DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows
DB2 サーバー製品をインストールした後に > インストール後の作業 >

デフォルト DB2 およびデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーをインストール後に変更する (Windows)

db2swtch コマンドは、任意の DB2® コピー、IBM® データ・サーバー・ドライバー・コピーのバージョン 9 以上から実行できます。また、オプション -db2 および -client は、バージョン 9.5 以降でのみ使用できます。

前提条件: 複数の DB2 コピー (バージョン 9 以降) または複数の IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピー (バージョン 9.5 以降) が、同一のコンピューターにインストールされていること。

いくつかの DB2 製品で構成される DB2 コピーの例。

DB2COPY1 は、DB2 製品をマシンに最初にインストールしたときの DB2 コピーのデフォルト名です。この同じ名前は、データベース・マネージャーのコードとユーザー・データが格納されているインスタンス・ディレクトリーにも組み込まれます。

マシンに DB2 コピーをさらにインストールする場合は、DB2COPY2、DB2COPY3 などのデフォルト名になります。

IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーの例。

IBMDBCL1 は、ドライバーをマシンに最初にインストールしたときの IBM Data Server Driver Package (DSDRIVER) のデフォルト名です。

マシンに DSDRIVER 製品をさらにインストールする場合は、IBMDBCL2、IBMDBCL3 などのデフォルト名になります。

デフォルト DB2 コピーをインストール後に変更する (Windows®)

デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードを使用して、デフォルト DB2 コピーを変更するには:

  1. デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードをオープンします。そのためには、コマンド・ウィンドウから、パラメーターを何も追加しないで db2swtch コマンドを実行します。あるいは、「スタート」メニューから、「プログラム」->「IBM DB2」->「(DB2 コピー名)」 ->「セットアップ・ツール」->「デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザード」を選択します。デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードがオープンします。
  2. 「構成」ページで、作業対象のコピー・タイプ (デフォルト DB2 コピー) を選択します。
  3. デフォルト DB2 コピーのページで、デフォルトにしたいコピーを選択します。すると、それが強調表示されるので、「次へ」をクリックしてそれをデフォルト DB2 コピーにします。
  4. 「サマリー」ページで、ウィザードは操作の結果を示します。
  5. dasupdt コマンドを実行して DB2 Administration Server (DAS) を新しいデフォルト・コピーに移動します。

この手順によって現行のデフォルト DB2 コピーから新しいデフォルト DB2 コピーに切り替えられ、必要な変更がレジストリーに加えられます。新しいデフォルト DB2 コピーにアクセスしてそれを使用するには、DAS を新しいデフォルト DB2 コピーに移動してから、新しいコマンド・ウィンドウをオープンします。元のデフォルト DB2 コピー用のスタート・メニュー内のショートカットを使用することにより、元のデフォルト DB2 コピーに依然としてアクセスすることもできます。

コマンド行を使用してデフォルト DB2 コピーを変更する場合は、以下のように db2swtch コマンドを使用できます。

この手順によって、現行のデフォルト DB2 コピーの登録が除去され、 指定された DB2 コピーがデフォルト DB2 コピーとして登録されます。さらに、必要な変更がレジストリー、環境変数、ODBC および CLI ドライバーに加えられます。 .NET データ・プロバイダー (変更によって DB2 コピーがデフォルトの IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーにもなる場合)、WMI 登録、その他の各種オブジェクトにも変更が加えられ、DAS は指定されたデフォルト DB2 コピーに移されます。新しいデフォルト DB2 コピーにアクセスしてそれを使用するには、新しいコマンド・ウィンドウをオープンします。

デフォルト DB2 コピーを変更した場合のバージョン 9.1 とバージョン 9.5 の違い
バージョン 9.1 では、最初の DB2 コピーをインストールすると、そのコピーがデフォルト DB2 コピーになります。
デフォルト DB2 コピーの例。
DB2 サーバー・コードを使用しなければならないデータベース・アクションでは、デフォルト DB2 コピーのコードとデータにアクセスすることになります。

バージョン 9.1 では、後から他のバージョン 9.1 やそれ以降の DB2 コピーをインストールできます。

複数の DB2 コピーが存在する場合のデフォルト DB2 コピー。

ただし、デフォルト DB2 コピーになるのは、1 つの DB2 コピーだけです。明示的な参照がなければ、要求されたデータベース・アクションでは、デフォルト DB2 コピーのコードとデータが使用されます。デフォルト DB2 コピー (DB2COPY1) ではなく他の DB2 コピー (この例の DB2COPY2 や DB2COPY3 など) のコードとデータを使用する場合は、他の DB2 コピーのコードとデータを明示的に参照する必要があります。

バージョン 9.5 では、最初の DB2 コピーをインストールすると、そのコピーがデフォルト DB2 コピーとデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーになります。

デフォルト DB2 コピーとデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーの例。

バージョン 9.5 では、後から他のバージョン 9.5 やそれ以降の DB2 コピーをインストールできます。

複数の DB2 コピーが存在する場合のデフォルト DB2 コピーとデフォルト・クライアント・コピーの例。

ただし、デフォルト DB2 コピーまたはデフォルト IBM Data Server Driver コピーになるのは、1 つの DB2 コピーだけです。この場合は、2 つの追加 DB2 コピーをインストールした後でも、両方のデフォルトは、元の DB2 コピー (DB2COPY1) に関連付けられたままになります。

バージョン 9.5 では、複数の DB2 コピーをインストールした場合に、一方の DB2 コピーをデフォルト DB2 コピー、もう一方の DB2 コピーをデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーとして設定する構成を選択することもできます。

複数の DB2 コピーが存在する場合にデフォルト DB2 コピーとデフォルト・クライアント・コピーを別々に設定する例。

デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピー (DB2COPY2) に関連付けられているコードを要求しない場合に、クライアント・インターフェース・コードを要求するアプリケーションまたはユーザーは、他の 2 つの DB2 コピー (DB2COPY1 と DB2COPY3) のいずれかのコードを明示的に参照する必要があります。明示的な参照がなければ、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーのクライアント・インターフェース・コードが使用されます。

デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーをインストール後に変更する (Windows)

デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードを使用して、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーを変更するには:

  1. デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードをオープンします。そのためには、「スタート」メニューから、「プログラム」->「IBM DB2」->「(DB2 コピー名)」->「セットアップ・ツール」->「デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザード」を選択します。あるいは、installdir¥bin に移動して db2swtch コマンドを実行します。デフォルト DB2 およびデータベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードがオープンします。
  2. 「構成」ページで、作業対象のコピー・タイプ (デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピー) を選択します。
  3. デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーのページで、デフォルトにしたい DB2 コピーまたは IBM データ・サーバー・ドライバー・コピーを選択します。すると、それが強調表示されるので、「次へ」をクリックしてそれをデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーにします。 (なお、IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーのコードは、DB2 コピーに組み込まれていたことに留意してください。)
  4. 「サマリー」ページで、ウィザードは操作の結果を示します。

この手順によって現行のデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーから、新しい IBM データ・サーバー・ドライバー・コピーに切り替えられ、それが新しいデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーになります。さらにこの手順によって、必要な変更がレジストリーに加えられます。切り替えの後、デフォルトの ODBC および CLI ドライバーと .NET データ・プロバイダーは、新しいコピーを指し示すようになります。コピー名が付加された、他のすべての ODBC ドライバーにもアクセスできます。

コマンド行を使用してデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーを変更する場合は、db2swtch コマンドを使用できます。

この手順によって、現行のデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーが登録抹消され、指定されたコピーがデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーとして登録されます。

デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーの変更
他の DB2 製品がインストールされていない環境に、IBM Data Server Driver Package (DSDRIVER) をインストールします。
デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーの例。
デフォルトで DSDRIVER に割り当てられる名前は、IBMDBCL1 です。

他の DB2 サーバー製品 (Enterprise Server Edition、Workstation Server Edition など) や他の DSDRIVER がインストールされていなければ、この DSDRIVER がデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーになります。アプリケーション・リクエスター・コードを使用しなければならないデータベース・アクションでは、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーのコードとデータにアクセスすることになります。

後から、他の IBM Data Server Driver コピーに DSDRIVER をインストールすることも可能です。ただし、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーになるのは、1 つの IBM Data Server Driver コピー (または、この例には示されていない DB2 コピー) だけです。

複数の IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーが存在する場合のデフォルト・クライアント・コピーの例。

明示的な参照がなければ、アプリケーション要求では、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーのコードとデータが使用されます。デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピー (IBMDBCL1) ではなく他の DSDRIVER (この例の IBMDBCL2 や IBMDBCL3 など) のコードを使用する場合は、他の DSDRIVER のコードとデータを明示的に参照する必要があります。

後から、いくつかの DSDRIVER をインストールすることも可能です。ただし、デフォルトになるのは、1 つの IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーだけです。いずれかの時点で、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーを 1 つのコピーから他のコピーに切り替えることもできます。

複数の IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーが存在する場合に新しいデフォルト・クライアント・コピーに切り替える例。

デフォルト DB2 コピーとデフォルト・データベース・クライアント・インターフェース・コピーを切り替えるためのコマンド (db2swtch) を使用すれば、新しいデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーを選択して設定できます。引数を指定しないで db2swtch を使用すると、デフォルト DB2 および IBM データベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードが開始します。

マシンに IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーと DB2 コピーの両方が存在する場合
後から、複数の DSDRIVER と複数の DB2 コピーをマシンにインストールすることもできます。ここで取り上げるシナリオでは、IBMDBCL1 がデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピー、DB2COPY1 がデフォルト DB2 コピーです。
複数の IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーと複数の DB2 コピーが存在する例。

いずれかまたは両方のデフォルトを変更する場合は、引数を指定しないで db2swtch コマンドを実行します (Windows のみ)。デフォルト DB2 および IBM データベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードが開始します。このウィザードには、新しいデフォルトを選択するためのすべての候補が表示されます。db2swtch コマンドを実行するときに、-client オプションまたは -db2 オプションを使用して、切り替えを実行することも可能です。

新しいデフォルト DB2 コピーを選択する場合、このシナリオでは他の選択肢が 1 つしかありません (つまり、DBCOPY2 です)。

新しいデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーを選択する場合、このシナリオでは 3 つの選択肢があります (つまり、IBMDBCL2、DB2COPY1、DB2COPY2 です)。 (既に見たとおり、DB2 コピーには、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーとして宣言するために必要なデータベース・クライアント・インターフェース・コードが含まれています。)

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