2 製品をインストールしたい企業。 * 通常はシステム管理者ではないが、DB2 製品を使用してアプリケーションを 開発したいアプリケーション開発者。 * ルート権限を必要としない、DB2 製品を組み込んだソフトウェアを開発して いる独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV)。 非ルート・インストールには、ルート・インストールの大半の機能があります が、多少の相違点と制限があります。ルート・ユーザーが db2rfe コマンドを 実行すると、制限の一部を除くことができます。 2.6.3.2 ルート・インストールと非ルート・インストールの間の相違点 いくつかの制限があることに加えて、非ルート・インストールのディレクトリ ー構造はルート・インストールのディレクトリー構造と多少違っています。 ルート・インストール中に、DB2 製品のサブディレクトリーとファイルは、ル ート・ユーザーが選択したディレクトリー中に作成されます。 非ルート・ユーザーは、ルート・ユーザーとは違って、DB2 製品のインストー ル場所を選択できません。非ルート・インストールは常に $HOME/sqllib ディ レクトリーに入れられます ($HOME は非ルート・ユーザーのホーム・ディレク トリー)。非ルートの sqllib ディレクトリー内のサブディレクトリーのレイア ウトは、ルート・インストールのレイアウトに似ています。 ルート・インストールの場合、複数のインスタンスを作成できます。インスタ ンスの所有権は、インスタンスの作成に使用されたユーザー ID と関連付けら れます。 非ルート・インストールには、DB2 インスタンスは 1 つしかありません。非ル ート・インストール・ディレクトリーに、すべての DB2 製品ファイルとインス タンス・ファイルが含まれ、ソフト・リンクはありません。 以下の表に、ルート・インストールと非ルート・インストールの間の相違点が 要約されています。 表 13. ルート・インストールと非ルート・インストールの間の相違点 +-----------------------+----------------------+----------------------+ | 基準 | ルート・インストール | 非ルート・インストー | | | | ル | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | ユーザーがインストー | あり | いいえ。DB2 製品はユ | | ル・ディレクトリーを | | ーザーのホーム・ディ | | 選択できる | | レクトリーの下にイン | | | | ストールされます。 | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | 使用できる DB2 インス | 複数 | 1 つ | | タンスの数 | | | +-----------------------+----------------------+----------------------+ | インストール中にデプ | プログラム・ファイル | プログラム・ファイル | | ロイされるファイル | のみ。インストール後 | とインスタンス・ファ | | | にインスタンスを作成 | イル。インストール | | | しなければなりませ | 後、DB2 は即座に使用 | | | ん。 | 可能です。 | +-----------------------+----------------------+----------------------+ 2.6.3.3 非ルート・インストールの制限 ルート・インストールと非ルート・インストールの間の相違点に加えて、非ル ート・インストールにはいくつかの制限があります。このトピックでは、非ル ート・インストールを使用するかどうかの判断に役立てるために、これらの制 限について説明します。 製品の制限 非ルート・インストールでは、以下の DB2 製品はサポートされてい ません。 * IBM Data Studio * DB2 Query Patroller * DB2 Net Search Extender * ローカルにインストールされる DB2 インフォメーション・センタ ー 注: ローカルにインストールされる DB2 インフォメーション・セ ンターでは、デーモンを開始するのにルート権限が必要な ので、非ルート・インストールではサポートされません。 しかし、同じコンピューターにインストールする場合は、 ローカルにインストールされる DB2 インフォメーション・ センターを使用するように非ルート・インストール DB2 イ ンスタンスを構成できます。 フィーチャーとツールの制限 以下のフィーチャーとツールは、非ルート・インストールには使用で きません。 * DB2 Administration Server (DAS) とその関連コマンド: dascrt、 dasdrop、daslist、dasmigr、および dasupdt * 構成アシスタント * コントロール・センター * 優先順位を高くするという db2governor の機能はサポートされて いません。 * ワークロード・マネージャー (WLM) で、非ルート DB2 インスタ ンス中の DB2 サービス・クラスでエージェント優先順位の設定を 試行できます。しかし、エージェント優先順位は守られず、 SQLCODE エラーは戻されません。 * システム・リブート時の非ルート DB2 インスタンスの自動開始は サポートされていません。 ヘルス・モニターの制限 以下のヘルス・モニターのフィーチャーは、非ルート・インストール ではサポートされていません。 * アラートの発生時のスクリプト・アクションまたはタスク・アク ションの実行 * アラート通知の送信 パーティション・データベースの制限 非ルート・インストールでは、単一パーティション・データベースの みがサポートされます。データベース・パーティションをさらに追加 することはできません。 DB2 製品のリスト 非ルート・ユーザーとしての実行時に db2ls コマンドによって作成 される出力は、ルート・ユーザーとしての実行時に作成される出力と は違います。詳しくは、db2ls コマンドのトピックを参照してくださ い。 DB2 コピー 非ルート・ユーザーごとに 1 つのみ DB2 製品のコピーをインストー ルできます。 DB2 インスタンスの制限 非ルート・インストールでは、インストール中に DB2 インスタンスが 1 つ作成されます。追加のインスタンスを作成することはできませ ん。 インスタンス所有者のみ DB2 インスタンス・アクションを実行できる ルート・インストールと非ルート・インストールは、同じコンピュー ター上の別のインストール・パスに共存できます。しかし、非ルー ト・インスタンスを更新したりドロップ (db2_deinstall コマンドを 使用) したりできるのは、非ルート・インスタンスを所有する非ルー ト・ユーザーのみです。 ルート特権のあるユーザーが作成した DB2 インスタンスを更新した りドロップしたりできるのは、ルート特権のあるユーザーのみです。 DB2 インスタンス・コマンド 非ルート・インストールでは、以下の DB2 インスタンス・コマンド は使用できません。 db2icrt 非ルート・ユーザーとして DB2 製品をインストー ルする際に、インスタンスが 1 つだけ自動的に作成されて 構成されます。非ルート・インストールで、追加のインス タンスを作成することはできません。しかし、自動的に作 成されたインスタンスを構成する必要がある場合は、非ル ート・インストール構成コマンド db2nrcfg を使用できま す。 db2iupdt 非ルート・インスタンスには db2iupdt コマンドを使用で きません。代わりに、非ルート DB2 インスタンスを更新す るには、非ルート・インストール構成コマンド (db2nrcfg) を使用してください。しかし、非ルート・インスタンスは DB2 製品の更新時に自動的に更新されるので、通常は更新 する必要はありません。 db2idrop 非ルート・インストール中に自動的に作成されたインスタ ンスは、ドロップできません。DB2 インスタンスをドロッ プするには、DB2 製品をアンインストールしなければなり ません。 db2iupgrade 非ルート・インストールでは、アップグレードはサポート されていません。 アップグレードの制限 ルート・インスタンスを非ルート・インスタンスにアップグレードす ることはできません。 DB2 インスタンス所有者のみ、インストール後アクションを実行できる ルート・インストールと非ルート・インストールを同じコンピュータ ー上に共存できます。しかし、DB2 製品をインストールした元の非ル ート・ユーザーのみが、以下のような後続のアクションを実行できま す。 * フィックスパックの適用 * フィーチャーの追加 * アドオン製品のインストール ulimit 値の調整 UNIX および Linux 上で、ulimit コマンドは、データやスタックの 限界値などのユーザー・リソースの限界値を設定したり報告したりし ます。ルート・インスタンスの場合、データベース・サーバーは永続 設定を変更せずに、必要な ulimit 設定を動的に更新します。しか し、非ルート・インスタンスの場合、インストール中にのみ ulimit 設定のチェックを行えます。設定が不適切な場合は、警告メッセージ が表示されます。ulimit 設定を変更するには、ルート権限が必要で す。 db2rfe を実行して克服できる制限 非ルート・インストールに関する他の制限のうち、db2rfe コマンドを実行して 克服できるものがあります。以下のフィーチャーと機能は、非ルート・インス トールでは初期状態では使用できません。 * オペレーティング・システム・ベースの認証 * 高可用性 (HA) フィーチャー * /etc/services ファイル中でサービス名を予約する機能 * ユーザー・データ限界 (ulimit) を大きくする機能。この機能は、AIX のみ に適用されます。他のプラットフォームでは、ユーザー・データの限度は手 動で大きくしなければなりません。 これらのフィーチャーや機能を使用可能にするには、ルート・フィーチャーを 非ルート・インストールで使用可能にするコマンド (db2rfe) を実行してくだ さい。db2rfe コマンドの実行はオプションで、ルート権限のあるユーザーが実 行しなければなりません。 非ルート・インストールにおける認証タイプ オペレーティング・システム・ベースの認証が、DB2 製品のデフォルトの認証 タイプです。非ルート・インストールはオペレーティング・システム・ベース の認証をサポートしていないので、非ルート・ユーザーとして DB2 製品をイン ストールした後に db2rfe コマンドを実行しないことを選択した場合は、認証 タイプを手動で設定しなければなりません。そのためには、データベース・マ ネージャー構成 (dbm cfg) ファイル中で以下のパラメーターを更新します。 * clnt_pw_plugin (クライアント・ユーザー ID パスワード・プラグイン構成 パラメーター) * group_plugin (グループ・プラグイン構成パラメーター) * srvcon_pw_plugin (サーバーでの着信接続用のユーザー ID パスワード・プ ラグイン構成パラメーター) 2.6.3.4 非ルート・ユーザーとしての DB2 製品のインストール ほとんどの DB2 製品は、非ルート・ユーザーとしてインストールできます。 非ルート・ユーザーとして何らかの DB2 製品をインストールする前に、ルー ト・インストールと非ルート・インストールの違い、および非ルート・インス トールの制限を知っておく必要があります。詳しくは、このトピックの末尾の 関連リンクを参照してください。 非ルート・ユーザーとしての DB2 製品のインストールの前提条件は、以下のと おりです。 * インストール DVD をマウントできるか、あるいはマウントを代行してもら う必要があります。 * DB2 インスタンスの所有者として使用できる正当なユーザー ID を持ってい る必要があります。 ユーザー ID には、以下の制限と要件があります。 * guests、admins、users、および local を除く 1 次グループがなければ なりません。 * 英小文字 (a から z)、数字 (0 から 9)、および下線文字 ( _ ) を使用 できます。 * 長さが 8 文字を超えることはできません。 * IBM、SYS、SQL、または数字から始まることはできません。 * DB2 予約語 (USERS、ADMINS、GUESTS、PUBLIC、または LOCAL) あるいは SQL 予約語であってはなりません。 * DB2 インスタンス ID、DAS ID または fenced ID の root 特権を持つユ ーザー ID は使用できません。 * アクセント付き文字は使用できません。 * 新しいユーザー ID を作成する代わりに既存のユーザー ID を指定する 場合は、そのユーザー ID について以下を確認してください。 * ロックされていない * パスワードが有効期限切れでない * インストールする製品に存在するハードウェアおよびソフトウェア前提条件 は、ルート・ユーザーに適用される場合と全く同様に非ルート・ユーザーに も適用されます。 * AIX バージョン 5.3 では、非同期入出力 (AIO) が有効になっている必要が あります。 * ホーム・ディレクトリーは、有効な DB2 パスでなければなりません。 DB2 インストール・パスには、以下の規則があります。 * 英小文字 (a から z)、英大文字 (A から Z)、および下線文字 ( _ ) を 使用できます。 * 128 文字を超えることはできません。 * スペースは使用できません。 * 英語以外の文字は使用できません。 非 root ユーザーとしての DB2 製品のインストールは、非 root ユーザーであ ることを意識せずに行われます。言い換えると、非ルート・ユーザーとしてロ グインすること以外は、非ルート・ユーザーが DB2 製品をインストールするた めに特別に行う必要のあることはありません。非ルート・インストールを実行 するには: 1. 非ルート・ユーザーとしてログインします。 2. 使用可能な方法のいずれかを使用して、DB2 製品をインストールします。 以下のオプションがあります。 * DB2 セットアップ・ウィザード (GUI インストール) * db2_install コマンド * 応答ファイルを使った db2setup コマンド (サイレント・インストール) 注: 非ルート・ユーザーは、DB2 製品がインストールされるディレクト リーを選択できないので、応答ファイル内に FILE キーワードが あっても無視されます。 詳しくは、このトピックの末尾の関連リンクを参照してください。 3. DB2 製品がインストールされた後に、非ルート DB2 インスタンスを使用す るために、新しいログイン・セッションを開く必要があります。あるいは、 $HOME/sqllib/db2profile (Bourne シェルおよび Korn シェル・ユーザーの 場合) または $HOME/sqllib/db2chsrc (C シェル・ユーザーの場合) によっ て DB2 インスタンス環境を提供する場合は、同じログイン・セッションを 使用することができます。ここで、$HOME は非ルート・ユーザーのホーム・ ディレクトリーです。 DB2 製品がインストールされた後に、オペレーティング・システムのユーザ ー・プロセス・リソース限界 (ulimit) を検査してください。最小 ulimit 値 に収まっていない場合、DB2 エンジンは、予期せぬオペレーティング・リソー ス不足エラーに遭遇する可能性があります。そうしたエラーによって、DB2 の 停止にいたる場合があります。 2.6.3.5 db2rfe による非ルート・インストール内のルート・ベースのフィーチ ャーの使用可能化 非ルート・インストールには、最初は使用不可であるものの、db2rfe コマンド を実行することによって使用可能にできるいくつかのフィーチャーがありま す。 この作業には、ルート権限が必要です。 非ルート・インストール内で最初は使用不可のフィーチャーおよび機能を使用 可能にするには: 1. サンプル構成ファイルを探索します。 2 つのサンプル構成ファイルが提供 されています。 * $HOME/sqllib/instance/db2rfe.cfg は、非ルートの DB2 インスタンス 用のデフォルト値によって事前構成されています。 * $HOME/sqllib/cfg/db2rfe.cfg.sample は構成されていません。 ここで、$HOME は非ルート・ユーザーのホーム・ディレクトリーです。 2. オリジナル・ファイルが変更されないようにするため、サンプル構成ファイ ルの 1 つを別の場所にコピーします。 3. コピーした構成ファイルを必要に応じて更新します。この構成ファイルは db2rfe コマンドへの入力になります。 構成ファイルの例を以下に示しま す。 INSTANCENAME=db2inst2 SET_ULIMIT=NO ENABLE_HA=NO ENABLE_OS_AUTHENTICATION=NO RESERVE_REMOTE_CONNECTION=NO **SVCENAME=db2c_db2inst2 **SVCEPORT=48000 RESERVE_TEXT_SEARCH_CONNECTION=NO **SVCENAME_TEXT_SEARCH=db2j_db2inst2 **SVCEPORT_TEXT_SEARCH=55000 注: * INSTANCENAME パラメーターの値は、DB2 インストーラーによって 自動的に記入されます。 * SET_ULIMIT パラメーターは、AIX でのみ使用できます。他のオペ レーティング・システムでは、ルート権限を持つユーザーが ulimit 値を手動で設定する必要があります。 * その他のキーワードのデフォルト値は NO です。 * 子パラメーター (SVCENAME など) は、デフォルトでコメント化さ れます。コメントは ** で示されます。 * パラメーターを YES に設定し、それに何らかの子パラメーターが ある場合、子パラメーターのコメントを外して適切な値を与える ことが推奨されます。提供されているポート値はすべて、例に過 ぎません。割り当てるポート値がフリーであることを確認してく ださい。 以下のフィーチャーおよび機能を使用可能にする編集済み構成ファイルの 例を、下記に示します。 * 高可用性 * オペレーティング・システム・ベースの認証 * DB2 テキスト検索。サービス名は db2j_db2inst2、ポート値は 55000 これらのフィーチャーおよび機能を使用可能にするには、構成ファイルを以 下のように編集します。 INSTANCENAME=db2inst2 SET_ULIMIT=NO ENABLE_HA=YES ENABLE_OS_AUTHENTICATION=YES RESERVE_REMOTE_CONNECTION=NO **SVCENAME=db2c_db2inst2 **SVCEPORT=48000 RESERVE_TEXT_SEARCH_CONNECTION=YES SVCENAME_TEXT_SEARCH=db2j_db2inst2 SVCEPORT_TEXT_SEARCH=55000 4. root 権限を持つユーザーとしてログインします 5. $HOME/sqllib/instance ディレクトリーにナビゲートします。ここで、$HOME は非ルート・ユーザーのホーム・ディレクトリーを表します。 6. 以下の構文を使用して db2rfe コマンドを実行します。 db2rfe -f config_file ここで config_file は、ステップ 3 で作成された構成ファイルです。 非ルート・インストールでルート・ベースのフィーチャーを使用可能にしてお くために、フィックスパックを適用した後に db2rfe コマンドを再実行する必 要があります。 3.0 IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーの概要 このトピックでは、クライアントとドライバーに関して利用できる情報の概要 を示し、詳細へのリンクを提供します。このトピックは、以下のタスクを実行 するために役立ちます。 1. 自分のシステムとリモート・データベースとの間の接続を可能にする、適切 な IBM データ・サーバー・クライアントまたはドライバーを選択する。 2. クライアントまたはドライバーをインストールするための最適な方法を選択 する。 3. ステップを完了し、クライアントまたはドライバーをセットアップするのに 必要な考慮事項に対処する。 接続オプション システムをリモート・データベースに接続するためのオプションの中には、さ まざまな IBM データ・サーバー・クライアント やドライバーがあります。 使用できるオプションは、リモート・データベースに接続するシステムが次の いずれであるかによります。 * ビジネス・ユーザーのマシン上、またはアプリケーション・サーバー上に置 かれているアプリケーション * アプリケーション開発ワークステーション * データベース管理者ワークステーション ミッドレンジまたはメインフレーム・データベースにも接続する必要がある場 合には、考慮すべき追加のオプションがあります。 IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーのタイプ 以下に IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーをリストし ます。 * IBM Data Server Client * IBM Data Server Runtime Client * IBM Data Server Driver Package * IBM Data Server Driver for ODBC and CLI * IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ さらに、別個の製品である DB2 Connect Personal Edition には、 IBM Data Server Client のすべての機能に加えて、ミッドレンジおよびメインフレー ム・データベースに接続する機能が含まれています。 DB2 Connect の機能 は、どのクライアントまたはドライバーにも追加可能です。 インストール方法 クライアントまたはドライバーをインストールする一般的な方法は、製品 DVD に収録されているインストール・プログラムを実行することです。 IBM Data Server Driver for ODBC and CLI または IBM Data Server Driver Package (Linux および UNIX の場合) 用のインストール・プログラムはありま せん。ドライバーを手動でインストールする必要があります。 他のインストール方法も使用できます。一部の方法は、大量のクライアントの デプロイメントを自動化するように設計されています。他の方法では、さまざ まな Windows オペレーティング・システムの機能を使用します。例えば、 Windows オペレーティング・システムの場合、マージ・モジュールを使用して Data Server Runtime Client または IBM Data Server Driver Package の機能 をアプリケーションに組み込むことができます。 クライアントまたはドライバーのセットアップ どのクライアントを使用するかを決定した後に、以下のステップを実行して、 クライアントをセットアップします。 1. システムの前提条件を満たしていることを確認する。 2. インストールを実行する。 3. データベースをカタログし、リモート・サーバーへの接続を構成する。 バージョン 8 クライアントまたは DB2 バージョン 9 クライアントが既に存在 しているシステムの場合、既存のクライアントをバージョン 9.7 Data Server Client にアップグレードするか、それともバージョン 9.7 より前のクライア ントを残しておいて、バージョン 9.7 Data Server Client を追加のクライア ントとしてインストールするかどうかを決める必要があります。追加のクライ アントのインストールは上級者が行うことを強くお勧めします。 注: 既存のクライアントをアップグレードおよび置換するオプションは、Data Server Client だけに適用されます。 3.1 IBM データ・サーバー・クライアントのタイプ 複数のタイプの IBM データ・サーバー・クライアントとドライバーが用意され ています。それぞれ特定のタイプのサポートを提供します。 使用可能な IBM データ・サーバー・クライアントとドライバーのタイプを以下 にリストします。 * IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ * IBM Data Server Driver for ODBC and CLI * IBM Data Server Driver Package * IBM Data Server Runtime Client * IBM Data Server Client それぞれの IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーは、以下の ような特定のタイプのサポートを提供します。 * Java アプリケーションのみの場合は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ を使用します。 * ODBC または CLI のみを使用するアプリケーションの場合は、 IBM Data Server Driver for ODBC and CLI を使用します。 (cli ドライバーとも言 います。) * ODBC、CLI、.NET、OLE DB、PHP、Ruby、JDBC、または SQLJ を使用するアプ リケーションの場合、IBM Data Server Driver Package を使用します。 * DB2 Command Line Processor Plus (CLPPlus) サポートが必要な場合は、IBM Data Server Driver Package を使用します。 * DB2 コマンド行プロセッサー (CLP) のサポート、およびアプリケーション の実行やデプロイメントの基本クライアント・サポートが必要な場合は、 IBM Data Server Runtime Client を使用します。 * データベース管理サポート、および ODBC、CLI、.NET、または JDBC のよう なアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を使用す るアプリケーション開発が必要な場合は、 IBM Data Server Client を使 用します。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、Java ストアード・プロシ ージャーおよびユーザー定義関数のデフォルトのドライバーです。このドライ バーにより、Java で作成された、JDBC を使ってローカルまたはリモート・サ ーバーにアクセスするクライアント・アプリケーションやアプレット、および Java アプリケーション内の組み込み静的 SQL のための SQLJ に対して、サポ ートが提供されます。 IBM Data Server Driver for ODBC and CLI Data Server Driver for ODBC and CLI は、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) のデプロイメント用に設計された、軽量のデプロイメント・ソリューシ ョンです。このドライバーは cli ドライバーとも呼ばれ、Data Server Client または Data Server Runtime Client をインストールすることなく、ODBC API、 または CLI API を使用するアプリケーションに対するランタイム・サポートを 提供します。このドライバーはインストール可能なイメージとしてではなく tar ファイルとしてのみ入手できます。メッセージの報告は英語でのみ行われます。 IBM Data Server Driver for ODBC and CLI は以下のものを提供します。 * CLI API のランタイム・サポート * ODBC API のランタイム・サポート * XA API のランタイム・サポート * データベース接続 * DB2 対話機能コール・レベル・インターフェース (db2cli) のサポート * LDAP データベース・ディレクトリーのサポート * トレース、ロギング、および診断のサポート Data Server Driver for ODBC and CLI を Microsoft ODBC ドライバー・マネ ージャーに登録するには、db2oreg1.exe ユーティリティーを使用します。 IBM Data Server Driver Package, IBM Data Server Driver Package は、軽量のデプロイメント・ソリューション で、ODBC、 CLI、.NET 、OLE DB、PHP、Ruby、JDBC、または SQLJ を使用する アプリケーションのためにランタイム・サポートを提供します。Data Server Runtime Client または Data Server Client をインストールする必要はありま せん。このドライバーは、小さなフットプリントを持ち、独立系ソフトウェ ア・ベンダー (ISV) によって再配布したり、大企業では一般的である大規模な デプロイメント・シナリオでのアプリケーション配布に使用したりするように 設計されています。 IBM Data Server Driver Packageの機能には、以下のものが含まれます。 * SQL ステートメントおよびスクリプトを動的に作成、編集、および実行する ための DB2 Command Line Processor Plus (CLPPlus)。 * データベースへのアクセスに ODBC、CLI、PHP、または Ruby を使用するア プリケーションのサポート。 * Java で作成されて JDBC を使用するクライアント・アプリケーションとア プレット、および Java 用の組み込み SQL (SQLJ) のサポート。 * .NET、PHP、および Ruby に対する IBM Informix Dynamic Server サポ ート。 * 組み込み SQL アプリケーションを実行するためのサポート。プリコンパイ ラーやバインド機能は提供されていません。 * PHP および Ruby ドライバーを再作成するためのアプリケーション・ヘッダ ー・ファイル。 * DB2 対話機能コール・レベル・インターフェース (db2cli) のサポート。 * DRDA(R) トレース (db2drdat) のサポート。 * Windows オペレーティング・システム上で、IBM Data Server Driver Package は、データベースへのアクセスに .NET または OLE DB を使用する アプリケーションへのサポートも提供します。それに加えて、これはインス トール可能イメージとして利用でき、また、マージ・モジュールを使用し て、ドライバーを Windows Installer ベースのインストールに容易に組み 込むことができます。 IBM Data Server Runtime Client IBM Data Server Runtime Client は、リモート・データベース上でアプリケ ーションを実行する方法を提供します。 GUI ツールは、 IBM Data Server Runtime Clientでは配送されません。 以下の機能が含まれます。 * DB2 コマンド発行用のコマンド行プロセッサー (CLP)。CLP は、サーバーの リモート管理を実行する基本方法も提供します。 * データベース接続、SQL ステートメント、XQuery ステートメント、および コマンドを扱う基本的なクライアント・サポート。 * JDBC、ADO.NET、OLE DB、ODBC、コマンド行インターフェース (CLI)、PHP、 および Ruby などの一般的なデータベース・アクセス・インターフェースの サポート。このサポートには、ドライバー、およびデータ・ソースを定義す る機能が含まれます。例えば ODBC の場合、 IBM データ・サーバー・クラ イアント をインストールすると、ODBC ドライバーがインストールされ、ド ライバーが登録されます。アプリケーション開発者およびその他のユーザー は、Windows ODBC データ ソース アドミニストレータのツールを使用して データ・ソースを定義することができます。 * Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) の活用。 * TCP/IP、および Named PIPE などの一般的なネットワーク通信プロトコルの サポート。 * 同じコンピューター上にクライアントの複数コピーをインストールすること に対するサポート。これらのコピーは、同じバージョンでも異なるバージョ ンでもかまいません。 * 独自のアプリケーションと一緒に IBM Data Server Runtime Client を無 料で再配布することを許可するライセンス条項。 * 必要なインストール・イメージ・サイズとディスク・スペースは、完全な IBM Data Server Client のフットプリントよりデプロイメントのフットプ リントのほうが小さい。 * データベースおよびサーバーに接続するための情報を保管するカタログ。 * Windows オペレーティング・システム上でのパッケージ化の利点: アプリケ ーションに接続性を提供するために、クライアントとそのアプリケーション とをパッケージできる。さらに、クライアントは Windows Installer マー ジ・モジュールとして使用できる。これにより、RTCL の DLL ファイルを独 自のアプリケーションのインストール・パッケージに組み込むことができま す。このアプローチを使用すると、クライアントのうち、独自のアプリケー ションに必要な部分だけを組み込むことができます。 * PHP、Ruby、.NET、および JDBC のための IBM Informix Dynamic Server サポート IBM Data Server Client IBM Data Server Client には、 IBM Data Server Runtime Client のすべ ての機能に加えて、データベース管理、アプリケーション開発およびクライア ント/サーバー構成のための機能が含まれています。 以下の機能が含まれます。 * 必要なインストール・イメージ・サイズとディスク・スペースは、 IBM Data Server Runtime Clientのフットプリントよりデプロイメントのフット プリントのほうが大きい。しかし、Windows オペレーティング・システムに おいて、 IBM Data Server Client のイメージはインストール・イメー ジ・サイズを小さくするために削除できます。 * データベースをカタログし、データベース・サーバーを構成するのを支援す る構成アシスタント。 * データベースのインプリメンテーションおよびデータベース管理用のコント ロール・センターおよびグラフィック・ツール。これらのツールは、x86 版 Windows (32 ビットのみ)、x64 版 Windows (AMD64/EM64T)、x86 版 Linux、 および AMD64/EM64T 版 Linux (x64) の各バージョンで使用できます。 * 新規ユーザーのためのファースト・ステップ資料。 * Visual Studio のツール * IBM Data Studio * アプリケーションのヘッダー・ファイル * さまざまなプログラミング言語用のプリコンパイラー * バインドのサポート * サンプルおよびチュートリアル * PHP、Ruby、.NET、JCC、および JDBC のための IBM Informix Dynamic Server サポート 3.2 IBM データ・サーバー・ドライバー 3.2.1 IBM Data Server Driver の制約事項 IBM Data Server Driver Package を使用すると、アプリケーションを簡単にデ プロイすることができます。しかし、いくつかの制約事項が適用されます。 以下の制約事項が IBM Data Server Driver Package に当てはまります。 * IBM Data Server Driver Package が既にインストールされている場合、同 じパスに他のデータベース製品をインストールすることはできません。 * Windows オペレーティング・システムでインストール可能な IBM Data Server Driver Package のコピーの最大数は 16 です。 * z/OS(R) サーバーまたは System i サーバーに接続する場合、 DB2 Connect ライセンス・キーを登録する必要があります。(パスポート・アドバンテージ (Passport Advantage(R)) の配布物からライセンス・ファイル (例えば db2conpe.lic) を取り出し、ドライバーがインストールされたディレクトリ ーの下のライセンス・ディレクトリーにライセンス・ファイルをコピーしま す。) * z/OS サーバーに対する XA 接続がサポートされています。ただし、System i サーバーに対する XA 接続はサポートされていません。 * 構成ファイル db2dsdriver.cfg を使用して別名を指定する場合、以下の項 目に値を入れる必要があります。 * DSN_Collection の項目 (alias、name、host、および port) * database の項目 (name、host、port) これらの項目は指定することが必要であり、空にすることはできません。 * CLI/ODBC 構成キーワード DBNAME はサポートされません。 * CLI LOAD ユーティリティー・ステートメント属性 sql_attr_use_load_api はサポートされません。 制限付きでサポートされている機能 * ローカル・データベース・ディレクトリーはありません。Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) はサポートされていますが、LDAP キャ ッシュはディスクに保存されません。 サポートされていない機能 * DB2 コマンド行プロセッサー (CLP) * 管理 API * インストール・プログラム 既知の制限 短期間の制限に関する情報については、http://www.ibm.com/developerworks/ wikis/display/DB2/IBM+Data+Server+Driver+Limitations にアクセスしてくだ さい。 3.2.2 IBM Data Server Driver Package のインストール (Windows) Windows プラットフォームでは、IBM Data Server Driver Package によってア プリケーションのデプロイメントが簡単になります。このドライバーはフット プリントが小さく、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) による再配布や、大 企業で一般に見られる大量デプロイメントのシナリオでアプリケーション配布 に使用されることを意図しています。 IBM Data Server Driver Package は IBM Data Server Client または IBM Data Server Runtime Client の一部ではありません。IBM Data Server Driver Package は別個にインストールする必要があります。IBM Data Server Driver Package が既にインストールされている場合、同じパスに他の DB2 データベー ス製品をインストールすることはできません。 IBM Data Server Driver Package は、製品 DVD から DB2 setup.exe を実行す ることによってインストールします。言語ごとに個別のインストール・イメー ジがあります。 応答ファイルを使って IBM Data Server Driver Package をインストールする 場合、あるいはフィックスパック・イメージからこれをインストールする場 合、コマンド行から DB2 setup.exe を実行できます。サンプルの応答ファイル が \samples サブディレクトリーにあります。フィックスパック・イメージの 場合は、setup.exe コマンドを https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/reg/pick.do?lang=en_US&source=swg-idsc11 からダウンロードできます。 IBM Data Server Driver Package のデフォルトのインストール・パスは Program Files\IBM\IBM DATA SERVER DRIVER です。同じマシンに 2 番目のコ ピーがインストールされる場合、そのデフォルトのディレクトリー名は Program Files\IBM\IBM DATA SERVER DRIVER_02 です。一般に、デフォルトのディレク トリー名は IBM DATA SERVER DRIVER_nn です。ここで、nn はこのディレクト リーの名前を固有にするために生成された数です。 複数の IBM Data Server Driver Package のコピーをインストールする場合、 最大で 16 コピーまで増やすことができます。各コピーはそれぞれ別のディレ クトリーにインストールする必要があります。IBM Data Server Driver Package のデフォルトのコピー名は IBMDBCL1 です。マシンにさらにドライバーをイン ストールする場合、それらのデフォルト名は IBMDBCL2、IBMDBCL3 (以下同様) となります。 注: 複数のコピーをインストールすることは上級のインストール方法であり、 大部分のユーザーにはお勧めしません。 IBM Data Server Driver Package をインストールした後、オプションで構成フ ァイル db2dsdriver.cfg を作成し、これにデータベース・ディレクトリー情報 を取り込むことができます。 3.2.2.1 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール (Windows) あらゆる IBM データ・サーバー・クライアント・タイプ (すなわち、 IBM Data Server Client、 IBM Data Server Runtime Client、および IBM Data Server Driver Package) をインストールするための説明です。メインの手順で は、DB2 製品がまだインストールされていない、単純で一般的な事例を扱って います。 前のバージョンのクライアントがマシンにすでにインストールされている場 合、アップグレードについて扱っているトピックを最初に検討する必要があり ます。 DB2 サーバー製品がマシンにすでにインストールされている場合、クライアン トをインストールする必要はありません。なぜなら、DB2 サーバーは IBM デ ータ・サーバー・クライアントにあるすべての機能を備えているからです。 前提条件 IBM データ・サーバー・クライアント またはクライアン ト・パッケージをインストールする前に、以下のことが必要です。 * 自分の要件に最適なクライアントがどのクライアントであるかを 決定しておくこと。 * 必要な DVD またはその他のインストール・イメージを探しておく こと。ご使用のマシンに応じて、32 ビットまたは 64 ビット・バ ージョンの適切な方を使用するようにしてください。 * Administrators グループに属する Windows ユーザー・アカウン トを持っていること。 注: 管理者権限を持たないユーザー・アカウントで製品のインス トールを行う予定の場合、DB2 製品のインストールを試行 する前に、VS2005 ランタイム・ライブラリーがインストー ルされている必要があります。 DB2 製品をインストールす るには、その前に VS2005 ランタイム・ライブラリーがオ ペレーティング・システムにあることが必要です。VS2005 ランタイム・ライブラリーは、Microsoft ランタイム・ラ イブラリーのダウンロード Web サイトから入手できます。 次の 2 つの選択が存在します。vcredist_x86.exe (32 ビ ット・システム用) または vcredist_x64.exe (64 ビッ ト・システム用) * ご使用のシステムが、必要なメモリー、ディスク・スペース、お よびインストール要件をすべて満たしていること。インストー ル・プログラムは、ディスク・スペースおよび基本的なシステム 要件について検査して、問題があれば通知します。 制約事項 * 以下のいずれかの製品がすでにインストールされている場合、同 じパスに他の DB2 製品をインストールすることはできません。 * IBM Data Server Runtime Client * IBM Data Server Driver Package * DB2 インフォメーション・センター * DB2 セットアップ・ウィザード・フィールドでは英語以外の文字 を受け入れません。 この手順は、単純な事例を扱っています。その他の事例については、このトピ ックの他の箇所で扱います。 Windows 上に IBM データ・サーバー・クライ アントをインストールするには、以下のようにします。 1. インストールを実行するために使用するユーザー・アカウントで、システム にログオンします。 2. オプション: その他のプログラムをシャットダウンします。 3. DVD をドライブに挿入します。自動実行フィーチャーにより、DB2 セットア ップ・ウィザードが開始します。このウィザードは、システム言語を判別し てから、その言語用のセットアップ・プログラムを開始します。 Data Server Client の場合、手動で DB2 セットアップ・ウィザードを呼び 出し、言語コードを指定することにより、デフォルトのシステム言語以外の 言語で DB2 セットアップ・ウィザードを実行することもできます。例え ば、setup -i fr コマンドは、DB2 セットアップ・ウィザードをフランス語 で実行します。Data Server Runtime Client または Data Server Driver Packageの場合、言語ごとに個別のインストール・イメージがあります。 4. IBM データ・サーバー・クライアント またはクライアント・パッケージ をインストールするには、以下のようにします。 * Data Server Client をインストールする場合には、DB2 セットアップ・ ウィザードを起動し、DB2 ランチパッドが開いたら、「製品のインスト ール」を選択します。 DB2 セットアップ・ウィザードのプロンプトに従 います。 * Data Server Runtime Client をインストールする場合には、ランチパッ ドがありません。setup コマンドのパラメーターについては、関連リン クを参照してください。 Data Server Runtime Client の 2 番目のコピーをインストールする場 合、コマンドは次のとおりです。 setup /v" TRANSFORMS=:InstanceId1.mst MSINEWINSTANCE=1" その後、Data Server Runtime Client のコピーを (最大 16 コピーまで) 1 つずつインストールするには、InstanceIdn の値を増やすことによっ て、コマンドを変更してください。例えば、以下のようにします。 setup /v" TRANSFORMS=:InstanceId2.mst MSINEWINSTANCE=1" 注: 複数のコピーのインストールは上級者が行うことを強くお勧めしま す。 * Data Server Driver Package をインストールする場合は、製品 DVD から setup コマンドを実行します。フィックスパック・イメージをインスト ールする場合は、関連リンクで setup コマンドのインストール・コマン ド・オプションについて参照してください。 Data Server Driver Package の 2 番目のコピーをインストールするに は、以下の方法を使用できます。 * 生成されたデフォルトのコピー名を使用して新規コピーのインストー ルを実行するには、次のようにします。 setup /o * コピー名がすでに存在する場合、そのコピーに対する保守 (またはア ップグレード) インストールを実行します。存在しない場合は、指定 されたコピー名を使用して新規インストールを実行します。 setup /n copyname Data Server Driver Package をインストールした後、オプションで構成 ファイル db2dsdriver.cfg を作成し、これにデータベース・ディレクト リー情報を取り込むことができます。 5. すでに DB2(R) Universal Database(TM) (UDB) バージョン 8 のコピーがイ ンストールされているマシンに Data Server Client をインストールすると きには、新規のコピーをインストールするか、DB2 UDB バージョン 8 のコ ピーをアップグレードするかを選択するオプションがユーザーに提示されま す。 新規のコピーをインストールすると、DB2 UDB バージョン 8 のコピーが保 存され、DB2 バージョン 9 のコピーが追加インストールされます。アップ グレードを選択すると、DB2 UDB バージョン 8 クライアントのインスタン ス設定が DB2 バージョン 9 のコピーにコピーされてから、DB2 UDB バージ ョン 8 のコピーが削除されます。 注: 既にマシンに DB2 UDB バージョン 8 のコピーがインストールされてい る場合、バージョン 9 のコピーをデフォルトにセットすることはで きません。 Data Server Runtime Client をインストールする場合、インストール・プ ログラムは常に新規のコピーをインストールします。後続のステップとし て、DB2 UDB バージョン 8 クライアントのインスタンスをアップグレード するには、マイグレーションに関するトピックを参照してください。 この手順が完了すると、インストール中に指定した位置に製品がインストール されます。 IBM Data Server Client インストール手順の一部として、DB2 データベース・マネージャーのインスタンスが作成されます。他に「DB2」と呼 ばれるインスタンスがなければ、そのインスタンスを「DB2」と名付けます。既 に DB2 バージョン 8 または DB2 バージョン 9.1 のコピーがインストールさ れている場合、デフォルトのインスタンスは DB2_01 です。 Data Server Client および Data Server Runtime Client のデフォルトのイン ストール・パスは Program Files\IBM\sqllib です。同じマシンに 2 番目のコ ピーがインストールされる場合、そのデフォルトのディレクトリー名は Program Files\IBM\sqllib_01 です。一般に、デフォルトのディレクトリー名は sqllib_nn です。ここで、nn はそのマシンにインストールされるコピーの数か ら 1 を引いたものです。 Data Server Driver Package のデフォルトのインストール・パスは Program Files\IBM\IBM DATA SERVER DRIVER です。同じマシンに 2 番目のコピーがイ ンストールされる場合、そのデフォルトのディレクトリー名は Program Files\IBM\IBM DATA SERVER DRIVER_02 です。一般に、デフォルトのディレク トリー名は IBM DATA SERVER DRIVER_nn です。ここで、nn はこのディレクト リーの名前を固有にするために生成された数です。 複数の Data Server Driver Package のコピーをインストールする場合、最大で 16 コピーまで増やすことができます。各コピーはそれぞれ別のディレクトリー にインストールする必要があります。 Data Server Client または Data Server Runtime Client のデフォルトのコピ ー名は次のとおりです。 DB2COPY1 Data Server Driver Package のデフォルトのコピー名は次のとおりです。 IBMDBCL1 このインストールには製品資料は含まれません。 DB2 インフォメーション・セ ンターをインストールまたは利用するためのオプションについては、関連リン クを参照してください。 IBM データ・サーバー・クライアントをインストールした後は、次のステッ プとして、リモート DB2 サーバーにアクセスするようにクライアントを構成し ます。 Administrators グループのメンバーではないユーザー・アカウントを使用した インストールに関する注意事項 Power Users グループのメンバーは IBM データ・サーバー・クライアントを インストールできます。また、Users グループのメンバーも、 IBM データ・ サーバー・クライアント をインストールできるよう許可を受けた後で、そのイ ンストールを行えます。Users グループのメンバーが IBM データ・サーバ ー・クライアント をインストールできるようにするには、Administrators グ ループのメンバーが、インストールを実行するユーザーに以下のものへの write (書き込み) 許可があることを確かめる必要があります。 * HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE レジストリー・ブランチ * システム・ディレクトリー (例えば、c:\WINNT)。 * デフォルトのインストール・パス (c:\Program Files) または別のインスト ール・パス。 関連事項として、非管理者が最初のインストールを実行した場合、非管理者は フィックスパックをインストールすることもできます。ただし、最初のインス トールを Administrator ユーザー・アカウントが実行した場合、非管理者はフ ィックスパックをインストールできません。 3.2.2.2 IBM Data Server Driver Package をインストールするためのコマンド 行オプション (Windows) IBM Data Server Driver Package は、コマンド行から DB2 setup.exe を実行 することによってインストールできます。フィックスパック・イメージの場合 は、setup.exe コマンドを https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/reg/pick.do?lang=en_US&source=swg-idsc11 からダウンロードできます。 以下のリストは、setup コマンドで使用可能なコマンド行オプションを説明し ています。使用できる Windows Installer オプションについて詳しくは、http ://www.msdn.microsoft.com/ を参照してください。 /n [copy name] インストールで使用するコピー名を指定します。このオプションを指 定すると、応答ファイルに指定されているインストール・パスがオー バーライドされます。コピーが存在する場合、そのコピーに上書きし て保守インストールが実行されます。存在しない場合は、指定された コピー名を使用して新規インストールが実行されます。 /o 生成されたデフォルトのコピー名を使用して新規コピーのインストー ルを実行することを指定します。 /u [response file] 応答ファイルの絶対パスとファイル名を指定します。 /m インストール中の進行ダイアログを表示します。ただし、入力を求め るプロンプトが出されることはありません。このオプションは /u オ プションとともに使用します。 /l [log file] ログ・ファイルの絶対パスとファイル名を指定します。 /p [install-directory] 製品のインストール・パスを変更します。このオプションを指定する と、応答ファイルに指定されているインストール・パスがオーバーラ イドされます。 /i language インストールを実行する言語の 2 文字の言語コードを指定します。 /? 使用法に関する情報を生成します。 IBM Data Server Driver Package をインストールした後、オプションで構成フ ァイル db2dsdriver.cfg を作成し、これにデータベース・ディレクトリー情報 を取り込むことができます。 以下に示すのは、コマンド行パラメーターの使用方法の例です。 * 生成されたデフォルトのコピー名を使用して新規コピーをインストールする には、以下のコマンドを使用します。 setup /o * 2 番目のコピーをインストールするには、以下のコマンドを使用します。 setup /n "COPY_NAME" * 応答ファイルによるインストールを実行するには、以下のコマンドを使用し ます。 setup /u "[Full path to the response file]" サンプルの応答ファイルが \samples サブディレクトリーにあります。 3.2.3 IBM Data Server Driver Package のインストール (Linux および UNIX) Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、IBM Data Server Driver Package によってアプリケーションのデプロイメントが簡単になります。この ドライバーはフットプリントが小さく、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) による再配布や、大企業で一般に見られる大量デプロイメントのシナリオでア プリケーション配布に使用されることを意図しています。 IBM Data Server Driver Package をインストールするには、このドライバ ー・パッケージの入った圧縮ファイルを入手する必要があります。このファイ ルを、フィックスパックおよびクライアントのダウンロード Web サイト (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=71&uid=swg21288110) から ダウンロードします。 Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、IBM Data Server Driver Package 用のインストール・プログラムはありません。このドライバー・パッ ケージには、Java、ODBC/CLI、PHP、および Ruby on Rails 用のデータベー ス・ドライバーが含まれており、それぞれ独自のサブディレクトリーに保管さ れています。Java および ODBC/CLI ドライバーは圧縮されています。各ドライ バーの基本的な解凍の手順は同じです。 1. Data Server Driver Package アーカイブを解凍します。 2. 必要なドライバーのファイルを見つけて、ターゲット・マシンにコピーしま す。 3. Java および ODBC/CLI ドライバーの場合は、ターゲット・マシン上の選択 したインストール・ディレクトリーに、ドライバー・ファイルを解凍しま す。 4. オプション: 圧縮されているドライバー・ファイルを除去します。 Java パス: jdbc_sqlj_driver/ ファイル名: db2_db2driver_for_jdbc_sqlj.zip インストールの説明については、『IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のインストール』を参照してください。 ODBC/CLI パス: odbc_cli_driver/ ファイル名: ibm_data_server_driver_for_odbc_cli.tar.Z インストールの説明については、『IBM Data Server Driver for ODBC and CLI のインストール』を参照してください。 PHP パス: php_driver//php32 または php_driver//php64 ファイル: ibm_db2_4.4.6.so、ibm_db2_5.2.1.so、pdo_ibm_ 5.2.1.so 前提条件: PHP ドライバーを使用するには、このドライバー・パ ッケージに含まれている ODBC/CLI ドライバーもインストールす ることが必要です。 インストールの説明については、『Linux または UNIX での PHP 環境のセットアップ』を参照してください。 Ruby on Rails パス: ruby_driver/ ファイル: ibm_db-0.10.0.gem 前提条件: Ruby on Rails ドライバーを使用するには、このドラ イバー・パッケージに含まれている ODBC/CLI ドライバーもイン ストールすることが必要です。 Ruby on Rails ドライバーをインストールするには、gem ファイ ルのロケーションから gem install ibm_db-0.10.0.gem というコ マンドを実行します。インストールの検証を行うには、『IBM Data Servers on Rails アプリケーションでのインストールの検査』を 参照してください。 Data Server Driver Package をインストールした後、オプションで構成ファイ ル db2dsdriver.cfg を作成し、これにデータベース・ディレクトリー情報を取 り込むことができます。 3.3 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール方法 このセクションでは、 IBM データ・サーバー・クライアントまたはドライバ ーをインストールするための一般的な方法と代わりの方法の概要を示します。 クライアントは一般的に、サーバーがないマシンにインストールされます。サ ーバー製品がすでにインストールされている場合、クライアントをインストー ルする必要はありません。サーバーには、 IBM データ・サーバー・クライア ントにあるすべての機能が含まれているためです。 一般的な方法 IBM データ・サーバー・クライアントまたはドライバーをインストールする 一般的な方法は、製品 DVD に収録されているインストール・プログラムを実行 することです (Windows オペレーティング・システムでは setup コマンド、 Linux および UNIX オペレーティング・システムでは db2setup コマンド)。 IBM Data Server Client インストール・イメージは、データベース・サーバー のインストール・イメージに組み込まれています。 大規模デプロイメントの自動化 以下の一群の方式は、大量のクライアントのデプロイメントを自動化します。 * 応答ファイル。応答ファイル・インストール方式を使用して、クライアン ト・インストールを自動化することができます。応答ファイル・インストー ルは、ユーザーが対話しなくてもデータベース製品をインストールできま す。 * サード・パーティーのデプロイメント・ツール。 Windows Active Directory、Windows Systems Management Server (SMS)、または Tivoli 製 品などのデプロイメント・ツールまたは方法を使用して、クライアントをイ ンストールできます。 Windows オペレーティング・システムの機能の使用 以下の別の一群のオプションでは、Windows オペレーティング・システムの機 能を使用します。 * Windows シン・クライアント・トポロジー。このオプションは、 IBM Data Server Client および DB2 Connect Personal Edition に対してサポートさ れています。シン・クライアント・トポロジーの場合、クライアント・コー ドは各クライアント・ワークステーションのローカル・ハード・ディスクに ではなく、単一のコード・サーバー上の共有 Windows ディレクトリーにイ ンストールされます。個々のクライアント・ワークステーションは、コー ド・サーバー上の共有 Windows ディレクトリーに接続して、Data Server Client コードを実行します。 * Windows 非管理者 ID。一般的なインストール方法では、Windows の管理者 ユーザー ID、つまり Administrators グループのユーザー ID を使用しま す。しかし、 IBM データ・サーバー・クライアントは、Windows Power Users グループまたは Users グループに属するユーザー ID を使用しても インストールできます。インストールを実行するユーザー ID が管理者特権 を持っていない場合、この方法が適切です。 DB2 製品は、Windows のシス テム特権のメカニズムもサポートしています。非管理者が IBM データ・ サーバー・クライアント をインストールすることを許可するには、Windows のシステム特権を使用することをお勧めします。 Linux および UNIX の代替方法 Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、データベース・サーバ ー用に提供されている代替のインストール方法である db2_install スクリプト は、クライアントにも適用できます。 さらに、 IBM Data Server Driver for ODBC and CLI は tar ファイルとして 入手可能です。 別個のクライアント・インスタンス データベース・サーバー製品がインストールされている場合は、クライアン ト・インスタンスとしての役割も持つサーバー・インスタンスを使用するので はなく、別個のクライアント・インスタンスを使用することができます。 別個のクライアント・インスタンスを作成するには、以下の例で示すように、-s オプションを指定した db2icrt コマンドを使用します。 db2icrt -s client 3.3.1 DB2 データベースへの接続に関するオプション このセクションでは、異なるマシン (リモート・システム) にあるデータベー スへの接続を可能にするために、マシン (ローカル・システム) にインストー ルできるものに関するオプションの概要を示します。適切なオプションを選択 するには、ローカル・システムが次のどれであるかを最初に考慮する必要があ ります。 * ビジネス・ユーザーのシステム上、またはアプリケーション・サーバー上の ビジネス・アプリケーションを実行するシステム。 * アプリケーション開発ワークステーション。 * データベース管理者ワークステーション。 接続するデータベースがどこにあるかも判別する必要があります。データベー スは次の場所に位置している可能性があります。 * 同じマシン、つまりローカル・システム。これには、単一の DB2 インスタ ンスに置かれたデータベース、またはさまざまな DB2 インスタンスに置か れたデータベースが含まれます。 * 異なるマシン、つまりリモート・システム。 * ミッドレンジまたはメインフレーム・サーバーである、異なるマシン。 ビジネス・ユーザー・システムまたはアプリケーション・サーバーに関するオ プション 一般に、ビジネス・アプリケーションがデータベースに接続する場合は、以下 のトポロジーのうちの 1 つが関係しています。 * アプリケーションが DB2 データベースに接続し、両方とも同じマシンに位 置している。一例としては、単一ユーザーが自分の個人用ワークステーショ ンで使用するアプリケーションが挙げられます。 * アプリケーションが、異なるマシンの DB2 データベースに接続する。 * アプリケーション・クライアントはアプリケーション・サーバーに接続し、 次に以下の位置にある 1 つ以上の DB2 データベースに接続する。 * 同一マシンのみに置かれている。 * 1 つ以上の別のマシンにのみ置かれている。 * 上記の組み合わせ。 DB2 サーバーをアプリケーションと同じマシンにインストールする場合、別個 のクライアントをインストールする必要はありません。DB2 サーバー製品に は、アプリケーションがローカル・データベースにもリモート・マシン上のデ ータベースにも接続できるようにするための機能が含まれています。 アプリケーションのあるマシンに DB2 サーバーがない場合、アプリケーション がリモート DB2 データベースに接続できるようにするために、以下のオプショ ンがあります。 * DB2 アプリケーション・ドライバー。 DB2 アプリケーション・ドライバー を使用すると、データベースへの接続に必要な情報をアプリケーションに含 めることや、その情報を入力するようアプリケーションからユーザーにプロ ンプトを出すことができるようになります。このアプローチは、この情報を カタログに維持する IBM データ・サーバー・クライアントのアプローチ とは異なるものです。アプリケーション・ドライバーはアプリケーション・ ディレクトリー内のファイルとしてデプロイされるので、DB2 固有のインス トールまたはセットアップが別個に必要になることはありません。アプリケ ーション・ドライバーは、そのアプリケーションにだけ接続性を提供する形 で、アプリケーションと一緒にパッケージされるのが普通です。 DB2 アプ リケーション・ドライバーは、同じマシン上で、他の DB2 アプリケーショ ン・ドライバーまたは IBM データ・サーバー・クライアントと共存でき ます。DB2 製品は、Java (JDBC および SQLJ) や ODBC、CLI、.NET、OLE DB、またはオープン・ソースのアプリケーション用のドライバーを提供して います。ドライバーは、IBM Data Server Driver Package インストール・ イメージからドライバー・ファイルをコピーすることによって、または developerWorks からドライバー・ファイルをダウンロードすることによっ て、入手できます。 * IBM データ・サーバー・クライアント。 このオプションには、DB2 製品 に含まれているクライアントの 1 つをインストールまたは構成することが 関係しています。 IBM データ・サーバー・クライアントは、DB2 データ ベースに直接接続するあらゆるマシンにインストールされます。アプリケー ション・トポロジーに応じて、クライアントは各ビジネス・ユーザー・ワー クステーションか、アプリケーション・サーバーにインストールされます。 単一の IBM データ・サーバー・クライアント により、マシン上のすべて のアプリケーションが、他のマシン上にある 1 つ以上の DB2 データベース に接続できるようになります。 * DB2 インスタンス・マージ・モジュール。これらのマージ・モジュールは、 DB2 インスタンス環境を作成します。このアプローチは、対応するモジュー ルにファイルを含めることによって、 IBM Data Server Runtime Client をデプロイする方法を提供します。このアプローチは、Windows Installer とともに使用すること、および Windows Installer マージ・モジュールを サポートする他のインストール・ツールとともに使用することを目的とした ものです。このアプローチを使うと、単一のインストール・プログラムでア プリケーションと Data Server Runtime Client の両方をインストールでき ます。 インスタンス環境またはコマンド行プロセッサー (CLP) が必要でな い場合、インスタンス管理を回避するために非 DB2 インスタンス・マー ジ・モジュールを使用する必要があります。 * 非 DB2 インスタンス・マージ・モジュール。 これらのマージ・モジュール は、非 DB2 インスタンス環境を作成します。このアプローチは、アプリケ ーションのデプロイメント・パッケージにクライアント DLL ファイルを含 めることによって、IBM Data Server Driver Package をデプロイする方式 を提供します。このアプローチは、Windows Installer とともに使用するこ と、および Windows Installer マージ・モジュールをサポートする他のイ ンストール・ツールとともに使用することを目的としたものです。このアプ ローチを使うと、単一のインストール・プログラムでアプリケーションと IBM Data Server Driver Package の両方をインストールできます。 アプリケーション開発ワークステーションに関するオプション IBM Data Server Client には、 IBM Data Server Runtime Client のすべ ての機能に加えて、クライアント/サーバー構成、データベース管理、およびア プリケーション開発に使用するためのツールが備えられています。以下の点で は、アプリケーション開発者によって使用される他のツールおよび製品の観点 から、Data Server Clientの役割とセットアップについて説明します。 DB2 データベースにアクセスするコードを作成するアプリケーション開発者が 一般に使用するいくつかのツールおよび製品があります。各開発者ワークステ ーションには、一般に以下のコンポーネントが組み込まれています。 * Rational(R) Application Developer または Microsoft Visual Studio な どの統合開発環境 (IDE)。 * IDE に関連した DB2 固有の開発ツール。以下に例を挙げます。 * Visual Studio .NET 用の IBM Database Developer Add-in * IBM Data Studio * 開発中のデータベースをホストするデータベース・サーバーへのアクセス。 このデータベース・サーバーは、以下の場所の一方または両方にあります。 * 各開発者ワークステーション。この場合、各開発者がデータベースの独 自のローカル・コピーを持つことになります。 * ワークグループ・サーバー。この場合、複数の開発者がデータベースの 同一コピーに対して作業することになります。 前述の内容から、Data Server Clientの価値は、アプリケーションをコンパイ ルするのに必要なヘッダーとライブラリーを提供していること、およびデータ ベース管理用のツールを提供していることにあることがわかります。ただし、 これらのツールを入手するのに、必ずしも Data Server Clientをインストール する必要はありません。DB2 サーバーをマシンにインストールする場合はいつ でも、別個の IBM データ・サーバー・クライアントをインストールする必要 はありません。DB2 サーバー製品には、スタンドアロンの Data Server Client で使用できるすべての機能が含まれています。 管理者ワークステーションに関するオプション データベース管理者は、2 つの主な方法のうちの一方で、リモート・データベ ースに対して管理タスクを実行できます。管理者は、telnet などのツールを使 用して個々のデータベース・サーバー・マシンに接続し、DB2 管理者コマンド をローカルに実行します。あるいは、リモート・データベースへの接続を行う ツールおよびコマンドを自分のワークステーションから実行することができま す。このセクションでは 2 番目のケースに焦点を当てます。このケースでは、 どの IBM データ・サーバー・クライアントを使用し、それをどこにインスト ールするかが関係してきます。 DB2 は、管理者ワークステーションから 1 つ以上の DB2 サーバーに対してリ モートに管理アクティビティーを実行するためのさまざまな方法を提供してい ます。オプションおよび考慮事項は以下のとおりです。 * IBM Data Server Runtime Client をインストールする。管理するために コマンド行プロセッサー (CLP) のみを使用する場合、このオプションは適 切です。 * IBM Data Server Client をインストールする。このクライアントには、 Data Server Runtime Client のすべての機能に加えて、クライアント/サー バー構成、データベース管理、およびアプリケーション開発に使用するため のツールが備えられています。機能の中には、構成アシスタントおよびコン トロール・センター (サポートされているプラットフォームで使用できる) などのグラフィック管理ツールが含まれます。これらのツールは DB2 サー バー上にある DB2 Administration Server (DAS) を使用します。これは、 DB2 サーバーのインストール中にデフォルトでセットアップされます。 * DB2 サーバー製品をインストールする。 DB2 サーバーをマシンにインスト ールする場合はいつでも、別個の IBM データ・サーバー・クライアント をインストールする必要はありません。DB2 サーバー製品には、スタンドア ロンの IBM データ・サーバー・クライアントで使用できるすべての機能 が含まれています。 ミッドレンジおよびメインフレーム・データベースへの接続に関するオプション DB2 Connect 製品を使って、メインフレームおよびミッドレンジ・プラットフ ォーム (つまり OS/390(R) および z/OS、 System i、VSE、および VM) 上の DB2 データベースに接続できます。分散リレーショナル・データベース体系 (Distributed Relational Database Architecture(TM)) (DRDA) に準拠している IBM 以外のデータベースにも接続できます。 DB2 Connect を使うと、ユーザ ー・ワークステーションから、または DB2 for Linux、UNIX、または Windows サーバーから接続することができます。 オプションおよび考慮事項は以下のとおりです。 * IBM Data Server Driver Package。 これは軽量のデプロイメント・ソリュ ーションを提供し、ODBC、CLI、.NET、OLE DB、PHP、Ruby、JDBC、または SQLJ を使用するアプリケーションのためにランタイム・サポートを提供し ます。Data Server Runtime Client または Data Server Client をインス トールする必要はありません。z/OS サーバーまたは System i サーバーに 接続する場合、 DB2 Connect ライセンス・キーを登録する必要がありま す。(パスポート・アドバンテージ (Passport Advantage) の配布物からラ イセンス・ファイル (例えば db2conpe.lic) を取り出し、ドライバーがイ ンストールされたディレクトリーの下のライセンス・ディレクトリーにライ センス・ファイルをコピーします。) * DB2 Connect Personal Edition。この製品はワークステーションにインスト ールされて、そのワークステーションからの接続を提供します。このオプシ ョンの対象となるのは、ワークステーションから直接 1 つ以上のホストへ 接続しなければならないような状態です。この製品は、Linux、Solaris、お よび Windows オペレーティング・システムで使用できます。 * DB2 Connect サーバー・エディション。 DB2 Connect 製品のサーバー・エ ディションは通常、接続サーバーにインストールされ、サポートされている メインフレームまたはミッドレンジ・データベース・サーバーへのゲートウ ェイとして機能します。DB2 Connect 製品のサーバー・エディションは、 IBM データ・サーバー・クライアントのあるワークステーションが DB2 Connect ゲートウェイ経由でホスト・システムへのアクセスをセットアップ できるようにして、これを Windows、Linux、および UNIX での DB2 データ ベースであるかのように処理するようにします。 両方のオプションは並行して使用できます。例えば、ワークステーションは以 下の方法でミッドレンジまたはメインフレーム・データベースに接続できま す。 * DB2 Connect Personal Edition をローカルにインストールし、ホストに直 接接続するのに使用する。 * 中間の DB2 Connect サーバー・ゲートウェイを経由して同じホストまたは 異なるホストに接続する。 3.3.2 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール (Windows) あらゆる IBM データ・サーバー・クライアント・タイプ (すなわち、 IBM Data Server Client、 IBM Data Server Runtime Client、および IBM Data Server Driver Package) をインストールするための説明です。メインの手順で は、DB2 製品がまだインストールされていない、単純で一般的な事例を扱って います。 前のバージョンのクライアントがマシンにすでにインストールされている場 合、アップグレードについて扱っているトピックを最初に検討する必要があり ます。 DB2 サーバー製品がマシンにすでにインストールされている場合、クライアン トをインストールする必要はありません。なぜなら、DB2 サーバーは IBM デ ータ・サーバー・クライアントにあるすべての機能を備えているからです。 前提条件 IBM データ・サーバー・クライアント またはクライアン ト・パッケージをインストールする前に、以下のことが必要です。 * 自分の要件に最適なクライアントがどのクライアントであるかを 決定しておくこと。 * 必要な DVD またはその他のインストール・イメージを探しておく こと。ご使用のマシンに応じて、32 ビットまたは 64 ビット・バ ージョンの適切な方を使用するようにしてください。 * Administrators グループに属する Windows ユーザー・アカウン トを持っていること。 注: 管理者権限を持たないユーザー・アカウントで製品のインス トールを行う予定の場合、DB2 製品のインストールを試行 する前に、VS2005 ランタイム・ライブラリーがインストー ルされている必要があります。 DB2 製品をインストールす るには、その前に VS2005 ランタイム・ライブラリーがオ ペレーティング・システムにあることが必要です。VS2005 ランタイム・ライブラリーは、Microsoft ランタイム・ラ イブラリーのダウンロード Web サイトから入手できます。 次の 2 つの選択が存在します。vcredist_x86.exe (32 ビ ット・システム用) または vcredist_x64.exe (64 ビッ ト・システム用) * ご使用のシステムが、必要なメモリー、ディスク・スペース、お よびインストール要件をすべて満たしていること。インストー ル・プログラムは、ディスク・スペースおよび基本的なシステム 要件について検査して、問題があれば通知します。 制約事項 * 以下のいずれかの製品がすでにインストールされている場合、同 じパスに他の DB2 製品をインストールすることはできません。 * IBM Data Server Runtime Client * IBM Data Server Driver Package * DB2 インフォメーション・センター * DB2 セットアップ・ウィザード・フィールドでは英語以外の文字 を受け入れません。 この手順は、単純な事例を扱っています。その他の事例については、このトピ ックの他の箇所で扱います。 Windows 上に IBM データ・サーバー・クライ アントをインストールするには、以下のようにします。 1. インストールを実行するために使用するユーザー・アカウントで、システム にログオンします。 2. オプション: その他のプログラムをシャットダウンします。 3. DVD をドライブに挿入します。自動実行フィーチャーにより、DB2 セットア ップ・ウィザードが開始します。このウィザードは、システム言語を判別し てから、その言語用のセットアップ・プログラムを開始します。 Data Server Client の場合、手動で DB2 セットアップ・ウィザードを呼び 出し、言語コードを指定することにより、デフォルトのシステム言語以外の 言語で DB2 セットアップ・ウィザードを実行することもできます。例え ば、setup -i fr コマンドは、DB2 セットアップ・ウィザードをフランス語 で実行します。Data Server Runtime Client または Data Server Driver Packageの場合、言語ごとに個別のインストール・イメージがあります。 4. IBM データ・サーバー・クライアント またはクライアント・パッケージ をインストールするには、以下のようにします。 * Data Server Client をインストールする場合には、DB2 セットアップ・ ウィザードを起動し、DB2 ランチパッドが開いたら、「製品のインスト ール」を選択します。 DB2 セットアップ・ウィザードのプロンプトに従 います。 * Data Server Runtime Client をインストールする場合には、ランチパッ ドがありません。setup コマンドのパラメーターについては、関連リン クを参照してください。 Data Server Runtime Client の 2 番目のコピーをインストールする場 合、コマンドは次のとおりです。 setup /v" TRANSFORMS=:InstanceId1.mst MSINEWINSTANCE=1" その後、Data Server Runtime Client のコピーを (最大 16 コピーまで) 1 つずつインストールするには、InstanceIdn の値を増やすことによっ て、コマンドを変更してください。例えば、以下のようにします。 setup /v" TRANSFORMS=:InstanceId2.mst MSINEWINSTANCE=1" 注: 複数のコピーのインストールは上級者が行うことを強くお勧めしま す。 * Data Server Driver Package をインストールする場合は、製品 DVD から setup コマンドを実行します。フィックスパック・イメージをインスト ールする場合は、関連リンクで setup コマンドのインストール・コマン ド・オプションについて参照してください。 Data Server Driver Package の 2 番目のコピーをインストールするに は、以下の方法を使用できます。 * 生成されたデフォルトのコピー名を使用して新規コピーのインストー ルを実行するには、次のようにします。 setup /o * コピー名がすでに存在する場合、そのコピーに対する保守 (またはア ップグレード) インストールを実行します。存在しない場合は、指定 されたコピー名を使用して新規インストールを実行します。 setup /n copyname Data Server Driver Package をインストールした後、オプションで構成 ファイル db2dsdriver.cfg を作成し、これにデータベース・ディレクト リー情報を取り込むことができます。 5. すでに DB2 Universal Database (UDB) バージョン 8 のコピーがインスト ールされているマシンに Data Server Client をインストールするときに は、新規のコピーをインストールするか、DB2 UDB バージョン 8 のコピー をアップグレードするかを選択するオプションがユーザーに提示されます。 新規のコピーをインストールすると、DB2 UDB バージョン 8 のコピーが保 存され、DB2 バージョン 9 のコピーが追加インストールされます。アップ グレードを選択すると、DB2 UDB バージョン 8 クライアントのインスタン ス設定が DB2 バージョン 9 のコピーにコピーされてから、DB2 UDB バージ ョン 8 のコピーが削除されます。 注: 既にマシンに DB2 UDB バージョン 8 のコピーがインストールされてい る場合、バージョン 9 のコピーをデフォルトにセットすることはで きません。 Data Server Runtime Client をインストールする場合、インストール・プ ログラムは常に新規のコピーをインストールします。後続のステップとし て、DB2 UDB バージョン 8 クライアントのインスタンスをアップグレード するには、マイグレーションに関するトピックを参照してください。 この手順が完了すると、インストール中に指定した位置に製品がインストール されます。 IBM Data Server Client インストール手順の一部として、DB2 データベース・マネージャーのインスタンスが作成されます。他に「DB2」と呼 ばれるインスタンスがなければ、そのインスタンスを「DB2」と名付けます。既 に DB2 バージョン 8 または DB2 バージョン 9.1 のコピーがインストールさ れている場合、デフォルトのインスタンスは DB2_01 です。 Data Server Client および Data Server Runtime Client のデフォルトのイン ストール・パスは Program Files\IBM\sqllib です。同じマシンに 2 番目のコ ピーがインストールされる場合、そのデフォルトのディレクトリー名は Program Files\IBM\sqllib_01 です。一般に、デフォルトのディレクトリー名は sqllib_nn です。ここで、nn はそのマシンにインストールされるコピーの数か ら 1 を引いたものです。 Data Server Driver Package のデフォルトのインストール・パスは Program Files\IBM\IBM DATA SERVER DRIVER です。同じマシンに 2 番目のコピーがイ ンストールされる場合、そのデフォルトのディレクトリー名は Program Files\IBM\IBM DATA SERVER DRIVER_02 です。一般に、デフォルトのディレク トリー名は IBM DATA SERVER DRIVER_nn です。ここで、nn はこのディレクト リーの名前を固有にするために生成された数です。 複数の Data Server Driver Package のコピーをインストールする場合、最大で 16 コピーまで増やすことができます。各コピーはそれぞれ別のディレクトリー にインストールする必要があります。 Data Server Client または Data Server Runtime Client のデフォルトのコピ ー名は次のとおりです。 DB2COPY1 Data Server Driver Package のデフォルトのコピー名は次のとおりです。 IBMDBCL1 このインストールには製品資料は含まれません。 DB2 インフォメーション・セ ンターをインストールまたは利用するためのオプションについては、関連リン クを参照してください。 IBM データ・サーバー・クライアントをインストールした後は、次のステッ プとして、リモート DB2 サーバーにアクセスするようにクライアントを構成し ます。 Administrators グループのメンバーではないユーザー・アカウントを使用した インストールに関する注意事項 Power Users グループのメンバーは IBM データ・サーバー・クライアントを インストールできます。また、Users グループのメンバーも、 IBM データ・ サーバー・クライアント をインストールできるよう許可を受けた後で、そのイ ンストールを行えます。Users グループのメンバーが IBM データ・サーバ ー・クライアント をインストールできるようにするには、Administrators グ ループのメンバーが、インストールを実行するユーザーに以下のものへの write (書き込み) 許可があることを確かめる必要があります。 * HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE レジストリー・ブランチ * システム・ディレクトリー (例えば、c:\WINNT)。 * デフォルトのインストール・パス (c:\Program Files) または別のインスト ール・パス。 関連事項として、非管理者が最初のインストールを実行した場合、非管理者は フィックスパックをインストールすることもできます。ただし、最初のインス トールを Administrator ユーザー・アカウントが実行した場合、非管理者はフ ィックスパックをインストールできません。 3.3.3 IBM データ・サーバー・クライアントのインストール (Linux および UNIX) このタスクでは、Linux または UNIX での IBM データ・サーバー・クライア ントのインストール方法について説明します。この指示は IBM Data Server Client および IBM Data Server Runtime Client に適用されます。メインの 手順では、DB2 製品がまだインストールされていない、単純で一般的な事例を 扱っています。前提条件の要約を以下に示します。詳しくは、このセクション の最後にある関連リンクを参照してください。 前のバージョンのクライアントがマシンにすでにインストールされている場 合、アップグレードについて扱っているトピックを最初に検討する必要があり ます。 DB2 サーバー製品がマシンにすでにインストールされている場合、クライアン トをインストールする必要はありません。なぜなら、DB2 サーバーは IBM Data Server Client にあるすべての機能を備えているからです。 * 自分の要件に最適なクライアントが Data Server Clientと Data Server Runtime Client のどちらであるかを決定しておくこと。 * 必要な DVD またはその他のインストール・イメージを探しておくこと。 * ご使用のシステムが、必要なメモリー、ディスク・スペース、およびインス トール要件をすべて満たしていること。インストール・プログラムは、ディ スク・スペースおよび基本的なシステム要件について検査して、問題があれ ば通知します。 * Solaris オペレーティング・システム、または HP-UX 上に IBM データ・ サーバー・クライアントをインストールする場合、カーネル構成パラメータ ーを更新することが必要です。これは、Linux でも推奨されています。 Linux または UNIX 上に IBM データ・サーバー・クライアントをインストー ルするには、以下のようにします。 1. 適切な DVD を挿入およびマウントします。 2. DVD がマウントされているディレクトリーに移動します。 3. ./db2setup コマンドを入力して DB2 セットアップ・ウィザードを開始しま す。 4. DB2 ランチパッドがオープンしたら、「製品のインストール」を選択しま す。 5. インストールするクライアントを選択します。 6. DB2 セットアップ・ウィザードのプロンプトに従います。残りのステップを 実行するにあたっては、ウィザードのヘルプを利用できます。 インストールが完了すると、 IBM データ・サーバー・クライアントはデフォ ルトで以下のディレクトリーにインストールされます。 Linux /opt/ibm/db2/V9.7 UNIX /opt/IBM/db2/V9.7 このインストールには製品資料は含まれません。 DB2 インフォメーション・センター をインストールまたは利用するためのオプ ションについては、関連リンクを参照してください。 IBM データ・サーバー・クライアントをインストールした後は、次のステッ プとして、リモート DB2 サーバーにアクセスするようにクライアントを構成し ます。 各国語インストールに関する注意事項 手動で DB2 セットアップ・ウィザードを呼び出して、言語コードを指定するこ とにより、デフォルトのシステム言語以外の言語で DB2 セットアップ・ウィザ ードを実行することもできます。例えば、./db2setup -i fr コマンドは、DB2 セットアップ・ウィザードをフランス語で実行します。しかし、DB2 セットア ップ・ウィザードのフィールドは、英語以外の文字を受け入れません。 DB2 バージョン 9.5 クライアントがすでに存在するマシンへのインストールに 関する注意事項 最初のコピーのデフォルトのディレクトリー名は、V9.7 です。コピーがすでに インストール済みの場合、2 番目のインストールのデフォルトのディレクトリ ー名は V9.7_01 となります。一般に、デフォルトのディレクトリー名は V9.7_nn となります。nn は、インストールされるコピーの数から 1 を引いた ものです。 DB2 バージョン 9.5 より前のクライアントがすでに存在するマシンへのインス トールに関する注意事項 DB2 Universal Database (UDB) バージョン 8 または DB2 バージョン 9 クラ イアントがすでに存在するシステム上に Data Server Clientまたは Data Server Runtime Client をインストールする場合、以前のコピーは保持され、 DB2 バージョン 9.5 (以降) のコピーが追加でインストールされます。クライ アント・インスタンスを DB2 バージョン 9.5 (以降) にアップグレードするこ とについて詳しくは、アップグレードのトピックを参照してください。 4.0 DB2 技術情報の概説 DB2 技術情報は、以下のツールと方法を介して利用できます。 * DB2 インフォメーション・センター * トピック (タスク、概念、およびリファレンス・トピック) * DB2 ツールのヘルプ * サンプル・プログラム * チュートリアル * DB2 資料 * PDF ファイル (ダウンロード可能) * PDF ファイル (DB2 PDF DVD に含まれる) * 印刷資料 * コマンド行ヘルプ * コマンド・ヘルプ * メッセージ・ヘルプ 注: DB2 インフォメーション・センターのトピックは、PDF やハードコピー資 料よりも頻繁に更新されます。最新の情報を入手するには、資料の更新 が発行されたときにそれをインストールするか、ibm.com にある DB2 イ ンフォメーション・センターを参照してください。 技術資料、ホワイト・ペーパー、IBM Redbooks(R) 資料などのその他の DB2 技 術情報には、オンライン (ibm.com) でアクセスできます。 DB2 Information Management ソフトウェア・ライブラリー・サイト (http://www.ibm.com/software/data/sw-library/) にアクセスしてください。 資料についてのフィードバック DB2 の資料についてのお客様からの貴重なご意見をお待ちしています。DB2 の 資料を改善するための提案については、db2docs@ca.ibm.com まで E メールを 送信してください。DB2 の資料チームは、お客様からのフィードバックすべて に目を通しますが、直接お客様に返答することはありません。お客様が関心を お持ちの内容について、可能な限り具体的な例を提供してください。特定のト ピックまたはヘルプ・ファイルについてのフィードバックを提供する場合は、 そのトピック・タイトルおよび URL を含めてください。 DB2 お客様サポートに連絡する場合には、この E メール・アドレスを使用しな いでください。資料を参照しても、DB2 の技術的な問題が解決しない場合は、 お近くの IBM サービス・センターにお問い合わせください。 4.1 ご利用条件 これらの資料は、以下の条件に同意していただける場合に限りご使用いただけ ます。 個人使用: これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をしてい ただくことを条件に、非商業的な個人による使用目的に限り複製することがで きます。ただし、IBM の明示的な承諾をえずに、これらの資料またはその一部 について、二次的著作物を作成したり、配布 (頒布、送信を含む) または表示 (上映を含む) することはできません。 商業的使用: これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をして いただくことを条件に、お客様の企業内に限り、複製、配布、および表示する ことができます。 ただし、IBM の明示的な承諾をえずにこれらの資料の二次的 著作物を作成したり、お客様の企業外で資料またはその一部を複製、配布、ま たは表示することはできません。 ここで明示的に許可されているもの以外に、資料や資料内に含まれる情報、デ ータ、ソフトウェア、またはその他の知的所有権に対するいかなる許可、ライ センス、または権利を明示的にも黙示的にも付与するものではありません。 資料の使用が IBM の利益を損なうと判断された場合や、上記の条件が適切に守 られていないと判断された場合、IBM はいつでも自らの判断により、ここで与 えた許可を撤回できるものとさせていただきます。 お客様がこの情報をダウンロード、輸出、または再輸出する際には、米国のす べての輸出入関連法規を含む、すべての関連法規を遵守するものとします。 IBM は、これらの資料の内容についていかなる保証もしません。これらの資料 は、特定物として現存するままの状態で提供され、商品性の保証、特定目的適 合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保 証責任なしで提供されます。 5.0 特記事項 本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。IBM 以外の製品に関する情報は、本書の初回の発行時点で入手可能な情報に基づい ており、変更される可能性があります。 本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない 場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、 日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、ま たはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービス のみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、 IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、 またはサービスを使用することができます。ただし、IBM 以外の製品とプログ ラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただ きます。 IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権につ いて実施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についての お問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。 〒106-8711 東京都港区六本木 3-2-12 日本アイ・ビー・エム株式会社 法務・知的財産 知的財産権ライセンス渉外 以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。 IBM およびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状 態で提供し、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責 任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。国ま たは地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場 合、強行規定の制限を受けるものとします。 この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定 期的に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なし に、随時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、改良ま たは変更を行うことがあります。 本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜 のため記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではあ りません。それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部では ありません。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。 IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負う ことのない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるも のとします。 本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他 のプログラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、および (ii) 交換 された情報の相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する 情報を必要とする方は、下記に連絡してください。 IBM Canada Limited Office of the Lab Director 8200 Warden Avenue Markham, Ontario L6G 1C7 CANADA 本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することがで きますが、有償の場合もあります。 本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料 は、IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、ま たはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。 この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定さ れたものです。そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があ ります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、 その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありませ ん。さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果 は、異なる可能性があります。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータ を確かめる必要があります。 IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他 の公に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテス トは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、また はその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質 問は、それらの製品の供給者にお願いします。 IBM の将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または 撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。 本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。 より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるい は製品などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空 のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶 然にすぎません。 著作権使用許諾: 本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手 法を例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載さ れています。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティン グ・プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェー スに準拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的 として、いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製 し、改変し、配布することができます。このサンプル・プログラムは、あらゆ る条件下における完全なテストを経ていません。従って IBM は、これらのサン プル・プログラムについて信頼性、利便性もしくは機能性があることをほのめ かしたり、保証することはできません。 それぞれの複製物、サンプル・プログラムのいかなる部分、またはすべての派 生した創作物には、次のように、著作権表示を入れていただく必要があります。 (C) (お客様の会社名) (西暦年). このコードの一部は、IBM Corp. のサンプ ル・プログラムから取られています。 (C) Copyright IBM Corp. _年を入れる_. 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