DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows
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パーティション DB2 インストールのための環境設定の更新 (AIX)

このタスクでは、パーティション・データベース・システムに参加するそれぞれのコンピューター上で更新する必要のある、 環境設定を記述しています。

以下のようにして、AIX® 環境設定を更新します。

  1. root 権限を持つユーザーとしてコンピューターにログオンします。
  2. 以下のコマンドを発行して、AIX の maxuproc (各ユーザーごとの最大プロセス数) 装置属性を 4096 に設定します。
      chdev -l sys0 -a maxuproc='4096'
    注:
    別のイメージを実行する場合は、bosboot/reboot を 64 ビット・カーネルに切り替える必要が生じることがあります。
  3. パーティション・データベース・システムに参加するすべてのワークステーションで、 TCP/IP ネットワーク・パラメーターを以下のような値に設定します。これらの値は、これらのパラメーターの最小値です。ネットワーク関連パラメーターが既にもっと高い値に設定されている場合には、 それを変更しないでください。
       thewall       = 65536
       sb_max        = 1310720
       rfc1323       = 1
       tcp_sendspace = 221184
       tcp_recvspace = 221184
       udp_sendspace = 65536
       udp_recvspace = 65536
       ipqmaxlen     = 250
       somaxconn     = 1024
    ネットワーク関連のパラメーターの現行設定値をすべてリスト表示するには、 以下のコマンドを入力します。
       no -a | more
    パラメーターを設定するには、以下のようなコマンドを入力します。
       no -o parameter_name=value
    各要素の意味は以下のとおりです。

    例えば、 tcp_sendspace パラメーターを 221184 に設定するには、 以下のようなコマンドを入力します。

       no -o tcp_sendspace=221184
  4. 高速相互接続を使う場合は、 css0spoolsizerpoolsize を以下のような値に設定する必要があります。
       spoolsize     16777216
       rpoolsize     16777216
    これらのパラメーターの現行設定値をリスト表示するには、以下のコマンドを入力します。
       lsattr -l css0 -E 
    これらのパラメーターを設定するには、以下のコマンドを入力します。
       /usr/lpp/ssp/css/chgcss -l css0 -a spoolsize=16777216
       /usr/lpp/ssp/css/chgcss -l css0 -a rpoolsize=16777216
    システムを調整するために /tftpboot/tuning.cst ファイルを使用しない場合、インストール後にサンプル・スクリプト・ファイル DB2DIR/misc/rc.local.sample を使って、ネットワーク関連パラメーターを更新することができます (DB2DIR は DB2® 製品のインストール先パス)。 インストール後にサンプル・スクリプト・ファイルを使ってネットワーク関連パラメーターを更新するには、 以下のステップで行います。
    1. 以下のようなコマンドを入力して、 このスクリプト・ファイルを /etc ディレクトリーにコピーし、 root によってそれを実行可能にします。
         cp /usr/opt/db2_09_01/misc/rc.local.sample /etc/rc.local
         chown root:sys /etc/rc.local
         chmod 744 /etc/rc.local
    2. /etc/rc.local ファイルを調べて、必要であれば、 更新します。
    3. マシンがリブートされるときに必ず /etc/rc.local スクリプトが実行されるように、 /etc/inittab ファイルに項目を追加します。 mkitab コマンドを使用して、 /etc/inittab ファイルに項目を追加することができます。この項目を追加するには、以下のようなコマンドを入力します。
         mkitab "rclocal:2:wait:/etc/rc.local > /dev/console 2>&1"
    4. 以下のようなコマンドを入力して、 /etc/rc.nfs 項目に必ず /etc/inittab ファイルが入るようにします。
         lsitab rcnfs
    5. 以下のようなコマンドを入力して、マシンをリブートしないでネットワーク・パラメーターを更新します。
         /etc/rc.local
  5. DB2 ESE のパーティション・インストールを実行するのに十分なページ・スペースがあることを確認してください。 十分なページ・スペースがない場合、仮想メモリーを最も多く使用するプロセス (DB2 プロセスのうちの 1 つが可能性が高い) が、オペレーティング・システムによって強制終了されます。使用できるページ・スペースをチェックするには、以下のようなコマンドを入力します。
       lsps -a
    このコマンドは、以下のような出力を戻します。
    Page Space  Physical Volume  Volume Group  Size  %Used  Active  Auto  Type
    paging00    hdisk1           rootvg        60MB     19     yes   yes    lv
    hd6         hdisk0           rootvg        60MB     21     yes   yes    lv
    hd6         hdisk2           rootvg        64MB     21     yes   yes    lv
    使用できるページ・スペースを、コンピューターにインストールされている物理メモリーの 2 倍の容量にしてください。
  6. 小さいサイズあるいは中間サイズまでのパーティション・データベース・システムを作成するときは、 インスタンス所有者のコンピューター上のネットワーク・ファイル・システム・デーモン (NFSD) の数を、ほぼ以下の値にする必要があります。
       # of biod on a computer (1 台のコンピューター上の biod 数) × # of computers in the instance (インスタンス内のコンピューター数)

    コンピューターごとに 10 個の biod プロセスを実行することが理想的です。 4 つのコンピューター・システムに 10 個の biod プロセスがある場合、この公式に従えば 40 個の NFSD を使用することになります。

    大型システムをインストールする場合は、コンピューターには最高 120 までの NFSD をもつことができます。

    NFS の追加情報については、NFS の資料を参照してください。

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