DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows
DB2 サーバーのインストール > 追加の Linux および UNIX 要件 > 追加のパーティション・データベース環境でのプリインストール作業 (Linux および UNIX) >

パーティション・データベース環境用の DB2 ホーム・ファイル・システムの作成

DB2® Enterprise Server Edition をインストールしてパーティション・データベース環境を作成するためには、すべてのマシンで使用できるファイル・システムが必要です。このファイル・システムは、インスタンスのホーム・ディレクトリーとして使用されます。また、このファイル・システムは、DB2 データベース製品 CD のコンテンツの一時的な保管場所として使用することもできます。

パーティション・データベース・システム用の DB2 ホーム・ファイル・システムの作成 (AIX®)

このタスクは、パーティション・データベース・システムのセットアップの一部です。このタスクでは、以下の方法について説明します。

DB2 製品 DVD 上の内容と同じサイズのホーム・ファイル・システムを作成することをお勧めします。以下のコマンドを使用して、サイズを検査することができます (KB 単位で表示されます)。

   du -sk <DVD mounting point>

DB2 インスタンスは、最低 50 MB のスペースを必要とします。十分なフリー・スペースがない場合には、内容をディスクにコピーする代わりに、それぞれの関与するコンピューターから DB2 製品 DVD をマウントすることができます。

以下の条件が必要です。

DB2 ホーム・ファイル・システムを作成、NFS エクスポート、および NFS マウントするには、 以下のようなステップを行います。

DB2 ホーム・ファイル・システムの作成

ご使用のパーティション・データベース・システムの基本コンピューター (ServerA) に、 root 権限を持つユーザーとしてログオンし、ご使用のパーティション・データベース・システムのために /db2home というホーム・ファイル・システムを作成します。

  1. smit jfs コマンドを入力します。

  2. 「ジャーナル・ファイル・システムの追加 (Add a Journaled File System)」アイコンをクリックします。

  3. 「標準ジャーナル・ファイル・システムの追加 (Add a Standard Journaled File System)」アイコンをクリックします。

  4. そのファイル・システムを物理的に配置する既存のボリューム・グループを、 「ボリューム・グループ名 (Volume Group Name)」リストから選択します。

  5. 「ファイル・システムのサイズ (512 バイト・ブロック単位) (数) (SIZE of file system (in 512-byte blocks) (Num.))」フィールドで、ファイル・システムのサイズを設定します。このサイズ設定は 512 バイト・ブロック単位で列挙されます。したがって、インスタンス・ホーム・ディレクトリー用のファイル・システムだけを作成する必要がある場合には、180 000 (約 90 MB) を使用できます。インストールを実行するために製品 DVD イメージをコピーする必要がある場合、値 2 000 000 (約 1 GB) を使ってこれを作成できます。

  6. このファイル・システムのマウント・ポイントを「マウント・ポイント (MOUNT POINT)」フィールドに入力します。この例では、マウント・ポイントは /db2home です。

  7. 「システムの再始動時に自動マウント (Mount AUTOMATICALLY at system restart)」フィールドを「はい (Yes)」に設定します。

    残りのフィールドは、デフォルト設定のままにしてもかまいません。

  8. 「OK」をクリックします。

DB2 ホーム・ファイル・システムのエクスポート
  1. /db2home ファイル・システムを NFS エクスポートし、 パーティション・データベース・システムの一員となるすべてのコンピューターで、このファイルを使えるようにします。

    1. smit nfs コマンドを入力します。
    2. 「ネットワーク・ファイル・システム (NFS) (Network File System (NFS))」アイコンをクリックします。
    3. 「エクスポート・リストへのディレクトリーの追加 (Add a Directory to Exports List)」アイコンをクリックします。
    4. パス名とエクスポートするディレクトリー (例えば /db2home) を、 「エクスポートするディレクトリーのパス名 (PATHNAME of directory to export)」フィールドに入力します。
    5. パーティション・データベース・システムの一員となる各ワークステーションの名前を、「root アクセスできるホスト (HOSTS allowed root access)」フィールドに入力します。各名前の間の区切り文字としてコンマ (,) を使用します。例えば ServerA, ServerB, ServerC のようにします。高速相互接続を使用する場合、各ワークステーション用の高速相互接続名もこのフィールドに指定することをお勧めします。残りのフィールドは、デフォルト設定のままにしてもかまいません。
    6. 「OK」をクリックします。

  2. ログアウトします。

それぞれの関与するコンピューターからの DB2 ホーム・ファイル・システムのマウント

以下のようなステップを行って、 関与するコンピューター (ServerB、 ServerC、ServerD) にログオンし、エクスポートしたファイル・システムを NFS マウントします。

  1. smit nfs コマンドを入力します。

  2. 「ネットワーク・ファイル・システム (NFS) (Network File System (NFS))」アイコンをクリックします。

  3. 「マウント用のファイル・システムの追加 (Add a File System for Mounting)」アイコンをクリックします。

  4. マウント・ポイントのパス名を「マウント・ポイントのパス名 (パス) (PATHNAME of the mount point (Path))」フィールドに入力します。

    マウント・ポイントのパス名は、DB2 ホーム・ディレクトリーを作成する場所になります。この例では、/db2home を使用します。

  5. リモート・ディレクトリーのパス名を「リモート・ディレクトリーのパス名 (PATHNAME of the remote directory)」フィールドに入力します。

    例えば、 「マウント・ポイントのパス名 (パス) (PATHNAME of the mount point (Path))」フィールドに入力したのと同じ値を入力してください。

  6. ファイル・システムをエクスポートしたマシンのホスト名 を、「リモート・ディレクトリーが置かれるホスト (HOST where the remote directory resides)」フィールドに入力します。

    この値は、マウントしようとしているファイル・システムが作成されたマシンのホスト名です。

    パフォーマンスを向上させるには、作成したファイル・システムを高速相互接続を介して NFS マウントするとよいかもしれません。 高速相互接続を介してそのファイル・システムをマウントする場合、その名前を「リモート・ディレクトリーが置かれるホスト (HOST where the remote directory resides)」フィールドに入力します。

    なんらかの理由で高速相互接続が使えなくなった場合、パーティション・データベース・システムに参加しているすべてのワークステーションが、その DB2 ホーム・ディレクトリーにアクセスできなくなることに注意してください。

  7. 「ただちにマウント、項目を /etc/filesystems に追加、またはこの両方 (MOUNT now, add entry to /etc/filesystems or both?)」フィールドを「両方 (both)」に設定します。

  8. 「/etc/filesystems 項目はシステムの再始動時にディレクトリーをマウント (/etc/filesystems entry will mount the directory on system RESTART)」フィールドを「はい (yes)」に設定します。

  9. 「この NFS ファイル・システムのモード (MODE for this NFS file system)」フィールドを「読み取り/書き込み (read-write)」に設定します。

  10. 「ファイル・システムのソフト・マウントまたはハード・マウント (Mount file system soft or hard)」フィールドを「ソフト (soft)」に設定します。

    ソフト・マウントとは、コンピューターが、際限なくディレクトリーのリモート・マウントを試みない ことを意味します。ハード・マウントとは、マシンが、際限なくディレクトリーのマウントを試みることを意味します。そのため、システム破損という問題を生じることがあります。このフィールドを「ソフト (soft)」に設定することをお勧めします。

    残りのフィールドは、デフォルト設定のままにしてもかまいません。

  11. このファイル・システムをマウントするときは、 必ず「このファイル・システムで SUID および sgid プログラムを実行してもよい (Allow execution of SUID and sgid programs in this file system?)」フィールドを「はい (Yes)」に設定してください。 これがデフォルトの設定です。

  12. 「OK」をクリックします。

  13. ログアウトします。

パーティション・データベース・システム用の DB2 ホーム・ファイル・システムの作成 (HP-UX)

このタスクは、パーティション・データベース・システムのセットアップの一部です。このタスクでは、以下の方法について説明します。

DB2 製品 DVD 上の内容と同じサイズのホーム・ファイル・システムを作成することをお勧めします。以下のコマンドを使用して、サイズを検査することができます (KB 単位で表示されます)。

   du -sk <DVD mounting point>

DB2 インスタンスは、最低 50 MB のスペースを必要とします。十分なフリー・スペースがない場合には、内容をディスクにコピーする代わりに、それぞれの関与するコンピューターから DB2 製品 DVD をマウントすることができます。

ファイル・システムを作成するために、root 権限が必要です。

DB2 ホーム・ファイル・システムを作成、NFS エクスポート、および NFS マウントするには、 以下のようなステップを行います。

DB2 ホーム・ファイル・システムの作成
手動で行う場合:
  1. ディスク・パーティションまたは論理ボリュームを選択してから、 newfs などのユーティリティーを使って、 そのファイル・システムを作成します。詳細は、man newfs コマンドを入力します。
  2. このファイル・システムをローカル・マウントしてから、 システム再始動のたびにこのファイル・システムがマウントされるよう、 /etc/fstab ファイルに項目を追加します。

SAM を使用する場合:
  1. sam コマンドを入力します。
  2. 「ディスクとファイル・システム (Disks and File Systems)」アイコンをクリックします。
  3. 「ファイル・システム (File Systems)」アイコンをクリックします。
  4. 「アクション」—>「ローカル・ファイル・システムの追加 (Add Local File systems)」を選択します。
  5. 論理ボリューム・マネージャーを使用するか使用しないかを選択します。論理ボリューム・マネージャーの使用をお勧めします。

DB2 ホーム・ファイル・システムのエクスポート

HP-UX システムのクラスターに DB2 ESE をインストールする場合、 NFS を介して、または SAM を使用して、このファイル・システムをエクスポートするため、 /etc/exports ファイルに項目を追加することができます。

以下のようにして、SAM を使用してファイル・システムをエクスポートします。

  1. sam コマンドを入力します。
  2. 「ネットワーキングおよび通信 (Networking and Communications)」アイコンをクリックします。
  3. 「ネットワーク・ファイル・システム (Networked File Systems)」アイコンをクリックします。
  4. 「エクスポートされたローカル・ファイル・システム (Exported Local File Systems)」アイコンをクリックします。
  5. 「アクション (Action)」メニューをクリックして、 「エクスポート・ファイル・システムの追加 (Add Exported File System)」を選択します。
  6. エクスポートするパス名とディレクトリー (例えば /db2home) を、 「ローカル・ディレクトリー名 (Local Directory Name)」フィールドに入力します。
  7. 「ユーザー・アクセス (User Access)」ボタンをクリックして、 表示されているウィンドウ内のインスタンスにある他のコンピューターに読み取り/書き込みアクセスを追加します。
  8. 「ルート・ユーザー・アクセス (Root User Access)」ボタンをクリックして、 表示されているウィンドウ内のインスタンスにある他のコンピューターに読み取り/書き込みアクセスを追加します。
  9. 「OK」をクリックします。
  10. ログアウトします。

それぞれの関与するコンピューターからの DB2 ホーム・ファイル・システムのマウント

このファイル・システムをエクスポートし終わったら、 それぞれの関与するコンピューター上に、このファイル・システムをマウントする必要があります。

それぞれの関与するコンピューター上で、以下のように行います。

  1. sam コマンドを入力します。
  2. 「ネットワーキングおよび通信 (Networking and Communications)」アイコンをクリックします。
  3. 「ネットワーク・ファイル・システム (Networked File Systems)」アイコンをクリックします。
  4. 「マウントされたリモート・ファイル・システム (Mounted Remote File Systems)」アイコンをクリックします。
  5. 「アクション (Action)」メニューをクリックして「NFS を使用するリモート・ファイル・システムの追加 (Add Remote File System Using NFS)」を選択します。
  6. 「ローカル・ディレクトリー名 (Local Directory Name)」フィールドに、 マウントするファイル・システムのマウント・ポイントを入力します (例えば、 /db2home)。
  7. 「リモート・サーバー名 (Remote Server Name)」フィールドに、 リモート・サーバーの名前を入力します (例えば ServerA)。
  8. リモート・ディレクトリーのパス名とディレクトリー (例えば /db2home) を、 「リモート・ディレクトリー名 (Remote Directory Name)」フィールドに入力します。
  9. 「システム・ブート時にマウント (Mount At System Boot)」オプションをオンに設定します。
  10. 「NFS マウント・オプション (NFS Mount Options)」ボタンをクリックして、 「ソフト (soft)」マウント・タイプを設定し、 「SetUID 実行の許可 (Allow SetUID Execution)」オプションをオンに設定します。

    ソフト・マウントとは、コンピューターが、際限なくディレクトリーのリモート・マウントを試みない ことを意味します。ハード・マウントとは、マシンが、際限なくディレクトリーのマウントを試みることを意味します。そのため、システム破損という問題を生じることがあります。このフィールドを「ソフト (soft)」に設定することをお勧めします。

    残りのフィールドは、デフォルト設定のままにしてもかまいません。

  11. 「OK」をクリックします。
  12. ログアウトします。
パーティション DB2 サーバー用のファイル・システムの作成 (Linux)

このタスクは、パーティション・データベース・システムのセットアップの一部です。このタスクでは、以下の方法について説明します。

パーティション・データベース・システムに参加するすべてのマシンで使用できるファイル・システムが必要です。このファイル・システムは、インスタンスのホーム・ディレクトリーとして使用されます。

1 つのデータベース・インスタンスに複数のマシンを使う構成の場合、 NFS (Network File System) を使用して、このファイル・システムを共有します。一般には、クラスター内の 1 つのマシンを使用し、 NFS を使用してファイル・システムをエクスポートします。そしてクラスター内の残りのマシンは、このマシンから NFS ファイル・システムをマウントします。ファイル・システムをエクスポートするマシンは、 ローカルにマウントされたファイル・システムを所有しています。

コマンドの詳細は、Linux® ディストリビューションの資料を参照してください。

このファイル・システムを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 1 つのマシンで、ディスク・パーティションを選択するか、 fdisk を使用してそれを作成します。
  2. mkfs のようなユーティリティーを使用し、このパーティション上にファイル・システムを作成します。ファイル・システムは、必要な DB2 プログラム・ファイルはもちろん、 データベースに必要なスペースも十分含められるだけの大きさでなければなりません。
  3. 作成したばかりのこのファイル・システムをローカル・マウントしてから、 システムのリブートのたびにこのファイル・システムがマウントされるよう、 /etc/fstab ファイルに項目を追加します。例:
         /dev/hda1    /db2home    ext3   defaults   1 2
  4. ブート時に、自動的に NFS ファイル・システムを Linux へエクスポートするには、 /etc/exports ファイルへ項目を追加します。クラスター内に含まれるすべてのホスト名だけでなく、マシンのそれぞれの名前すべてを含めるようにします。さらに、クラスター内の各マシンに、「root」オプションを使用してエクスポートしたファイル・システムに対する、root 権限があることを確認します。

    /etc/exports ファイルは、以下のタイプの情報を含んだ ASCII ファイルです。

      /db2home machine1_name(rw) machine2_name(rw)  

    以下を実行して、NFS ディレクトリーをエクスポートします。

      /usr/sbin/exports -r
  5. クラスター内に残っている各マシンで、 /etc/fstab ファイルへ項目を追加し、ブート時にファイル・システムを自動的に NFS マウントさせるようにします。以下の例で示すように、マウント・ポイント・オプションを指定するときには、 ブート時にファイル・システムがマウントされること、読み取り/書き込み可能なこと、 ハード・マウントされること、bg (バックグラウンド) オプションが含まれること、 そして setuid プログラムを適切に実行できることを確認します。
      fusion-en:/db2home /db2home nfs rw,timeo=7,
       hard,intr,bg,suid,lock
    fusion-en はマシン名を表します。
  6. 以下のコマンドを入力し、エクスポートしたファイル・システムを、クラスター内の残りのマシンのそれぞれに NFS マウントします。
    mount /db2home

    マウント・コマンドに失敗したら、showmount コマンドを使い、 NFS サーバーの状況を調べます。例:

    showmount -e fusion-en
    fusion-en

    はマシン名を表します。

    この showmount コマンドは、 fusion-en というマシンからエクスポートされるファイル・システムをリストするものです。このコマンドが失敗する場合、NFS サーバーが始動していない可能性があります。 NFS サーバーのルートで以下のコマンドを実行して、サーバーを手動で始動します。

    /etc/rc.d/init.d/nfs restart

    現在の実行レベルが 3 である場合には、 ディレクトリー /etc/rc.d/rc3.d で K20nfs を S20nfs にリネームすることによって、 このコマンドをブート時に自動的に実行させることができます。

  7. 以下のステップが正常に実行されたことを確認します。
    1. クラスター内の 1 つのマシンで、 インスタンスおよびホーム・ディレクトリーとして使用するファイル・システムを作成したこと。
    2. 1 つのデータベース・インスタンスに複数のマシンを使う構成の場合、 NFS を使用してこのファイル・システムをエクスポートしたこと。
    3. クラスター内の残りのマシンのそれぞれに、 エクスポートしたファイル・システムをマウントしたこと。

パーティション DB2 サーバー用ファイル・システムの作成 (Solaris オペレーティング・システム)

このタスクは、パーティション・データベース・システムのセットアップの一部です。このタスクでは、以下の方法について説明します。

DB2 製品 DVD 上の内容と同じサイズのホーム・ファイル・システムを作成することをお勧めします。以下のコマンドを使用して、サイズを検査することができます (KB 単位で表示されます)。

   du -sk <DVD mounting point>

DB2 インスタンスは、最低 50 MB のスペースを必要とします。十分なフリー・スペースがない場合には、内容をディスクにコピーする代わりに、それぞれの関与するコンピューターから DB2 製品 DVD をマウントすることができます。

Solaris オペレーティング・システムでローカル・ファイル・システムを作成する場合、いろいろな方法があります。 Veritas などの製品を使ってファイル・システムを作成する場合は、その製品の資料を参照してください。

ファイル・システムを作成するために、root 権限が必要です。

DB2 ホーム・ファイル・システムを作成、NFS エクスポート、および NFS マウントするには、 以下のようなステップを行います。

DB2 ホーム・ファイル・システムの作成
  1. 基本コンピューター (ServerA) で、ディスク・パーティションを選択するか、 format コマンドを使用してそれを構成します。 format コマンドを使うときには、 使用するディスク・パーティションがオーバーラップしていないことを確認してください。 パーティションがオーバーラップしていると、 データが破壊されたりファイル・システムに障害が発生する可能性があります。コマンドを正確に入力したかを確認してください。間違いがあると、重大な問題が生じることがあります。

  2. newfs や mkfs のようなユーティリティーを使用し、このパーティション上にファイル・システムを作成します。ファイル・システムは、必要な DB2 ファイルだけでなく、 DB2 ファイル以外のファイルも含められるだけの十分な大きさでなければなりません。 最小でも 300 MB は確保するようお勧めします。

  3. 作成したばかりのこのファイル・システムをローカル・マウントしてから、 システムのリブートのたびにこのファイル・システムがマウントされるよう、 /etc/vfstab ファイルに項目を追加します。例:
    /dev/dsk/c1t0d2s2   /dev/rdsk/c1t0d2s2  /db2home  ufs  2  yes   -
DB2 ホーム・ファイル・システムのエクスポート
  1. ブート時に、自動的に NFS ファイル・システムを Solaris へエクスポートするには、 /etc/dfs/dfstab ファイルへ項目を追加します。関与するコンピューターのすべてのホスト名だけでなく、指定されたコンピューターのそれぞれの名前すべてを含めるようにします。さらに、各コンピューターに、 "root" オプションを使用してエクスポートしたファイル・システムに対する、 root 権限があることを確認します。

    以下の例では、4 つのコンピューター・パーティション・データベース・システムの項目を、 /etc/dfs/dfstab ファイルへ追加します。関与するコンピューター ServerB、ServerC、および ServerD には、 ファイル・システム /db2home をマウントする許可が与えられます。これは、DB2 ホーム・ファイル・システムとして使用されます。

    share -F nfs -o ¥
    rw=ServerB.torolab.ibm.com,¥
    root=ServerB.torolab.ibm.com ¥
    
    rw=ServerC.torolab.ibm.com, ¥
    root=ServerC.torolab.ibm.com¥
    
    rw=ServerD.torolab.ibm.com,¥
    root=ServerD.torolab.ibm.com ¥
    -d "homes" /db2home

    コンピューターが複数のホスト名によって認知されている場合には、 /etc/dfs/dfstab ファイルにすべての別名を組み込む必要があります。例えば、ServerB が ServerB-tokenring という名前でも認知されている場合には、 /etc/dfs/dfstab 内の ServerB の項目が以下のようになります。

    rw=ServerB.torolab.ibm.com:ServerB-tokenring.torolab.ibm.com,¥
    root=ServerB.torolab.ibm.com:ServerB-tokenring.torolab.ibm.com ¥
  2. 関与するコンピューターのそれぞれで、 /etc/vfstab ファイルへ項目を追加し、ブート時にファイル・システムを自動的に NFS マウントさせるようにします。以下の例で示すように、マウント・ポイント・オプションを指定するときには、 ブート時にファイル・システムがマウントされること、読み取り/書き込み可能なこと、 ハード・マウントされること、bg (バックグラウンド) オプションが含まれること、 そして suid プログラムを適切に実行できることを確認します。
    ServerA:/db2home - /db2home  nfs  -  yes   rw,hard,intr,bg,suid
それぞれの関与するコンピューターからの DB2 ホーム・ファイル・システムのマウント
  1. 以下のコマンドを入力し、エクスポートしたファイル・システムを作成して、 それをパーティション・データベース環境にある関与するコンピューターそれぞれに NFS マウントします。
    mkdir /db2home
    mount /db2home

    マウント・コマンドに失敗したら、showmount コマンドを使い、 NFS サーバーの状況を調べます。例:

    showmount -e ServerA

    この showmount コマンドは、 ServerA というコンピューターからエクスポートされるファイル・システムをリストするものです。このコマンドが失敗する場合、NFS サーバーが始動していない可能性があります。サーバーを手動で始動するには、NFS サーバーのルートとして、以下のコマンドを実行します。

    /usr/lib/nfs/mountd
    /usr/lib/nfs/nfsd -a 16

    これらのコマンドは、/etc/dfs/dfstab ファイルに項目があれば、 ブート時に自動的に実行されます。 NFS サーバーの始動後、以下のコマンドを実行し、NFS ファイル・システムをエクスポートし直します。

    sh /etc/dfs/dfstab

以下のステップを完了したことを確認します。

  1. パーティション・データベース環境内の 1 つのコンピューターで、 インスタンスおよびホーム・ディレクトリーとして使用するファイル・システムを作成したこと。
  2. NFS を介してこのファイル・システムをエクスポートしたこと。
  3. 関与するコンピューターそれぞれに、 エクスポートしたファイル・システムをマウントしたこと。
[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 ]